FM東京「エコ・アクション・ワールド」に出演、『オーストラリア野生動物との共生』のお話

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 先日、11月3日(土)、環境をテーマとするFMラジオ番組「Eco Action World」にて、オーストラリアにおける野生動物との共生、野生動物保護についてお話させていただきました。

 収録5分番組のため、私の部分は1分程度でしたが、収録前のインタビューで30分ほど、野生動物保護活動などについてお話させていただいたものを、公式サイトでご紹介いただきました!

 よかったら、ご覧ください♪

★Eco Action World 2012/11/03の放送内容 第117回 オーストラリア 野生動物との共生

※この番組は、毎週土曜日13:55~14:00、FM東京をはじめとする全国38のFM局で放送(全国同時)されています。⇒FMラジオ番組「日本興亜損保Eco Action World」のご紹介

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Miki Hirano平野 美紀 
自然に魅せられ、6年半暮らしたロンドンからオーストラリアへ移住。トラベル・ジャーナリストとして各種メディアへの執筆、ラジオ/テレビ出演などで情報発信しながら、メディア・コーディネーターや旅行情報サイトの運営も。目下の関心事は野生動物とエコ。シドニー在住20年以上。詳細なプロフィールはこちら。
執筆依頼、取材代行、メディア・コーディネート等、承ります。お気軽にお問い合わせください。

野生動物保護&ケア資格を取得!初レスキューはカモのヒヨちゃん

みなしごカモもヒヨちゃん
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先月通っていた講義も終了し、無事、夫婦で野生動物保護&ケア資格を取得しました!オーストラリア最大の野生動物保護団体WIRESの認定ケアラー(介護士)&レスキュアー(救助士)です。

11月に入って修了証書とメンバーカード(認定証)が送られてきて、すでに3件の出動要請がありましたが、メルボルンカップの取材やら何やらで、救助に向かうのがなかなか難しく、先週土曜日に初出動&レスキューしてきました!

今回のレスキュー対象は、パシフィック・ブラック・ダックというカルガモの仲間(後にオーストラリアン・ウッドダックと判明)。我が家から割と近くの家でカモが保護されているので、引き取ってきて欲しいという要請でした。まずは、その方に電話し、住所を詳しく聞いて訪問。なんでも、娘さん(小5くらい?)がビーチで遊んでいたところ、砂浜の岩にカモの赤ちゃんが1羽だけ打ち上げられているのを見つけ、自宅に連れて帰ったのだとか。

パシフィック・ブラック・ダックの成鳥、和名はマミジロカルガモ
パシフィック・ブラック・ダックの成鳥、和名はマミジロカルガモ

 しかし、パシフィック・ブラック・ダックは野鳥ですから、勝手に自宅で飼うわけにはいきません。それに、その家には既に猫が居座っており(?)、その上、庭にはブルータン・リザード(アオジタトカゲ)が出るのだそうで、赤ちゃんカモにとってはとても危険な環境です。そこで、お母さんがWIRESに電話し、保護要請をしたところ、同じエリアでもある我々に白羽の矢が立ったというわけ。

野鳥を含む野生動物は、基本的にテリトリー(生息範囲)があるので、このみなしごカモも生まれたエリアで育つほうがいいのです。

急にひとりぼっちになってしまい、少し疲れているヒヨちゃん急にひとりぼっちになってしまい、少し疲れているヒヨちゃん

 お母さんとも兄弟達ともはぐれ、たった1羽で途方に暮れていたカモの赤ちゃん。初めて見た時は、あまりの小ささにびっくり!体長はほんの10センチほど、手のひらに乗るくらいしかありません。一日のうちに、目まぐるしくいろいろなことが起き、ちょっと疲れているようでした。しかし、幸いなことに怪我などは見当たらず、比較的元気な様子。

講義終了時に授与されたレスキュー・バスケットにタオルを敷いて、カモの赤ちゃんをそっと入れ、車も低速で走行しながら、ゆっくり我が家へと戻りました。そして、本部へ連絡。本来なら、私たちはレスキューのみで、コーディネーターが手配したケアラーに引き渡されるはずだったのですが、週末のせいかコーディネーターがつかまりません…(泣)。

お腹をすかしているようだったので、白菜とレタス、ほうれん草をみじん切りにし、与えたところ、少づつ食べ始めました!でも、これだけでは栄養不足になってしまう……急いでスーパーへ走り、オーガニックのキヌアフレークと雛用のペレット(餌)を購入。早速食べさせてみました。野菜とキヌアのミックスは気に入ったようで、結構食べてくれたのですが、ペレットはあまり好きではないよう。まあ、そのうち食べてくれるでしょう(と期待)。

