「地球アゴラ」魅惑の地下ワールド 涙のクーバーペディ・ロケ裏話その1

「地球アゴラ」魅惑の地下ワールド 涙のクーバーペディ・ロケ裏話
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 …というわけで、昨日、無事放送された「地球アゴラ」魅惑の地下ワールド編。ご視聴いただいたみなさま、感想をお聞かせいただいたみなさま、ありがとうございました!

 今回、この番組のために、オーストラリア中央部の砂漠地帯にある町・クーバーペディへ、遠路遥々(?)ロケに行ってきたわけですが、これまた、結構いろいろとハプミング満載の楽しい…いや、笑えるロケでございました(笑)。

 ロケ班3名は、全員、豪在住者。そんな中、私にとっては2回目、ドライバー兼その他もろもろを担当してくださった豪州滞在歴最長のI氏は4回目のクーバーペディだったのですが、カメラマン兼ディレクター兼コーディネーターのO氏にとっては、はじめての地。今回は空路でこの町へ入ったわけですが、アデレードを飛び立って、一時間もしないうちに、な~んにもない荒野の砂漠地帯がどどどーーーんと、どこまでもどこまでも広がるのみで、上空からビデオを回しながら、みんなそれぞれ、いろんなことを思ってたわけです。

アデレードを飛び立つと、ほどなくしてこんな荒野が果てしなく続く

アデレードを飛び立つと、ほどなくしてこんな荒野が果てしなく続く


 離陸から約2時間後、小さな滑走路が一本と小さな小さな(バスの待合室みたいな)ターミナルがあるだけのクーバーペディ空港に到着。真っ青な空と、な~んにもない赤茶けた大地が、私たちを温かく(?)迎えてくれました。

プレハブ小屋に気を持ったくらいの、バスの待合所並みに小さなクーバーペディ空港

プレハブ小屋に気を持ったくらいの、バスの待合所並みに小さなクーバーペディ空港


 空港で、ロケの3日間お世話になるレンタカーのランドクルーザーを借り出し、まずは、空港到着シーンの撮影。(…といっても、このシーンはカットされましたが!)で、それから、町へ向けて、車を発進。そしたら、O氏が開口一番、

 「自分はどこでも、“住めば都!”と思うほうなんだけど、久々に、これは住めね~っていう町に来てしまいましたね、、(苦笑)」

 とポツリ。うん、確かに、隣町まで何百キロもあるような、こんな荒野のど真ん中にポツンとある町に、好んで住みたい人は稀です(笑)。

後にこのロケの鍵を握ることとなる、クーバーペディの町の地域コミュニティセンター兼観光案内所

後にこのロケの鍵を握ることとなる、クーバーペディの町の地域コミュニティセンター兼観光案内所


 なんだかんだいいつつも、町の入口に到着し、ここで再び、撮影。それから、ランチを食べ、今回のロケ先をいろいろ教えてもらったという町の地域コミュニティセンター兼観光案内所へ、挨拶に立ち寄りました。ここで、コーディネーションを務めたO氏がコンタクトしていた女性が出てきて、

 「クーバーペディへようこそ!せっかく来てくれたんだから、みなさんの写真を撮って、Facebookにアップしたいの。写真撮らせてもらっていい?」

 と、彼女の携帯カメラで、今回のロケ班3名の写真をパチリ。この時の私たちは、これが後でとんだ結果を生むことなぞ、露知らず…

 クーバーペディ・ロケの日程は、2泊3日で、しかも、お昼過ぎの現地入り、翌々日の昼過ぎには、帰りの飛行機に乗らねばならぬという短いスケジュールだったため、まずは、天気もよいうちに、要となる町の概要や砂漠っぽい様子を撮影しておこうということになり、遠くから町を望めるポイントへ。もちろん、そこに何かがあるわけではなく、ただただひたすらに、舗装されてないダート・ロードが1本続いているだけの荒野です。

ただただ砂利の1本道が続くだけの荒野の炎天下で、撮影に没頭するO氏

ただただ砂利の1本道が続くだけの荒野の炎天下で、撮影に没頭するO氏


 O氏がカメラを回している間、私とI氏は暇なので、車を降りて、春間近となり、ちょうど咲き始めたワイルドフラワーの近くへ行って、写真を撮ったりしてたわけです。私は、「ああ、こんなひび割れて乾燥したように見える大地でも植物は生きられるのだなぁ…」とか思いながら、知らないうちにその場所からどんどん離れていっていたようで、気が付いた時には、I氏の姿が見えなくなっていました。

春の訪れを感じるワイルドフラワーが咲き始めていて綺麗だったので、ついふらふらと遠くまで…

春の訪れを感じるワイルドフラワーが咲き始めていて綺麗だったので、ついふらふらと遠くまで…


 ふと、我に返って、振り返って見たら、数百メートルほど離れた車の運転席にI氏の姿が!そして、撮影し終わったO氏も乗り込むところじゃないですか!そして、O氏がカメラを入れきったところで、ランドクルーザーはブーンと発車…

え?!?!マジですか???!!!!

 そんなーーーー!!こんな砂漠の荒野に置いて行かれたら、死にますって!絶対っっ!!と、私、もう涙目、、、、(T ^ T)

 それでも、泣いちゃいられない。涙を振り切って(嘘)、車を追いかけて、走る、走るーーーー!!!

 もちろん、ちゃんと止まってくれて、無事、車に乗ることができましたけど、冗談キツイってば!(´;ω;`)

 そんなこんなで、ここからも町の撮影が続き、これから2泊お世話になるB&Bへ向かって荷物を置いてから、地下住居に住んでいる住民にインタビューすべく、オパール採掘工夫が集うという町のパブへ向かいました。

地元の人たちが集う、超ローカルなパブへ潜入!

地元の人たちが集う、超ローカルなパブへ潜入!


 実は、このパブへの取材は、アポなし。インタビューできるかどうかもわからないけど、とりえあずいってミヨ!といった感じの、とってもオージー的な行き当たりばったり取材だったのです。しかし、ここで、昼間撮られた写真が思わぬことに・・・
と、ここで長くなってきたので、続きはまた明日! >>続き公開しました!

About Me
Miki Hirano平野 美紀 
自然に魅せられ、6年半暮らしたロンドンからオーストラリアへ移住。トラベル・ジャーナリストとして各種メディアへの執筆、ラジオ/テレビ出演などで情報発信しながら、メディア・コーディネーターや旅行情報サイトの運営も。目下の関心事は野生動物とエコ。シドニー在住20年以上。詳細なプロフィールはこちら。
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