Risvel 連載コラム、アップ! ~いよいよクライマックス!真田丸 ゆかりの地を歩く

【コラム】 いよいよクライマックス!真田丸 ゆかりの地を歩く
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旅行情報サイト「Risvel(リスヴェル)」で連載中のコラム、今回は、初の本格的な日本の旅先紹介(?)となる「いよいよクライマックス!真田丸 ゆかりの地を歩く」です!

実は子供の頃から大河ドラマ・ファンのワタクシ(笑)。
日本に帰国した折に、現在放送されている「真田丸」のゆかりの地を訪ねてきました~♪

長野県と群馬県に点在する「真田丸」のゆかりの地。有名どころを共に、ちょっとマイナーだけど、ぜひ一度訪れてみて欲しいところをご紹介しています。鳥好きさんなら見逃せない、心温まるエピソードも!

もうすぐ最終回の真田丸、これを読んで、ぜひ、ゆかりの地を旅してみてください♪ (*´∀`*)

いよいよクライマックス!真田丸 ゆかりの地を歩く

【リスヴェル連載コラム】 いよいよクライマックス!真田丸 ゆかりの地を歩く

【リスヴェル連載コラム】 いよいよクライマックス!真田丸 ゆかりの地を歩く

About Me
Miki Hirano平野 美紀 
自然に魅せられ、6年半暮らしたロンドンからオーストラリアへ移住。トラベル・ジャーナリストとして各種メディアへの執筆、ラジオ/テレビ出演などで情報発信しながら、メディア・コーディネーターや旅行情報サイトの運営も。目下の関心事は野生動物とエコ。シドニー在住20年以上。詳細なプロフィールはこちら。
執筆依頼、取材代行、メディア・コーディネート等、承ります。お気軽にお問い合わせください。

追憶の“ありかとう” ~心温まる粋なパリのレストラン

パリのオテル・ド・ヴィル
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溜まりに溜まったオフィスの資料や本を整理していたら、思わぬものがでてきた。

その昔、フランスへ行った時のパンフレットや航空チケットの控えに混じって、食事をした際のものと思われるレシートが数点。日付をみると「07/09/97」とある。つまり、1997年9月7日のものだ。

薄っぺらいレシートの紙で、店の名刺ともいえるショップカードが2枚巻かれていた。お店の名前は「Les Fous d’en Face」。住所は 3 rue du Bourg Tibourg, 75004 Paris とある。

パリといっても、どの辺にあるどんな店だったのか、とんと覚えていない。食べたのはどうやらセットメニューだったのか、「2人分の食事」といった意味のフランス語だけが書かれていた。金額はたぶん311フラン。日本円にすると5,600円くらいか?

まあ、そんなレシートの内容はどうでもいい。
とにかく、レシートの一番下にある「TOTAL SERVICE COMPRIS(サービス料込みの合計額)」欄に、目が釘付けになってしまった!

そこにあったのは・・・

あ り が と う
サービス欄に「ありかとう」と日本語が書かれたレシートとお店のショップカード

サービス欄に「ありかとう」と日本語が書かれたレシートとお店のショップカード

いや、よく見ると・・・

あ り か と う

だ!

よく見ると “ありかとう” だった、、

よく見ると “ありかとう” だった、、

子供が書いたような、ちょっとのたくったような文字でハッキリと「ありかとう」と日本語(平仮名)が書かれていた!!

濁音にはなっていなかったけれど、「ありがとう」と書きたかったのはよくわかる。日本語を習っている、もしくは習ったことのある店員さんだったのだろうか?!

サービス欄に「ありがとう」とは、感激。粋なことをしてくれる。泣けるじゃないかーーっ!(T . T)

このレシートを見つけたことで、19年ぶりに記憶の片隅から甦ったこのパリのレストランに、もう一度行ってみたくなった。

すぐさまネットに繋ぎ、Google先生に訊いてみる。今は便利だ。この店に行った19年前は、まだGoogleなんてなかった時代だもの。ちなみに、Googleの設立は1998年9月4日だそうで、この店に行った日からちょうど約1年後に、この世に登場することになる。

しかし、Google先生は悲しい結果を導き出した…

閉 業
Google先生が、このレストランが「閉店」したことを告げる…

Google先生が、このレストランが「閉店」したことを告げる…

・・・閉店していた…
・・・・・マジかよ、、なんてこった、、、がっかり…(;_;)

でも、Google先生は忘れていた様々なことを教えてくれた。

レストランがあった場所を示すGoogle Map

レストランがあった場所を示すGoogle Map

お店の場所はマレ地区、地下鉄のオテル・ド・ヴィル駅から歩けるところにあった。そして、ネット上に残された世界中の人々の足跡(投稿写真)からお店の雰囲気もわかった。

そうそう、こんな感じの、素朴でいかにもフランスの片田舎風と言った感じのビストロだったよ!

