寒い日が続きますね~。え?寒くない?いえいえ、今年のシドニーはすっごく寒いんですよ。たぶん日中でも15℃くらい。しかも先週はずっと雨。おかげですっかり体調を崩し、猛烈な頭痛に襲われて寝込んでしまったほど。
雨と言えば、日本も梅雨前線が活発化して、集中豪雨に見舞われている地区もあるとか。こちらも災害こそ今のところ起こっていませんが、かなり降っております。日本のように土砂災害がそれほど多くないのは、基本的に地盤が“土”ではなく“岩盤”だってことでしょうか。家の前に剥きだしている五千年前の岩肌を見て、つくづく思う今日この頃。
そうそう、話を戻すと……寒いし、雨続きだし、で、体調は最悪のヘロヘロ状態。
体調がすぐれない…
寒気がする…
なんて時は、“食欲”なんてもんはちっともないものですが、何も食べない…というのもよくない。どんどん体力を失って、回復もずんずん遠ざかる。んじゃ、仕方ないから何か食べなければ…という時、何を食べたらいいのか?食欲がなくても食べやすく、ちょっとでも食べたら元気になれるものはないか?と考えていたところ、灼熱のマレーシアでまったく食欲がなかった時に食べたところ、途端に元気になったような気がした「“アレ”にしよう!」ということに。
その必殺(?)食欲不振に効く“アレ”とは――――
バクテー 漢字で書くと 肉骨茶
読み方はともかく、漢字にするとすごいものを想像してしまいそうだけれど、見た目はいたって普通の“単なる豚肉の煮込み”。煮込んだ肉のエキスが染み出たスープとダシガラになった(?)肉の塊以外、なーんにも入っていない。しかし、これまたニオイが強烈!漢方臭い!!食べ物というより、薬に近い。肉入りの漢方薬か?という感じ。
日本人の中には「漢方臭さがダメ…」という人もいるようだけど、スープを飲むだけで元気になれる気がする食べ物ってかなり貴重。いや、“元気になれる気”がするんじゃなくて、本当に体に効くのだ、絶対に。だって、本当に漢方薬局で売っているようなもののエキスが、これでもかというほど入っているのだから。肉骨茶の成り立ちは、まさに医食同源。元々中国の福建省あたりからマレーシアやシンガポールに移住した移民たちが、薬が高くて買えなかった貧困時代に、食べることで病気治そうと作っていたものなのだそうだ。
たしかに見た目も肉肉しくて、ニオイもなんじゃこりゃ~?な食べ物だが、一度食べるとクセになる味!まずはスープを一口。ぷわ~んと口の中に広がる八角や甘草の香り。そして肉を一口口に入れると、これがトロけるようにやわらかい。
そんなわけで、体調不良でヨロめきながら中華食品店へ赴き、『肉骨茶の素』を購入。早速、懐かしの“アレ=肉骨茶”を作ってみた!
ぷわ~んと家中が漢方薬のニオイに包まれ、それだけでも効いてきそう。気のせいか、なんだか頭痛も軽くなっていくような(笑)。煮込むこと約2時間。トロけるようにやわらかく、漢方エキスがたっぷり染み出た『肉骨茶/バクテー』の出来上がり!
材料は骨付き豚バラ塊(スペアリブ用等でOK)1kg程度に、にんにく3~4片、酒少々と肉がかぶるほどの水。そして肉骨茶の素(八角、甘草、ういきょう、桂皮、陳皮、丁字、クコの実などが入っている)。
肉骨茶の素は、シドニーで買うと約A$2(180円程度)。マレーシア風に仕上げるなら、最後にオイスターソースで、シンガポール風なら中華醤油(薄口醤油に似ている)で味を調え、お好みで胡椒を。
マレーシアでもシンガポールでも食べてみたけれど、個人的にはコックリとしたマレーシア風のほうが好み。でも、日本人の口にはシンガポール風のほうが合うという人が多いとか。
肉骨茶の素さえ手に入れば簡単、お手軽!寒い時には体の芯から温まるし、夏バテで食欲のない時にも元気が出る肉骨茶。お試しアレ!
マレーシアのバクテーを再現!
