ヒヨちゃん、旅立ちの日

2日目(11月21日)のヒヨちゃん
標準

 涙、涙、涙…。昨日12月20日、ついにヒヨちゃんが旅立っていきました。毎日毎日世話に追われ、なかなかブログも更新できないまま、その日が訪れてしまいました。。(涙)

 ヒヨちゃんが居た場所や夜寝ていたバスケットを見ると、急激に寂しさが襲ってきて、潰れてしまいそうデス……。でもその反対に、毎日毎日、朝早くからヒヨちゃんの餌となる野菜をきざみ、腕は筋肉痛。一日に最低4度、約2時間は餌を食べるため、ほとんどの時間を費やすこととなり、ほとんどヒヨちゃんにかかりっきり。夜寝る前には、水浴び用プールや餌入れ、水入れなどを徹底掃除でヘトヘト。正直少し疲れていたし、世話をしなくてもよくなったことに、心のどこかでホっとしている自分もいます。ああ、矛盾。。。(泣)

すっかりカモらしくなった12日 目のヒヨちゃんすっかりカモらしくなった12日目のヒヨちゃん。
中に入って遊んでいたトレイ
もすっかり小さくなってしまいました。

 カモは集団行動をする習性から、1羽ではなく、同じくらいの他の個体と一緒に育てたほうがいいということで、(あの怠慢…)コーディネーターの鴨舎へ引っ越すことになったのです。池もあるというその鴨舎で、同じくらいのカモたちと一緒にある程度成鳥になるまで過ごし、数羽一緒に放鳥されることになるそうです。

タオルにくるまって寝るのが好きタオルにくるまって寝るのが好きで、タオルは寝るところだと思っていたよう (^ ^;

 ヒヨちゃんをレスキューしたのが11月20日ですから、ちょうど一ヶ月間我が家で過ごしたことになります。うちに来た時、たった25gだった体重も230gを超えるまでに成長し、ほわほわの産毛から本物の(?)鳥の羽に生え変わり始めていました。最後まで(放鳥まで)自分の手で見届けたかったのですが、、、我が家には池もなく、飛ぶようになっても大丈夫な大きな鳥小屋もないため、正直なところ、この先どうしたらいいのか?と思っていました。

 それに、家の中に居るため、どうしても生活パターンが人間と同じになってしまうこと、普段人間しか見ていないためにカモとして暮らせなくなってしまうかも、、という不安もありました。とはいえ、すっかり懐いて、愛着も沸いてしまっているヒヨちゃんを今この状態で手放すのも…と悩みに悩み、日々過ぎていました……。

26日目、フロアでポーズをとるヒヨちゃん26日目、フロアでポーズ!

 ヒヨちゃんを引き取ってから、ウッド・ダックという別の種の子カモを一緒に、という要請もあったのですが、たった1羽のケアでも精一杯で、仕事もほとんど手に付かないような状態だったので、2羽なんてとても無理…と断ったのでした。あの時、ウッド・ダックを引き取っていれば、ヒヨちゃんもまだ我が家に居られたのかも…と少々悔やんだり。。でも、どう考えても、池も鳥小屋もない状態でこれ以上のケアは無理、これでよかったのだと、自分に言い聞かせているところです。

 死んでしまったわけではないのだし、ヒヨちゃんにとっても(カモとして)このほうがよかったのだと、気丈に振舞おうとしても、中途半端な終わり方をしてしまったことへの後悔や愛らしい姿を思い出すと、どうしても涙があふれてきてしまう…(; 😉

 すっかり、ヒヨちゃんロスト症候群です、、、、、

羽も生え始め、すっかり大人らしくなった旅立ち数時間前(昨日)のヒヨちゃん。羽も生え始め、すっかり大人らしくなった旅立ち数時間前(昨日)のヒヨちゃん。

こちらでも、ヒヨちゃんの写真や動画をアップしています。よかったらご覧ください!

About Me
Miki Hirano平野 美紀 
自然に魅せられ、6年半暮らしたロンドンからオーストラリアへ移住。トラベル・ジャーナリストとして各種メディアへの執筆、ラジオ/テレビ出演などで情報発信しながら、メディア・コーディネーターや旅行情報サイトの運営も。目下の関心事は野生動物とエコ。シドニー在住20年以上。詳細なプロフィールはこちら。
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