それでも残念ながら、何を食べたのかは未だに思い出せていない。けれども、その店は割と評判がよく、2014年頃までは同じ場所で営業していたこともわかった。

何人かがこの店を訪れた感想や紹介文をブログに書き留めてくれていて、つい数年ほど前までのお店の様子を今でも知ることができる。

パリにいくつかあるホテルが運営するブログでは、お料理まで詳細に記され、「お気に入りのパリジャン・レストラン」としてリストに挙げていた。
“Les Fous d’en Face” restaurant in Paris

以下のブログはフランス語のため、内容はすべて把握できないけれども、今手元にある19年前のショップカードは、ほぼそのままのデザインで2012年まで使用されていたことがわかった。たぶん、閉店するまでずっと同じデザインだったのだろう。
Les fous d’en face

レストランで食事をして、こんなに嬉しい気持ちにさせてくれるレシートをもらったことは他にはない。なのに、「もう一度行ってみたい!」というささやかな願いは、もう二度と叶わないのが寂しい…

それでも、いろいろと検索してみたら、閉店するまで地元の人を含め、たくさんの人々に愛されたレストランだったであろうことがわかって、少し心が温かくなった。

くーーー、それにしても残念!!!

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Miki Hirano平野 美紀 
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謎の生物の正体が判明した!

エビのお尻に刺さっていた謎の生物
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先日、スーパーでエビを1kgほど買ったら、1匹だけ、なにやら奇妙な形のものがあった。

んーーー??これは何???

普通のエビに比べるとやたら長い。

いや、よく見ると2匹がくっついて繋がっているような?
いやいや、さらによく見ると、繋がっている下の方の奴はエビではないように見える。

なんじゃこりゃ??

エビよりも黒っぽい“それ”は、エビの尻尾というかお尻のところに刺さっていた。

んーーーーー??なんだろ、これ???

お尻に刺さっている“それ”をひっぱって取り、マジマジとよく見ると、目があった。刺さっていたのは尖った口のようにも見える。

ちょっとタツノオトシゴに似ているような顔つき。
だけど、形が全然違う。
これまで見たことない奇妙な形の生き物だ。

とりあえず写真を撮って、本体の“それ”を空き瓶に入れて、冷蔵庫へ保管しておく。

その晩、ツイッターに“それ”の写真を投下。
もしかして、釣り好きな人などが知っているかもしれない…という、微かな望みをかけて。。

しかし、黒っぽくて奇妙な“それ”は、あまり見向きもされず(悲)…でも、一人のフォロワーさんが反応してくれた!

ちょっぴり期待に胸をふくらまし、回答を待つことしばし。

うーん、、やっぱり難しいか、、、、だって、生まれてこのかた、見たこともない生き物だものな。。さかなクンに訊かないと!(笑)

しかし、それから13日後、“それ”の正体を知る絶好のチャンスが訪れた!!

某テレビ番組のオーストラリア博物館での取材撮影に同行した際、取材対象の女性魚類学者のボスがでてきてくれたのだ。

彼は、オーストラリア博物館の魚系コレクションのマネージャーとして、魚を朝から晩まで調べている学者だから、きっと知っているに違いない!

