ゴンドワナ大陸の名残は、オーストラリアに広がる自然全体にも見ることができます。
例えば、森。
オーストラリアには世界遺産に登録された森がいくつもありますが、最も古く形成されたのは、なんと1億3,500万年前頃と言われる太古の熱帯雨林です。世界最大の熱帯雨林として知られるアマゾンですら6,500〜7,000万年前頃だそうですから、その古さはダントツ!
もちろん、地球上最古の森です。
オーストラリアは生きた化石の宝庫
オーストラリア東部に広がる世界遺産の森のほとんどは、1億年以上前から現在に至るまでほとんどのその姿を変えずに生き延びてきました。
2005年に愛知万博として開催された『愛・地球博』では、こうした森から発見された世界最古の樹木『ウォレマイパイン』が展示され話題を呼んだのは、記憶に新しいところです。
ウォレマイパインは、ジュラシックツリー/Jurassic Tree(ジュラ紀の木)とも呼ばれ、そのルーツは約2億年、恐竜達が闊歩した白亜紀初期にまで遡るのではないかと推定されています。ですから、恐竜達はこのウォレマイパインの葉を食べていたのではないかと言われているほど。
しかし、つい近年まで、その古さと現代発掘される化石の記録から絶滅したと考えられていました。ところが、 1994年にシドニー郊外の森で発見され、世界中に衝撃が走ったのは言うまでもありません。
【参照】ウォレマイパイン・インターナショナル(日本語)