エコレポ更新: 食品の流通を考える。~サスティナブルなDIY生活のヒント

エコナビ更新:食品の流通を考える。~サスティナブルなDIY生活のヒント
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 またまたブログに書くのがすっかり遅くなってしまったのですが、エコナビで連載中の「サスティナブルなDIY生活のヒント」の第5回が更新されています。

 第5回は、「食品の流通を考える。」と題し、西オーストラリア州で強く実感した“地産地消”のあり方、長距離輸送とフードマイレージについて考察してみました。

 普段、この食品はどこから来たものだろう?と、深く考えずに購入することも多くなっているご時世ですので、このコラムを読んで、少し別の視点から考えてみるキッカケになったとしたら、とても嬉しく思います。

エコレポ『サスティナブルなDIY生活のヒント』 第5回:食品の流通を考える。

 日々のライフスタイルの見直しや環境保護に興味のある方に、何かのヒントになればという願いからこのコラムを書きはじめました。連載も終盤となってきてしまいましたが、よろしかったらシリーズを最初から通しでお読みください♪

エコレポ『サスティナブルなDIY生活のヒント』




About Me
Miki Hirano平野 美紀 
自然に魅せられ、6年半暮らしたロンドンからオーストラリアへ移住。トラベル・ジャーナリストとして各種メディアへの執筆、ラジオ/テレビ出演などで情報発信しながら、メディア・コーディネーターや旅行情報サイトの運営も。目下の関心事は野生動物とエコ。シドニー在住20年以上。詳細なプロフィールはこちら。
執筆依頼、取材代行、メディア・コーディネート等、承ります。お気軽にお問い合わせください。

明後日のNHK「ちきゅうラジオ」で『8月のホワイトクリスマス ユール・フェスト』についてトークします!

NHK ちきゅうラジオ
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 明後日、8月2日日曜日、NHKラジオ番組「ちきゅうラジオ」に出演し、『8月のホワイトクリスマス ユール・フェスト』についてトークさせていただくことになりました!

 ユール・フェストについては、その昔(たぶん2001年)、某サイトでご紹介したりしてきたので、ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、オーストラリアではクリスマスが2回あるのです!!

NHKちきゅうラジオ「ちきゅうズームアップ」 ??と思う方は、ぜひ日曜日の「ちきゅうラジオ」をお聴きくださいませ♪
 現在の番組HPでは右のようにご紹介いただいています。

 番組は午後5時5分から始まり、私がお話させていただくコーナー「ちきゅうズームアップ」は、5時30分頃の予定です。
 日本国内は、NHK ラジオ第1。海外では、NHKワールド・ラジオ日本、インターネットでもお聴きいただけます。

NHK「ちきゅうラジオ」毎週土曜・日曜 午後5:05〜6:50 生放送

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本日から!福岡にて、トミー中江 写真展 「オーストラリア 荒野の果てに」

トミー中江 写真展 「オーストラリア 荒野の果てに」
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 本日、5月15日(金)から福岡の富士フォトサロンで、知人のトミー中江さんの写真展「オーストラリア 荒野の果てに」が開催されます!

 トミー中江さんとは、オーストラリアのアウトバック繋がりでネット上で知り合い、お互いアウトバック好きということで親交させていただいてきました。いわば、形のないオーストラリアのアウトバック振興会の一員(笑)!

 最初は、私が某ポータルサイトのオーストラリアを担当していた時に、ネット上でトミー中江さんの「 Welcome to Australia’s Outback」というサイトをみつけ、声をかけさせていただいたのがきっかけ。その後も、「おすすめサイト」などに選定させていただいたり、度々情報交換などをさせていただきながら、今日に至っています。

 福岡近郊にお住まいの方、また、ちょうど期間中に福岡へ行く予定のある方は、ぜひ、富士フォトサロンへ足を運んでみて下さい!ご本人のトミー中江さんも、会場にいらっしゃるはずですので、ぜひ、平野の代わりによろしくお伝えいただければ嬉しいです♪

  トミー中江 写真展 「オーストラリア 荒野の果てに」
  開催期間:2015年5月15日(金)~5月20日(水)
  場所:富士フイルムフォトサロン・福岡
  住所:〒812-0018福岡市博多区住吉3-1-1 富士フイルムビル1F
  最寄り駅:JR博多駅

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「トラベルコちゃん」に、シドニーのモデルプラン&危険情報を寄稿

「トラベルコちゃん」に、シドニーのモデルプランと危険情報を寄稿
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 老舗旅行情報サイト「トラベルコちゃん」の 海外現地クチコミ・コーナーにて、シドニーのモデルプランと危険情報を寄稿しました!