それまで真っ暗闇の中にいたのが突然視界が開けたように、希望の光が見えてきた~~~ワクワクo(^▽^)o

取材の邪魔をしないよう、そっと彼に近づき、先日撮った写真を見せながら、訊いてみた。

「これ、先日スーパーでエビを買ったら紛れ込んでいたんですけど、何という名前かわかったら教えてもらえませんか?」

「うん?これはあれかな。サヨリの子供かなぁ?サヨリだと下の口が長いんだよね」

「下の口はとくに長くはないみたいなんですよね。よく見てください」

iPhoneの画面をピンチアウトして、大きく拡大し、もう一度見てもらう。

すると・・・・

「あ!!!」

急に彼の目がキラキラ輝き、思わずニタリとこらえきれない笑みをこぼしながら、

「ちょっとこっち来て!」

と彼の研究室へ連れていってくれた。

そして、大きなPCの画面になにやら打ち込んで、いくつかの魚系の生物が映し出された画面を見せながら説明を始めたのだ。

「これ見て。シーモスの一種だと思う。これらはSeamothといって、“海の蛾”と呼ばれているんだ。この中のどれかだろう」

シーモスは、魚のくせにほとんど泳がず、海底を這って移動するという。見た目も奇妙だけど、生態も相当奇妙だ。

「これは、よくいるんですか?」と訊くと
「うーん、どちらかといえば、すごくよくいるというわけじゃない」

ほう、それは意外と珍しいということなのかも。

「でもなんで、海の蛾、なんですか?」

「それはね、左右のヒレがバタフライの羽のようにみえるでしょ?それで、そういう名前がついたんだよ」

へぇぇ、なるほど…と思いながらも、イマイチ納得がいかない私。
なぜって?だって、エビに紛れ込んでいた“それ”には、ヒレは見当たらないのだ。

「でも先生、これ、ヒレはないように見えるんですけど…」

「ああ、たぶん、畳まれているんだよ。それ、捨てちゃった?」

「いえ、瓶に入れて、家に保管してます」

「じゃあ、見てみるといいよ。ヒレが畳まれているはずだから。あ、でもそれ、どういう状態で保管してるの?液体に浸かっている?」

「いえ、空瓶にそのまま入れてあります… でも、冷蔵庫に入れてるけど、だめ?」

「ううぅんん、、、きっと乾燥しちゃってる。。。。」

「えーー!?今から塩水に入れてふやかすとかじゃ、だめ??」

「ううぅんん、、、たぶん、無理。。。。」

えええええーーーーーーーっっ、ショックーーーーっ!!!
先生ここで苦笑い。

ショックを隠せない私を気遣って、いきなり違う話を切り出す先生。
「ちなみに、日本語でバタフライってなんていうの?」

ショックに打ちひしがれて、うつむき加減に小さな声で「チョウチョ」というと、

「え?チョチョ???チョウチョ????チョウチョwwwww」

あからさまに面白がる先生。

「ユニークで面白いね!」
「でも、(シー・モスの)モスは違うんです。モスは“ガ”と言います」

「え?ガ????ガ?????ガ?????」

こんどは面白がるどころか、狐にでもつままれたように、大きく目を見開いたまま、あっけにとられている様子。
たった一音の“ガ”が、あの羽のある虫を表す単語だとは、まったくの想像外だったようだ。

「日本語でモスは“ガ”、ただ単に“ガ”というんです」

何度も何度も“ガ”を発音してみせる私。
先生も続けて、“ガ”“ガ”“ガ”と真似して発音しながら、思わず、二人ともぷっと噴出して笑ってしまった。

チョウチョ、ガ、チョウチョ、ガ と何度も繰り返す先生(笑)。
相当この2つの日本語がお気に召したよう。(^◇^;)

とりあえず、あの謎の生物の正体がわかってスッキリしたし、先生に日本語教えてあげたら大層喜んでくれたし、めでたしめでたし?(^_^;)

家に帰って調べてみたら、シーモスSeamothは日本では「ウミテング」と呼ばれるものの一種のようで、トゲウオ目だそうだから、タツノオトシゴとは遠い親戚関係のような間柄だったことがわかった。だから、どことなく顔つきが似ていたのね。

で、コイツの名前は、98% 間違いなく Slender Seamoth だろうということも判った。たぶんそうだと思うけど、最近新種が見つかったそうなので、ちょっと油断できないかも(笑)。

(形はかなり違うけど)日本近海にもコイツの仲間が生息しているらしいので、詳しく知りたい方は以下のWikiのページでどうぞ。
ウミテング

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グレートディヴァイディング山脈って知ってる? ~エコナビ・オーストラリアのユニークな自然環境に迫る!

エコナビ「自然環境を大きく変えるグレートディヴァイディング山脈」
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環境情報サイト「エコナビ」で、7月から始まった新シリーズ「オーストラリアのユニークな自然環境に迫る!」第二回がアップされています。

第二回は「自然環境を大きく変えるグレートディヴァイディング山脈」。

オーストラリアの環境を語る上で欠かせないグレートディヴァイディング山脈ですが、その影響が最も手軽に見られるのがニューサウスウェールズ州です。

グレートディヴァイディング山脈をキーワードに、国内最高峰のコジオスコ山、世界遺産のブルーマウンテンズとウィランドラ湖群地域、恐竜時代から生き残った樹木ウォレマイ・パイン、コトドリやキバタンなどの鳥の習性や大昔に存在した巨大有袋類などにも触れています。

自然環境はもちろん、動植物に興味のある方も、ぜひ読んでみてください!