後ろにちょこっと見えるのはタイの「パックブン・ファイデーン」風の炒めもの
自然に魅せられ、6年半暮らしたロンドンからオーストラリアへ移住。トラベル・ジャーナリストとして各種メディアへの執筆、ラジオ/テレビ出演などで情報発信しながら、メディア・コーディネーターや旅行情報サイトの運営も。目下の関心事は野生動物とエコ。シドニー在住20年以上。詳細なプロフィールはこちら。
★執筆依頼、取材代行、メディア・コーディネート等、承ります。お気軽にお問い合わせください。
私もマレーシアで食べました。
>肉骨茶の素は、シドニーで買うと約A$2(180円程度)
シドニーで素が売っているんですね。
香港でも色々な薬膳スープの素がスーパーで売っていましたが、本格的には漢方薬薬局に買いに行きます。
昔、マレーシアにホームステイしてた時に何度か食べました。
いつも”朝食”に食べましたが、慣れるまでかなりヘビーでした。
慣れたら平気でガツガツ食べてましたけどね。
うちにも「素」があるんですが、作ったことなかったです。(^ ^;)
いっぺん挑戦しないと駄目ですね。
Igarashiさんもマレーシアで食べましたか!
シドニーでは結構難なく見つけられましたよ。
2種類ありまして、ハーブバッグのようにそのまま捨てられる袋入りのもの(中身の漢方っぽいものはほぼ粉々)と、八角、甘草、ういきょうなどの漢方っぽいものを原型のままバラバラに入れるタイプのもの。
> 本格的には漢方薬薬局に買いに行きます。
やっぱり~。
『素』じゃなくて薬局で買ってくれば、もっと効きそうですね。
うおっ、えて吉さんもマレーシアで、ですか!
しかもマレーシアでホームステイって、楽しそう♪
現地の人達は朝食に食べるんですよねー。
…って言っても、専門店は夜も結構混んでますけど。
> うちにも「素」があるんですが、作ったことなかったです。(^ ^;)
それは作ってみなきゃダメっすよ(笑)。
夏バテしそうになったらゼヒ!
>バクテー 漢字で書くと 肉骨茶
・・・ねぇ。。。
写真で見るのとよく似たようなものを
タイでしょっちゅう食べてるのですが、どうも皆さんの
おっしゃるような『薬効モノ』とは違うような・・・。
少し名前の似ている『パクチー』なら確信犯で
食べていますが、これは香草だし。
それはそうと、写真の後ろに見える
Mikiさんキャプションで『パックブン』、これは私の好きな
タイの代表的な野菜。野菜炒めが美味しいですよ。
私らは『パッブーン』と呼んでいます。
これ、中国や香港でもポピュラーに見かけます。
たしか『中空菜』というような意味の名前だったと思いますが、
名の通り、茎は中空でパリパリして歯ざわり良。
・・・『中空菜』ではなく、何だったかなー市場で見かける名前?
たしか中森明菜を連想した名札だった・・・
Igarashiさん、おせーて!
Tikoさん、パクチーではなくバクテーです!
バクテー苦手な日本人多いみたいですが、パクチーも苦手な人多いですよね。
私は大好きだけど(笑)
あれがないとアジア料理は完結しない!とさえ思ってしまいます。
> タイの代表的な野菜。野菜炒めが美味しいですよ。
私らは『パッブーン』と呼んでいます。
パッブーンですね!今度使ってみよッと。
そのパッブーン、たしか『空心菜』だったような?
アジアの野菜料理はおいしいですよねー。
いろいろミックスせずに、単品(単菜)の炒めものがとくに好きかな。
そうそう、『空心菜』です。
香港では『通菜』(トンチョイ)で通ります。
ちなみに『通粉』(トンファン)はマカロニ。
>パクチー苦手な人多い
日本から出張や遊びで私の近辺に来る人たちから、
・『パクチー入れないで!』って、タイ語で何と言う?
・お店の人に見せるからタイ語でメモに書いて!
と、何十回同じことをリクエストされたことか((( ̄△ ̄lll
しっかし、あの、人も忌み嫌うパクチーを大好きだなんて、MIkiさん、
みょうに私とカブりますねぇ。二ール・セダカ・・・これは母上とだった(^^;
ではリクエストにお応えして、『パクチー入れないで』・・・
『マイ・サイ・パクチー』(マイ=No、サイ=Input)
メモに書け、って、ここではタイ文字は書けないので、
一応カタカナで書いておいて、自分の思い出し用としてご利用下さい。
なぬ、Mikiさんや私のように、パクチーをたくさん入れてもらいたい?
こんな場合は『サイ・パクチー・ヨーヨー』(ヨーヨー=A lot of)
『空心菜』、そーでした! 喉に引っ掛かっていた溜飲を下げた感じで
爽快になりました。MikiさんIgarashiさん、どーも。
あと『通菜』(トンチョイ)、『通粉』(トンファン)はマカロニ、ですかー!