 一日観光して、遊んで、食べて「1万円未満」の格安旅行モデルプランから、「3万円以上」のゴージャスなモデルプランまで、3パターンのモデルプランを作ってみました。

 この物価高のシドニーで、私が提案する「1万円未満」のモデルプランは、食事代とお茶代、交通費少々だけで、後はすべて無料!という、超激安プラン(笑)。なんと、1人当たりの予算約6,000円。お金はそれほどかからないけど、素敵なカフェやレストランで食事したりと、シドニーのオイシイところをすべて押さえた、とっておきのプランです♪

 ▼1万円未満のモデルプラン: シドニー中心部の定番観光スポットと歴史散策ウォーキング

 1日3万円くらいまでならかけてもOK!という方は、1~3万円のモデルプランを。ローカルのように過ごす旅をご提案しています。他ではちょっとない、地元ならではの視点で、プランを立ててみました。こちらは、1人約29,000円。ありきたりでないシドニーの旅を求める方におすすめ♪

 ▼1~3万円のモデルプラン: ビーチと大自然を満喫!ローカル気分で過ごすアクティブな1日

 そして、3万円以上、いくらかかってもいい!(…という人っているのかな?いたら、うらやましいけど!)という、ハネムーンや記念日などの特別な旅行におすすめのゴージャスなプランも作ってみました! このプラン通りに全部やったら、1人約116,000円かかります(笑)。別に1日にすべてやらなくても、数日間の滞在中に組み込んでみるのもいいかも?

 ▼3万円以上のモデルプラン: シドニーならではの絶景を満喫するリッチで優雅な記念日プラン

 そして、治安がいいと言われるシドニーだけど、実際どうなの?という人は、危険情報をチェック! シドニーのこの辺はちょっと気を付けたほうがいい、という場所を具体的にご紹介しています。

 ▼シドニーの危険情報

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増えすぎたコアラを秘密裏に安楽死… その現場は・・・

ケープオトウェイ(グレートオーシャンロード)のコアラ
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 約6年ぶりに訪れたその場所は、変わり果てていた。動物好きな私にとって、天国のようなその場所は、野生のコアラが鈴なり状態で見られる『コアラ天国』だった。1本の木に1頭というくらいの頻度で、木を見上げれば、必ずやコアラを見つけることができる(お気に入りの)場所――

 しかし、今は見る影もなく、見あげても、コアラの姿を容易には見つけることができなかった。よく見ると、コアラが鈴なりになっていた木々の幹には、鉄板が巻きつけられ、コアラが登れないようにしてあった。

「なぜ、こんなことを?」

 その理由は、近くに貼られた小さな手作りのポスターに書かれていた。

 “この森のユーカリの木(マンナガムManna gums)はコアラの大好物です。
 しかし、コアラが増えすぎて、マンナガムは食べつくされようとしています。
 森は死にかけています。
 この森からマンナガムが消えたら、コアラもいなくなってしまうのです。
 ですから、私たちは、コアラがマンナガムを食べ過ぎないように、木に登らないように、鉄板を設置しました。
 これは、森とコアラ、ここの環境を健康に保つためです。
 私たちはどちらも失いたくありません。
 どうぞご理解をお願いします。” (原文は英語)

 森の中を車で走ってみると、その事実はすぐに理解できた。白く立ち枯れた木々が、森のそこかしこに出現… いや、ほとんどが枯れてしまっていたのだ。森は本当に死にかけていた。このエリアはコアラが増えすぎて問題になっていたが、ここまで深刻だったとは・・・

コアラに食べつくされ、立ち枯れた木々

コアラに食べつくされ、立ち枯れた木々


 ※下の動画は、立ち枯れた木々の森を走り抜ける際に、撮影したもの。死にかけた森の様子をバーチャル体験していただけると思います。

 それでも、まだこの場所では、オーストラリアの他の地域に比べて、たくさんのコアラを見ることができた。しかし、それは以前とは異なり、高い木の上ではなく、道路のすぐ近くや道路に出てきてしまうコアラが多くて、交通事故に遭わないかとヒヤヒヤしたほどだ。

