一生に一度は見てみたい!と、誰もが憧れるアンコール・ワット。世界遺産でもあるこの華麗なる遺跡は、その周囲に点在するいくつもの遺跡群から成り立ち、それぞれが異なる年代で建てられ、未だ発掘途中のものも多い。
密林に埋もれていた遺跡がほとんどのため、遺跡に巨木の根がからみつき、破壊されてしまったものも多いが、それらの自然と一体化したような遺跡達は、“自然の芸術”ともいうべき神秘的な魅力を放っている。
また周辺には、川底からその神秘的な姿を見せる「水の中の遺跡」もいくつか見られ、見るものを古の世界へと誘う。
悠久のクメール王朝―
そこにはヒンドゥーや仏教の様々な神が宿り、宇宙を現世に表した壮大な建築を築いた。有名なアンコール・ワットだけでなく、郊外に点在するいくつもの遺跡をじっくりと何日かかけて、ゆっくりと巡ってみたい。
アンコール・ワット周辺は道もよく整備され、手軽に行くことができるが、郊外にある遺跡は、未舗装路も多く、移動に時間がかかる上、未だ撤去されていない地雷も多い。個人で勝手に見学に出掛けるのは危険なので、道や周辺の事情をよく理解した地元ガイドなどに案内してもらおう。
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