我が家に到着し、小刻みに震えながら走り回るヒヨちゃん我が家に到着し、小刻みに震えながら走り回るヒヨちゃん

食べ終わった後、体重を計ってみたところ、なんとたったの25グラム!なんともちっちゃなカモさんです(^^) とりあえず、名前を「ヒヨちゃん」と命名し、この晩は、バスケットの中に湯たんぽを入れてあげて、眠りにつきました。

翌日の日曜日もコーディネーターはつかまらず。(さすがオージー…(- -;) 私たちが昨日のうちに餌を用意しなければ、この小さなカモさんは死んでしまったかもしれません!(怒) 待っていても仕方ないので、ヒヨちゃんが発見された場所へ行き、同じような子ガモを連れた母カモがいないかと探してみましたが、そう簡単に見つかるもんじゃありません。。

そして月曜日、ようやくコーディネーターがつかまったものの、結局、我が家でそのまま面倒みることになりましたとさ。(やっぱりオージー…(- -;)

…というわけで、これから「ヒヨちゃんの、母を訪ねて三千里」の始まり~!?(笑)

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固有種1,300種以上!オーストラリアに見る生物多様性

固有種1,300種以上!オーストラリアに見る 生物多様性
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@-Waveウェブ旅マガジン・たびまぐで「世界最多の固有種1,300種以上!オーストラリアに見る生物多様性」をアップしました!

先日お知らせした「エコレポ」に続き、日頃から取り組んでいるオーストラリアの環境やエコについての活動や情報配信を形にしていくプロジェクト第二弾でもあります。

折りしも今年2010年は、『国際生物多様性年』。10月18日からは、名古屋で『生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)』が開催される、というわけで、ちょうどタイムリーな話題だと思います。

とはいえ、実はこの企画、彼是もう数年前から準備を始めていたもの。ですが、資料を集め、原稿をまとめている際にも次々と新情報が入ってきたり、さらなる事実が判明したりで、結構てんやわいや(??)でした(笑)。

生物の多様性にかけては、他に類を見ないほど富んでいるオーストラリア。その凄さが少しでも伝われば…と思っています。読み応えたっぷりの力作(?)ですので、休日の暇つぶしに(?)是非どうぞ!

★@-Waveウェブ旅マガジン・たびまぐ「世界最多の固有種1,300種以上!オーストラリアに見る生物多様性

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「死体投げコンテスト」ニュージーランドの教育に物申す!

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ニュージーランドという国が、どんどん嫌いになっていく…。青い空にポッカリと浮かぶ白い雲。清々しい空気感に満ち溢れた高き山と美しい緑。自分の中では、そんな、爽やかな光景が真っ先にイメージされていたニュージランド。でも、(隣国という)身近な国になってみて、ずいぶんとイメージが変わってしまった。

天気予報を見る限り、なんだか常に雨のマークが目立ち、とくに冬場は週の半分以上が雨マークだったりする。しかも冬の気温は結構低く、かなり寒そうだ。雨が多いということは、きっとイギリスのように昼でも薄暗いに違いない、と、過去のロンドン暮らしを思い出して身震いがすることも。これだけでも十分なほど、「青い空、清々しい空気」のイメージはぶち壊れ、“いいイメージ”がガラガラと音を立てて崩れていく。

さらにニュージーランドに対する“いいイメージ”が、(私の中で)崩壊寸前にまでなったのは、ニュージーランド人のある行いについて知ってしまったから。それは、ポッサムに対して、普段極々当たり前のように行われていると言う、ニュージーランド人にとっては半ば常識と言える「行為」なのだそうだ。

ポッサムは、オーストラリア固有の夜行性有袋類で、元々ニュージーランドには存在しない動物。しかし、寒いニュージーランドにおいてポッサムの毛皮を目的に、ヨーロッパ人が持ち込んだものが野生化し、現在では在来種に影響を与えると駆除の対象になっている。そのため、ニュージーランドでは車で道路を走行中にポッサムを見かけた場合、戻って轢き殺すのが当たり前なのだという。

この話を聞いたとき、身の毛がよだつほどゾっとした…。一度通り過ぎたにもかかわらず、わざわざ戻ってでも轢き殺すというその神経に、おぞましさを覚えたほどだ。たしかに、ニュージーランドでは、在来種を脅かすペスト(害獣)ではあるのだろうけれど、、、どうしても理解できない。。そこまでする必要があるのか?もっと別の手段があるのでは?と思ってしまう。そんな話を何度も耳にするうちに、こうした常識がまかり通っているニュージーランドという国が、なんだか遠い国に思えてきてしまっていたのだった・・・・・。