空腹のコアラ数百頭を秘密裏に処分 ‐ビクトリア州

 あれから数ヶ月経った昨日(2015年3月4日)、こんなニュースが世界を駆け巡った。まさに、私が大好きなこのエリアでの話だ。

 『空腹のコアラ数百頭を秘密裏に処分 ‐ビクトリア州』

 日本でもNHKなどが『豪 700頭近いコアラの殺処分に批判の声(参照)』と報道しており、その記事には以下のような記載がある。

ビクトリア州政府によりますと、おととし9月から去年3月までの半年間に、衰弱した野生のコアラ合わせて686頭を薬物注射で殺処分していました。その理 由について州政府側は、「コアラの頭数の急激な増加で、食べるものが足りず、飢えに苦しむコアラが増えているため、専門家と協議のうえ行った」と説明して いますが、殺処分の事実を公表していませんでした。
州政府では、野生のコアラの生息環境としては、森林1ヘクタール当たり1頭が望ましいとしていますが、ケープ・オトウェイ周辺では、最も多いときで1ヘクタール当たり20頭生息していたということです。

 森が枯れてしまえば、どのみちコアラは死んでしまう。だからといって、殺さずとも、他に方法があるのではないか?という声が、『批判』に繋がっているといえる。たしかに、他の森へ移住させるとか、そういう手もある。しかし、問題なのは、コアラが一筋縄ではいかない、ということなのだ。

 コアラはユーカリを食べるが、1,000種近くあると言われるユーカリの中でも、20~30種くらいしか食べない偏食主義でもある。人間がきちんと環境を把握し、その場所が今までの棲家とほとんど変わりないと思われる環境であっても、そこに移すと馴染めずに餓死したり、外敵にやられてしまったりと、失敗するケースがほとんどで、人間が考えているほどコアラの移住は簡単な話ではない。

大きくなっても一緒に過ごすコアラの親子

大きくなっても一緒に過ごすコアラの親子


 そんなことをいうのなら、世界各地の動物園で生きているコアラはどうなんだ?という声も聞こえてきそうだが、動物園には外敵もいないし、気温も食べ物も敵対する仲間(コアラ同士の争い)もコントロールできる。だが、自然の中ではそうはいかない。もちろん、運搬途中や新しい環境になじめず死んでしまった個体もいるし、そうした劇的な環境の変化に耐え、生き残ったたくましい個体が子を産み、動物園で生まれた子にとっては、そこが「ホーム」となる。他を知らない。だから生きていけるとも言える。むしろ自然の中に放ったら、死んでしまうだろう。ちなみに、日本で見られるコアラはすべて、(日本国内で生まれた個体を除き)元々はオーストラリア国内の動物園生まれだ。

 環境と生き物は切ってもきれない関係。自然の中で育まれた生態系は、人間が考えている以上に複雑で、脆い(もろい)ものなのだということを痛感するばかり… だからといって、空腹でどのみち死ぬのだからと、人間の一存で安楽死させるという安易な考え方には異を唱えたい。

 ※最後に、私と琉球大学の尾方先生(地形学、地生態学などがご専門)の、この件に関するやりとりを載せておきます。また、以前アップしたコンテンツ『特集:世界最多の固有種1,300種以上!オーストラリアに見る 生物多様性』をあわせてお読みいただき、オーストラリアの生態系を理解する一助になれば幸いです。


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「JAL×WOWOW 映画のある旅」にて、ウルヴァリン:SAMURAI ロケ地案内

ウルヴァリン:SAMURAI ロケ地案内
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 WOWOWで3月24日に、「ウルヴァリン:SAMURAI」が放送されるのに合わせ、JAL×WOWOW「映画のある旅」というサイトで、ロケ地案内を執筆しました。

  「映画のある旅」は、WOWOWで放送される映画にあわせて、ロケ地となった場所を紹介し、JALで旅にでよう!と誘うサイトで、前回は「マトリックス」のロケ地をご紹介しました。

 今回の「ウルヴァリン:SAMURAI」は、『国際派俳優・真田広之と旅する春3月』というテーマで、真田広之さんが出演された国際的な映画を特集するうちの1つです。

 日本が舞台のはずのこの映画ですが、意外なことにシドニーをはじめとするオーストラリア・ニューサウスウェールズ州で多くのシーンが撮影されています。なんと、映画冒頭のカナダであるはずのシーンも・・・

