11月12日
天気 : あめ

今日も雨・・・。昨日よりも雨漏りが激しくなっている。ちょっと不安・・・。2日連続の雨で、仕事もなければTVも無い。トランプすらない・・・。
あまりの暇さに、相棒のフキは1日の8割がたを睡眠に費やしている。そういえば昨夜、彼女は寝言で「 もうタバコは吸わないって言いよるちゃろ!」と宣言していたっけ。

しかしさすがに、今日も1日ダラダラ過ごすのは何なので、ヤングの町まで買出しに繰り出すことにした。町までは徒歩1次間の距離である。私はリックサックにカサ、フキはリュックにポンチョという装備で、いざ農園を出ようという時、鳥おじさんに声をかけられた。
鳥おじさんとは私達の住む棟の前で、キャラバン生活している、腹が大きく突き出たおじさん(50才前後?)のことである。彼は2羽のインコを飼っているので、私が勝手に“鳥おじさん”と命名した。

「タウンまで行くんなら、乗せててやるぞー。」と言う。嬉々として鳥おじさんの四駆に乗りこむ私達。 私は密かに「むひひ。キャラバン・パークの人達と仲良くなっておくのは得策だぞ。」とほくそえんだ。

ヤングの町はそんなに小さくない。スーパーも大きなのが2つ、銀行も4つ、K.F.C.だってある。しかしヤングは広かった・・・。
スーパーからの帰り道、濃めの重さが肩に食い込む・・・。道も坂道が多い。 そして・・・・・ハエが多い・・・・。私もフキもハエを各自20匹ほど引き連れながら、半泣き、半笑いで帰路についた。
私はこのとき、TVで見るアフリカ人が生えを追わない理由が分かった気がした。いくら手で振り払っても、ハエは0.5秒後には戻ってくる・・・のである。

羊のメエメエ鳴く声と、ハエの羽音が五月蝿い(←文字通り)。私達は無言で歩いた・・・・。

@-WAVEオンライン旅マガジン