オーストラリアに見る 生物多様性

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世界最古の大陸オーストラリア

2億年前のゴンドワナ大陸  大陸が分裂し、現在の形となる以前の超大陸『ゴンドワナ大陸』の名残を留めるオーストラリア。現在の地球上において、世界最小の大陸であり、世界最大の島でもあります。

 一般的に地球の歴史は46億年といわれていますが、オーストラリア大陸から44億400万年前の鉱物が発見され、世界最古の大陸であることを決定づけることになりました。

 

ゴンドワナ大陸から引継いだ生態系

 では、「ゴンドワナ大陸の名残を留める」とは、どういうことなのでしょうか?

 約6億年前に誕生したとされる超大陸のひとつ、ゴンドワナ大陸。現在のアフリカ大陸、南アメリカ大陸、南極大陸、オーストラリア大陸、インド亜大陸、マダガスカル島、アラビア半島などを含む1つの大きな大陸でした。

 石炭紀の後期、大陸は北上して赤道付近にあったローラシア大陸と衝突し、パンゲア大陸の一部となり、その後、再びローラシア大陸とゴンドワナ大陸に分裂。この時が、約1億8,000万年前頃、ジュラ紀中期とされています。

恐竜時代とも呼ばれるシュラ紀 ここからさらに、アフリカ、南アメリカを含む西ゴンドワナ大陸と、南極、インド、オーストラリアを含む東ゴンドワナ大陸へと分裂。白亜紀に入り、さらなる分裂を繰り返し、東ゴンドワナ大陸は、マダガスカル島を含んだインドが北上して離れ、オーストラリアは南極とのみ繋がった形になりました。

 ジュラ紀を中心とする恐竜が闊歩した時代、オーストラリアは、南極と繋がった状態で生態系が育まれ、恐竜絶滅後の新生代に、オーストラリアが分裂して北上していったと考えられています。

 

地球の奇跡

 オーストラリアには今でも、この大陸がゴンドワナ大陸の一部であった頃の森や生態系が、そこかしこに残されています。大陸分裂以前に繁栄した太古の生態系を容易に見ることができる、地球上唯一の場所と言っても過言ではありません。

 例えば、オーストラリアが南アメリカや南極と陸続きであった時代、また、南極がまだ氷に閉ざされる以前の湿潤な気候を保った状態であったことなど、今となっては失われてしまった地球の記憶が留められていると言えるでしょう。

 人類が北半球で爆発的に増加し、太古の生態系が壊れていったのに対し、南半球にはあまり進出せず、産業等の発展がなかったことも一因だと考えられます。それとも、偶然にも“取り残されてしまった 地球の奇跡”、なのかもしれません。

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