この学習でゆくと、『通藁』=ストロー、『通管』=ホース、応用効きますねー(^^;
他国の言語を勝手に応用効かせるな、って\(≧血≦;)
ところで美紀さん元気になられたのでしたらOKです。
こちらは夏バテー気味です。
バクテーの写真をみると美味しそうで『肉骨湯』の方が合うと思い読んでみると、八角、甘草、桂皮、クコ・・・・が入っているという。
それなら『湯』でなく『茶』だわなぁ。
豚肉の代わりに犬でも、元気になるか分からんね。
さくらきのりさん
梅雨明け前に夏バテですか。
東京では、すごくダルクなる風邪が流行っているのでお気お付け下さい。
Tikoさん
ストローは『飲筒』、ホースは知らない。
>ストローは『飲筒』
惜しい!よっぽどホースを『通筒』、としようかと思ったのですが、
ふむふむ、このあたり段々読めてきたので、ますます応用が・・ヒヒ(^^;
それではホースは『水筒』、あっこれは『すいとう』か(゚m゚*)
さくらきのりさん、わたし的には前回の
『軽(ケ)がハミ出るビキニライン美容室駐車場』、ウケたのですが、
4年前のギャグでしたか、やっぱり私のセンスは4年前(-_-;)
Tikoさんウケて頂きありがとうございました。
Igarashiさんにはもうひとつだった様で・・・・・
その○ラインという美容室を知っている、市役所の女子職員には大ウケでしたヨ。
現在も小さな規格のままです。
どんぐり県の市役所の女子職員は皆さんハミ出ているという事ですか?!
し、知りませんそんなこと。(汗・・)
け、軽自動車は確かに5~10cmハミ出ますね。
今日はローマ字にしてみました。
>今日はローマ字にしてみました。
言わなければ新顔の人かと思って、『歓迎光臨!』とか
ご挨拶しようかと思っていたのに・・・。
>け、軽自動車・・・
何をあせっておられるんですか?
ははん、女子職員さんの秘密暴露の反撃をかわすために、
ローマ字の匿名と、こうきましたか!
>さくらきのりさん、
> それなら『湯』でなく『茶』だわなぁ。
そうなんですよ。
『茶』でありますよね、いろんな薬草が入っているの。
それの強烈版って感じのニオイです(笑)
>Tikoさん
中国語勉強とは…まだ(また?)中国にいらっしゃるんでしたっけ?
>Igarashiさん
「ハミ出ている」のはおいといて…(^^;
Tikoさんに中国語講座でも開いてあげてくださいナ。
↑Mikiさん、謝々(^-^)/
中国語(漢字の表意)って、日本語と同じ、
又は読める、よく似てるのが多い、
・・・と思ってみたものの、おそれおおくも、
これは日本語が中国語から伝来したものなんですよね、本家。
そうですか?
中国って同じ漢字の国なのに、まずメニューが読めないのが悲しい。
叉焼や焼売だって字だけ見たら何か解りませんよね。
広東語は特に発音が難しい、単語を言っても音程が狂うと聞き取ってもらえない。餃子もガムテープ(布膠)<ガウチー>この違いは難しかった。
>発音が難しい
そうですよね、
タクシーに乗って行く先を告げる。
『ファンガン』・・・運転手さんが、けげんな顔つきで振り返る・・・
『あのね、ファンガン』
『だからぁ、ファンガン』・・・運転手さんの眉間のシワは消えない・・・
しょうがないから常套手段、ボールペンで手のひらに漢字で書く。
それを読んだ運転手さん、
『おー、ファンガンか!』
おんなじじゃねーか(`Д´メ)!
と、憤るのですが、やっぱり、Igarashiさんのおっしゃるように、
音程、リズム、ですかねー。
メニューと言えば、
『日式』がアタマにつくと、日本式料理、だろうな、と推測がつく。
『港式』、これは香港式。確か『法式』(イタリア)もあったような・・・
『各式』、これ面白い! いろいろ、やりまっせ(^^; という感じ!!
器用な板場のオヤジ・・・だけどあんまり味には期待が・・・(^^;ねぇ。
思い出のマレーシア料理「バクテー(肉骨茶)」
今回の料理も鶏メシ同様、タイミングが重要なんでクソ暑いパソコン部屋から頑張って更新してみます。 ここんとこ、暑い、暑い、火を使うのがイヤなんてことをグダグダ書いております。 なのになぜか今週は火を使ってかなり時間かかることばっかりやっております。 今回の..