オーストラリア通の人でも、案外「知らなかった~」と、目からウロコな話かもしれませんよ?!

▼エコナビ連載コラム「オーストラリアのユニークな自然環境に迫る!」第二回:自然環境を大きく変えるグレートディヴァイディング山脈

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川口浩探検隊も真っ青!?オニアオバズク(オーストラリア最大のフクロウ)調査

オーストラリア最大のフクロウ「オニアオバズク」
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昨年から続けているオーストラリア最大のフクロウ「オニアオバズク」の調査。

この調査は、都市部に生息するオニアオバズクが、宅地開発などによって生息域を奪われ、個体数が減少していると予測されることから、オニアオバズクの営巣行動を観察し、ペアとなった後の繁殖から雛の巣立ちの様子までをモニタリングするというものです。

バードライフ・オーストラリアが主体となって行っているこのプロジェクトは、州政府の支援を受けて2011年に開始し、個体数減少が最も懸念されているシドニー近郊では、数年前から調査協力ボランティアを増員して調査を続けています。

詳細はこちらのページを読んでいただくとして・・・
※以下にちょっと古いけど、バードライフ・インターナショナル東京による日本語の説明あり。

オニアオバズクを探し求めて

調査開始前のワークショップ講義

調査開始前のワークショップ講義

試練の始まり・・・

まずは、調査方法などのワークショップ講義に参加し、担当する調査場所を割り振られるわけですが・・・アサインされた場所は結構遠いところで、何度も行くのはちょっと無理、、という感じだったので、割振り担当のC嬢に担当調査場所の変更を願いでたわけです。

そしたら、C嬢から連絡があり、今週末J女史が新しい場所を案内するので、一緒に行ってみて~と連絡あり。これが試練の始まりだった!?。゜(゜´Д`゜)゜。

連れて行かれたのは、我が家からほど近い国立公園に隣接する森。

国立公園に隣接する深い森

国立公園に隣接する深い森

J女史は、「ここって週末とか夜とか、酔っ払いやちょっと変な輩がいるから気をつけてね」といいつつ、森へと続くけもの道(といっても、たぶん人が雑草取りなどで通ってる道)をずんずんと入っていく…

こうしてJ女史率いる我ら探検隊はミッションを開始したのでした。
※ここからは、J女史のことを「隊長」と呼ぶことにします(笑)

けもの道のようなトレッキング・コースは、この国じゃ珍しくないから、最初はまったく気にしてなかったんだけど、だんだん雰囲気が怪しくなってくるじゃありませんか!

森はどんどん深くなるし、草がぼうぼうに生えていて、私の背丈ほどのところもあって、前がよく見えない…
元々けもの道状態の道もあるようなないような…

なのに、隊長はそんなことたぁお構いなく、何食わぬ顔でずんずん森の奥へと入っていきます。

道なんてない!原生林が生い茂る前人未到の地

道なんてない!原生林が生い茂る前人未到の地

沼にハマる・・・

そもそもオニアオバズクは、小川が流れているような湿地帯近辺に生息しているため、なんだか足元もぐちゃぐちゃしてきた… というのも、ちょうど一週間前くらいに嵐が来て、大雨が降ったために、普段なら固めの砂地のところでも、水たまりができてぬかるんでいたのです、、(;´д`)

しかも、嵐の時に倒れたと思われる木や枝が行く手を塞いでいる。それを素手でかき分けて、倒木を乗り越え、まだまだ先へ進もうとする隊長。

「うーん、、やっぱり嵐でオニアオバズクが巣にしそうなうろ穴のある大きな木が倒れちゃってるわね…」

と、ぼやく隊長に「もうこの先へ行っても無理だから、引き返そうよ」と、やんわりと言ってみましたが、ウフフと不敵な笑みを浮かべて、聞く耳持たぬ隊長。さらに、どんどん奥へと突き進んでいきます、、、orz

状況はさらに悪くなり、増水した川が目の前に立ちはだかった!

