11月22日
天気 : はれ時々雨

朝起きてみると、キャラバンで生活している若夫婦、ポールとミアが荷物をまとめている。
ミアはまだずいぶん若く見える。私よりも若いかもしれない。20歳くらいか?

「ここを出て行くの?」と私はポールに聞いた。

「お金が無くなってきたからね・・・」ポールは悲しそうに言った。

大雨のせいでチェリーはひどく痛んだ。夫婦で4時間働いてラグ(衣装ケースくらいの大きさのチェリーを入れるもの)に一杯しか良いチェリーがとれないと言うのだ。ラグ一杯で12ドルの給料・・・。
「別の果樹園に行くの?」と私はポールに尋ねた。

私は彼らキャラバン生活者たちは季節毎に移動し、様々なフルーツや野菜をピッキングしながら生計を立てているのだと思っていた。しかし、彼らはそうではなかったらしい。

「シドニーの近くの家に帰るんだ」とポールは言った。
「仕事が増えれば、また戻ってくるかもしれない。戻って来たい」と、ミアは言った。
私達は「See you later ! また会おう」と言って別れた。

この日は10:30頃からパッキングの仕事があった。仕事が始まる前に、工場主のアーナが、私やパートのおばさん(地元民)達を集めて、大切な話があると言った。
リ、リストラ・・・!?

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