ケアンズ近郊の熱帯雨林の中に、ひっそりと佇む朽ちかけた城。それは、遠い海の向こうからやって来た男のロマンの結晶だった---。

1911年にオーストラリアにやって来た一人の男の夢が現実のものとなった。さとうきび農園で地位を確立した男は川沿いに広がる手付かずの森林を購入、夫婦で理想の館の建設に着手した。西洋式な石作りと熱帯雨林の自然を生かした東洋的なセンスが融合した、見事な城が完成したのは1935年。

そして今でも、華やかな欧風の貴族社会が繰り広げられていた当時の面影を伝える服飾品の数々や、長い年月の中で苔むしたこの城と自然を生かした庭園を見学することができる。

敷地内には豪快な滝を眺められるピクニック・サイトも設けられ、休日になると地元の家族連れで賑わう観光スポットとなっている。またこの城を愛した夫妻にあやろうと、地元の人々の間では城前結婚式も多く行われている場所でもある。

オーストラリアにやってくる日本人の若者の間ではここを訪れた折、宮崎氏のアニメ『天空の城 ラピュタ』の一場面を思い出すという人もいるほど、まさに熱帯雨林の中に忽然と姿を現した城といった趣。ケアンズから約1時間半程度と日帰り観光も十分可能な、一見の価値ある超穴場スポットだ。

天空の城 -- 詳細案内

エキゾチックな佇まいを残す、熱帯雨林の城へご案内いたします。長い歳月を感じさせる苔むした建築と広大な庭園…。ピクニックやキャンプも楽しめる地元民の憩いの場所。日本のガイドブックにはまだ載っていない(?)穴場観光スポットへご案内いたします。

※この城と庭園を含むツアー情報もあります。