「やっぱり戻ろうよ~ もうムリだよ~、、、」

半分涙目で訴えてみるも、

「大丈夫よ。まだ行けるはず!」と意に介さない隊長… 
うわーん、帰りたいよぉ、、戻ろうよぉ、、、と心の中で叫ぶ私…(×_×)

川を回避して、今度は山側へと登り始めた隊長だけど、さすがに、そんなところに道なんてあるわけない。前が見えないほど生い茂る背丈の高い草に阻まれて、なかなか先へ進めません。しかも、途中には大きな水たまり(てか、もう沼…)も、、

だから言ってるじゃん、、引き返そうって、、、。゜(゜´Д`゜)゜。

沼と化した原野をずんずん進む隊長

沼と化した原野をずんずん進む隊長

謎の呪文・・・

その時、隊長が呪文のように何かを唱え始めたのです!

「ワラビーさん、教えて。こっちであってるわよね?ねえ、ワラビーさん教えてちょうだい」

?!?!?!

そして私に向かってこう言うのです。
「ワラビーさんが通っている道だから、きっと大丈夫よ!」

?!?!?!
え?!?!?!私たち、ワラビーじゃないけど?!?!( ̄д ̄;)

その後も彼女は、ワラビーが通っているはずだから大丈夫と言い張り、戻るという決断を一切せぬまま、前進を続けたのです。。。。。

もう、ここからは自力では引き返せないし、まさか(歳をくってるとはいえ)女性一人をおいてゆくわけにもいかず、仕方なく、隊長の後をついていきましたよ。こうなりゃ、ヤケクソ!!ヽ(;▽;)ノ

森の中をさまようこと数時間、ようやく、車の通る道路が見えてきた!
川を回避したはずなのに、やっぱり川のほうへ出ないと道路へはでられないということがわかり、再び川を目指す我らJ探検隊。いよいよ日も傾いてきた。

ようやく川に辿りついて、愕然、、、

普段は穏やかなはずの川(小川よりちょっと大きめくらい)は、大雨で普段の2倍以上に増水していたのです…。途中では茶色い濁流が渦を巻き、かなり深そう、、、

目の前は真っ暗。あー、今度こそ本当にお手上げ、、、、

とその時、隊長が何かひらめいたように声を高ぶらせて、こう言ったのです。

「あそこの木が渡れるわ!」

彼女が指差す方向へ目をやると、そこには嵐で倒れたと思われる、ある程度大きな木が川に横たわっていました。

嵐で倒れて川の上に横たわった倒木

嵐で倒れて川の上に横たわった倒木

でも、さすがに、どの程度の強度があるかわからないし、あそこまでも結構あるし、無茶しないほうがいいんじゃ・・・
・・・と言って聞く耳持つような隊長でないことは、ここまでの経緯で十分にわかってます。>キッパリ

隊長が先頭に立って、その木を目指して前進・・・と、その時!

「あ”ーーーーーっ!!」

増水で沼のようになっていた川岸に、右足がずぼっとハマってしまい、抜けられなくなった隊長。手を貸して、引きずりだし、ようやくアリジゴクのような泥沼から救い出すと、隊長は腿あたりまでドロドロ… (*´・ω・)ダカラヤメヨウッテ

しかし、そんなことを苦にするような隊長じゃありません!
また、呪文のように「ワラビーさん、ここ通れるわよね?」といいながら、ずんずん川に横たわる木を目指して進んでいくのです。

だ・か・ら・私たち、ワラビーじゃないってば。(◞‸◟)

何度も泥沼にはまりながら、ようやく木にたどり着き、まずは隊長が渡り、続いて私も渡り、脱出不可能と思われた前人未到の深い森から、なんとか抜け出すことができたのでした。

棒で叩いて確認しながら、先陣を切って渡る隊長

棒で叩いて確認しながら、先陣を切って渡る隊長

我らJ探検隊は、今回の探検で、最大のミッションであったオニアオバズクの巣をひとつたりとも見つけることができず、得たものといえば、沼にハマった時に数匹のヒルに食いつかれて血だらけになったことと、泥だらけになったこと、そしてプーマの長靴が浸水して壊れたってことだけ。悲しーーーっ!!(T ^ T)

しかし、この調査はまだまだ続くのです。。我々はオニアオバズクに会うことができるのか?!乞うご期待(笑)

無事戻れてよかった。さもなくば、こうなるところであった、、

無事戻れてよかった。さもなくば、こうなるところであった、、

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世界で一番ハッピーな動物!「Quokka #クオッカ 世界が撮った小さなともだち」予約受付開始♪

Quokka #クオッカ 世界が撮った小さなともだち
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クオッカの写真集が発売されることになりました~!👏👏

The happiest animal on Earth(地球上で最もハッピーな動物)と言われるクオッカ。そのかわいらしさと人懐っこさで世界中の人々を虜にしています。

写真SNSのInstagram(インスタグラム)で、「かわいい~」とブレイクしたクオッカと一緒に撮ったセルフィー写真。世界各国のメディアでも取り上げられ、ますます人気上昇♪

そんな、インスタグラムに続々とアップされた動物と人間の垣根を越えた交流の記録が、1冊の写真集になりました!

