11月10日
天気 : くもり のち あめ

7:43 シドニー発のメルボルン・エクスプレスに載り、12:45には Coortamundra に到着。その後、14:10発のバスに乗り、14:50には 目的地であるヤングに到着・・・・・・・・・・・・・・・しているはずだった。
それがなぜか夜の9時になっても、私と今回の相棒のフキはバス に揺られていた。。

「満席だね。明日またおいで。」 とシドニー・セントラル駅のチケット売り場のハゲおやじは言った。 とりあえず一昨日おいでと言われなくてよかった・・・ と思うのも束の間、一瞬私の目の前は真っ暗になった。 「明日またおいで。」と言われても、私にはもう買える家がなかった・・・。

ピッキングにいくからと、言えを完全に出払ってきたのだ。もちろんカギもない。この時ばかりは「電車の予約なんてする必要なナイナイ。」と言ってのけたトラトラ(シドニーの日本語情報センター)のおやじを恨みに思った私であった。

電車に乗れないとなると、あとは長距離バスしかない。しかしグレイハウンド・パイオニアなどの大手バスがヤングを通ってないのはすでに調査済み・・。とにかく絶対にヤングに今日中に行くんだ!と、どうにか探し当てたのが、シドノーからヤス、ヤス〜ヤングへと乗り継ぐルート。FEARNESという効いたこともないバス会社が運行するコーチである。

・・・・しかし、このバスの予定8:30pmにヤングに到着することになっているはずなのだが、9時をまわってもまだ着かない。おまけに雨も降ってきた・・・。
農場主のアーナは電話で「ヤングに着いたらタクシーに乗って、ファームまで来てちょうだい。」と言っていたが、果たしてタクシーなんて捕まえられるのだろうか・・・。

バスが止まったのは9:15pm。どう見てもタクシーが、いやこのバス以外の車が走っている様子は無い。途方に暮れていると、“いかにも”オージーなおじさんが、のしのし 近づいてきた。
そして、自分は「チェリー・ヘブン」からお前達を迎え にきたのだと言う。

「チェリー・ヘブン」。チェリー天国。そう、これが私がこの先約1カ 月間滞在する予定の農場の名前だ。
チェリー天国からの使者イアン(農場主)の喋る英語は訛りがひどく、 聞き取りづらい・・・。 彼の運転する小型トラックの雨ざらしの荷台で、私とフキのおニュー のバックパックが飛び跳ねている。 チェリー“天国”への道は、なかなか険しい・・・。

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