 そんな、目からウロコのロケ地案内。実はワタクシ、この映画、見たことありませんでした(苦笑)。当地シドニーでロケしたことは知っていたのですが、内容的にあんまり興味がなく…(ゴメン!) ですが、ロケ地案内執筆にあたり、何度も繰り返し見て、其々のシーンで一時停止しては、ロケ地を特定していきました。(マトリックスのロケ地もそうしながら特定したんですけどね)

 そして、実際にそのロケ地となった場所に足を運び、撮影してきましたので、現地の臨場感をちょっぴりでも感じてもらえるととっても嬉しいです!「ウルヴァリン:SAMURAI」は、3月24日放送。ぜひ、映画とあわせてお楽しみください♪

JAL×WOWOW「映画のある旅」~ウルヴァリン:SAMURAI -日本、カナダの景色を南半球に見事に再現!?


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シドニーで起きたカフェ人質事件の顛末…

シドニーで起きたカフェ人質事件の犠牲者への献花であふれるマーティンプレイス
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 シドニーの中心部で、とんでもない事件が起こってしまった… 観光スポットでもあるマーティンプレイスにある「リンツ・チョコレート・カフェ」に、銃を持った男が従業員と客を人質に立てこもり、治安部隊(武装警察)が突入、犯人を含む3名が死亡するという痛ましい事件だ。

 カフェのマネージャーと客として店内にいた女性弁護士の2名が、犠牲になってしまった… この2名の犠牲者が、犯人によって撃たれて殺されたのか、治安部隊突入による銃撃戦で流れ弾に当たって死亡したのか、原因はわかっていない。

 事件の現場となってしまった「リンツ・チョコレート・カフェ」は、チョコレート会社がやっているカフェで、チョコレートのメニューが豊富なため、女性にはとくに人気の高いカフェだ。だから、どちらかといえば、いつも女性客が多い。男性は女性と共に来店した人か従業員くらいで、店内は広く、犯人が人質をとって立てこもるには条件が揃ってたかもしれない。

 実は、私も事件が起こるわずか10日ほど前に、この界隈を取材でウロウロしていた。というか、まさにこの「リンツ・チョコレート・カフェ」をこれから公開予定のウェブ・コンテンツで紹介するため、訪れていた。長い時間その場所に留まってはいないが、自分が巻き込まれる可能性がまったくなかったわけではないと思うと、背筋が寒くなる。

 とはいえ、事件があった当日は、シドニーを離れてメルボルンにいたため、たまたま見ていたTwitterに流れてきた豪ABCニュースの『速報』で、事件を知ったのだった。すぐにその豪ABCのツイートをリツイートまたは、日本語で説明を入れてツイートしようかと思ったが、たいしたことなく事件が解決してくれれば、とくに大事(おおごと)にすることもないという思いがよぎり、拡散するのをためらった。この時、頭の中をよぎったのは、事件によってシドニーのイメージが悪くなるかもしれない…というものだった。

 しかし、事件の経過と共に、そんな甘いことをいっている場合ではないとわかり、最初の速報から約1時間後に流れてきた以下のツイートをリツイートした。

 その日は移動していたため、その後もiPhoneを片手に、事件の経過を固唾をのみながら見守っていた。

 事件は、発生から約16時間後に、治安部隊突入。人質となっていた一般市民2名が死亡、半数近くが負傷、犯人死亡という悲惨な結末で幕を閉じた。犯人のイスラム国との繋がりなどが指摘されているが、シドニーでは以前にも、南部クロヌラで現地の白人系と中東系イスラム教徒らの武力衝突があり、民族暴動まで発展したことがあった。そうした意味では、様々な国からの移民で成り立つ国家の危うい部分は常にあるといえるかもしれない。普段から小さな衝突や差別的な事件がまったくないわけではないが、オーストラリアは全般的に概ね治安はよく、最大都市のシドニーでさえ、このように大きな事件はかなり少ない。

 そんな中で起こった痛ましい事件。いつもは平穏なオーストラリアにおいて、師走に起きたこの事件が、「2014年オーストラリアの14大ニュース The top 14 stories of 2014」のトップとなったのも頷ける。犠牲となってしまったお二方に、心から哀悼の意を捧げます。

※そんなわけで、記事内で紹介する予定だった「リンツ・チョコレート・カフェ」の部分はカット、別の物件に差し替えとなりました…。事件の経緯は、日本でもかなり報道されていたようなので、各メディアで確認してみてください。

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