本書で、クオッカに会いに行くため&クオッカを知るためのガイド役として、文章を担当させていただきました。また、昨年撮影してきたクオッカだけの写真いくつかとロットネスト島の写真も載ってます。撮影者はインスタグラム・アカウント @Tabimag

発売は9月13日(出荷は14日?)です。が、アマゾンで予約の受付が始まりました!!

写真集というカテゴリーですが、私が担当させてもらった後半部分は、クオッカに会うための旅行ガイドとして十分に役立つ内容になっています。もちろん、クオッカがどんな動物か?ロットネスト島がどんなところか?ということもバッチリ解説。

小さな絵本のようになっていますので、小さなお子さんと一緒に読んでいただくのにもぴったりですし、動物好きの方はぜひ一冊お手元に♪

クオッカとヒト(人)との幸せな瞬間をずっと残しておきたい――
そんな思いから生まれた「Quokka #クオッカ 世界が撮った小さなともだち」。どうぞよろしくお願いいたします!

―― 以下、Amazonの説明より ――

いま、世界が大注目!
オーストラリアの「幸せを運ぶ動物」。
世界中の人々がいっしょに撮ったインスタグラム写真を収録。

“こんな動物、知らなかった” “可愛すぎる” の声が殺到!
動物好きでなくても必見、日本初のクオッカPHOTO BOOK。

ライターの平野美紀さん(オーストラリア在住)による、
「クオッカに会いに行く」ためのやさしい解説付き。

クオッカとは:
オーストラリア(ロットネスト島)に暮らす野生動物。カンガルー科で、お腹の袋で子どもを育てる。
笑っているように見える表情と、外敵がいない環境から「幸せ」の象徴とされる。

 

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コラムアップ!不思議な砂島 モートン島 【Risvel 連載コラム:地球に優しい旅しよう!】

Risvel 連載コラム 野生イルカの餌付けができるモートン島
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旅行情報サイトRisvel(リスヴェル)の連載コラムに、新コラムをアップ! 今回は、ブリスベン4部作に関連して、ブリスベンからたった75分で行ける別天地「モートン島」をご紹介♪

野生イルカの餌付けで知られるモートン島ですが、実は、世界で三番目に大きな砂島でもあり、驚きの自然が魅力の島なのです!

ブリスベンやゴールドコーストから日帰りも可能ですが(というか、そういう人のほうが圧倒的に多い)、イルカとのふれあいや島の大自然を満喫するためにも、できれば島内のタンガルーマ・アイランド・リゾートに宿泊して欲しいところ。

ちなみに私は、行った時は必ず泊まってます。なんたって、朝夕の風景も夜の星空も本当にすばらしいんだもの!!イルカたちはホントにかわいいし、ペリカンもひょーきんだし、マジでおすすめです♪( ´θ`)ノ

Risvelのコラムでは、モートン島のおすすめポイントがパッとわかるように、簡単に紹介していますので、さらに興味がある方は、さらに詳しく紹介しているオーストラリアNOW!のほうへジャンプしてください。ぜひそちらもご一読ください!(Risvelコラム内からリンクあります)

野生のイルカに、真っ白な大砂丘!不思議な砂島 モートン島

ちなみに、この取材は中国/日本マーケット向けのメディア・ツアーだったのですが、なんと日本人は私ひとり!

いやぁ、カルチャーギャップというか、なんというか、、いろいろと大変でした。。圧倒的に多数に無勢な状況の中、日本人代表として(?)なんとか乗り切ってきましたよ(笑)

ここだけの話だけど…食事中に急に電話かけだすとか、食事中にいきなり買い物いっちゃうとか。。みんなすごい自己主張強いの、、、(^_^;)

そんな取材の様子もちょっと想像していただきながら、コラムを読むと楽しさ倍増!?・・・するかもしれません。。( ̄▽ ̄)

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