そして今日、ついに駄目押しとも言える新聞記事を目にし、私の中のニュージーランドに対する“いいイメージ”は、ほぼ完全に崩れ去った。

その記事の内容は、学校のカリキュラムの一貫として、死んだポッサムを投げて飛距離を競うコンテストを行っているというもの。動物に対する愛護の精神を教えるのが当たり前だと思っていた学校という場所で、そんなコンテストが行われているという事実に驚愕した…。(しかも、親も一緒になって、、)

このコンテストについては、ニュージーランド国内でも、動物愛護団体や保護団体をはじめとするいくつかの筋から、「死んだ動物に対する畏敬の念がない」「たしかに害獣ではあるが、死んだものに対してそれはあまりにも酷い行為だ」といったような抗議があったそうだが、学校側は一向に意に介さない様子で、「我々の子供達は、害獣であるポッサムとペットの猫の区別くらいつく」と言い放っているという。さらに、ニュージーランドのネットメディアが行った「ポッサムの死体投げコンテストをどう思うか」という投票では、60%もの人々が「harmless fun for kids(子供達にとって無害な楽しみ=遊び)」と回答したのだそうだ。

子供達が動物の死体を投げて遊ぶという行為が狂気の沙汰でないなら、一体何なのか?こんな遊びをして育った子供は、死んだ者に対してどんな思いを抱くのだ ろうか??例え害獣であろうとも、死んだ動物に対しては敬意を払い、きちんと埋葬してあげましょう、というのが教育ではないのか???

たしかにポッサムは、ニュージーランドの在来種ではなく、農作物等にも被害が出ている現状から見れば、かわいいとは言ってられないのだとは思うけれど、そこまで死者に鞭打つのか、、というのが正直な気持ち…(涙)。しかもポッサムが自らニュージーランドに渡ったわけではなく、勝手に連れていかれたのだから余計にやるせない。

どちらにしても、自分達の身勝手な理由から動物達を移住させ、都合が悪くなったら殺す・・・・・・といった、あくまでもすべてをコントロールしようとする西洋式のやり方に、ホトホトうんざりするんですけど。。

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しゃべるコッキー オウムのバリー君

オウム(コッカトゥー)のコカタくん
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オーストラリアの空をギャーギャー言いながら飛び交っている野鳥のコッカトゥー。略してコッキーともいう、日本でいうところのキバタンという種の白いオウムですが、「オウムならしゃべれるんじゃないの?」と、常々思ってました。

で、ウチにやってくるオウムにも、「おはよう」とか「こんにちは」とは声を掛けては、何とかしゃべらせようとしていたのですが、これがなかなかそううまくはいかない…。

でも……先日出掛けたケープトリビュレーションで、しゃべるコッキーに出会ってしまったのです!!

野生なのだけれど、すっかり居ついてしまって、名前をつけてもらったのはコッキーのバリー君。レストランへやってくるお客さんから「ハロー!バリー」と声掛けられているうちに、自らも「ハロー!バリー」としゃべるようになったという。これ、まさに“オウム返し”ですな(笑)。

そのうち、お客さんが「サンクス、マイ!」(←オージーの決まり文句。サンクスは、ありがとうのThanksで、その後に何にでもマイ=mate=相棒の意をつける。「ありがとさん!」って感じ?)と言うのも、マネしたりするようになったとか。今じゃ結構いろいろしゃべるのだそう。

コッカトゥーはやっぱり、鍛えればしゃべれるようになるのだ!と、バリー君に会って再確認したのでありました。そのバリー君、ビデオに収めてきたので、よかったら見てやってください!

仲間をいっぱい連れてくるオウム(コッカトゥー)バリー君にすっかり感化されて、よーし、ウチに来る子も鍛えようっと、と思ったのですが・・・この子たちにはちょっと問題が。。まず一羽がやってきて、慣れてくると、仲間をいっぱい連れてきちゃうこと。ほら、こんな具合に→

でもって、放っておくとデッキなどの木を齧ってボロボロにしてしまうことも…(涙)。ちょっとたくさん来すぎなんだってば!(怒)

あ、トップの写真はバリー君ではなく、ウチにやって来るコカタ君です。隣はそのお友達(?)。そして、数日後・・・下の写真のようになってしまいましたとさ…(泣)。

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