やっと仕事が始まった。工場主のアーナ(だんなのイアンは婿養子だということが判明。どうりで情けないわけだ)はご機嫌が良い。
パートのおばさん達は今日も元気がいい。 ピッキングをしている人達の中には、オージー以外にも他の国の人達もいるが、パッキングは私達日本人5人以外は全員地元の主婦のようだ。パッキング歴40年、という感じのバアちゃんもいる。
パートのおばさん達の中には、色んなタイプの人がいる。「あんた、一度に2つずつチェリーをつかみなさいよ!」と私に檄を飛ばすリーダー格のおばちゃん。彼女はシルベスター・スタローンに酷似している。忙しそうに手を動かしているものの、一つも悪いチェリーを取らない、わりと若めのおばさん。ものすごい手際の良さで、レーンを流れるチェリーを口に入れ、タネをゴミ箱行きのレーンにさりげなく置くおばさん。
ちなみに私も、今日は仕事中に5粒ほどチェリーをいただいた。喉が乾いていたのである。
仕事場かあの帰り道、テントサイト、キャラバンパークの前を通る。私達より、早くピッキングの仕事を終えたピッカー達が
「今日は良いチェリーがいっぱい流れてきただろう?」
「悪いチェリーは少なかった?」
「今日はボスの機嫌は良かったかい?」などと声をかけてくる。
天気が良くて、いいチェリーが取れて、みんな嬉しいのだ。
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