ニュージーランド巨大地震、その予兆は数日前に…

クライストチャーチ地震の2日前にシドニーで見られた帯状の雲
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 本日、現地時間12時51分(日本時間9時51分)頃、ニュージーランド南島クライストチャーチでM6.3の巨大地震が発生! 市内中心部のビルや建物が崩壊、多くの怪我人のほか、現在(現地時間18:40)、65名の死亡が確認され、いまだ崩壊した建物のがれきの下敷きになっている人々らの救出作業が続いています。

 今回の地震で、昨年9月に同地を襲ったM7.0の地震にも耐えていた、街のシンボルでもある大聖堂の塔=ベルタワーも崩壊。地震発生時に、この塔の展望台に観光客がいるのが目撃されており、安否が気遣われています。震源地が中心地から約5km、深さ5km弱程度と浅く、また、前回の地震で既にダメージを受けていたと思われるビルが予想よりも多かったことから、被害が大きくなってしまったのではとも言われていますが、とにかく犠牲者がこれ以上増えないことを祈るばかり…。

 短期間のうちに巨大地震が相次ぐニュージーランド南島ですが、現場に居合わせた地元の人の話では、昨年9月の地震の時は、先にゴゴゴーっという地鳴りのような音がしてグラグラっと来たらしいのですが、今回はいきなりドカーンと来たとのこと。一瞬にして巨大な地震が街を襲ったことがうかがえます。

 しかし、この地震には、2~3日前から“予兆/前兆”とも思えるいくつかの事象がありました。

 19日の夕方、シドニーでも南東の方角から長く延びる雲が確認でき、いつもより夕焼けが赤く見えました。そして20日には、さらにはっきりと南東の方角から西へ長く延びる雲と驚異的なまでに真っ赤に染まった夕焼けを確認。20日の夕焼けは、この地に50年以上暮らしている隣のおばあちゃんでも「いままで見たことない!」と絶賛したほど、空全体が美しく焼けていました。

クライストチャーチ地震の2日前にシドニーで見られた帯状の雲クライストチャーチ地震の2日前(2011年2月20日)にシドニーで見られた帯状の雲
(写真左側が南東=クライストチャーチ方面)

 そんな風にシドニーで美しい夕焼けが見られた20日、実はニュージーランド南島の南にぽっかりと浮かぶ小さな島にも異変が起こっていたようです……。

 ニュージランドの南にちょこんと浮かぶ小さなスチュワート島。島のほとんどが国立公園に指定されている自然豊かな島ですが、20日、この島の砂浜に107頭ものクジラが座礁していたのです!

※ちなみに、このクジラたちは、発見時すでに半数以上が息絶えており、48頭がかろうじて生きていたそうですが、海へ戻す術がなく、すべて射殺されたとのこと。。(涙) [21日付けの現地新聞記事:’No alternative’ to putting down whales]

 クジラやイルカなど、超低周波交信で方角などを認識している海洋性ほ乳類は、ちょっとした磁気や音波の異常によって方向感覚が狂ってしまうため、座礁してしまうと言われています。大きな地震が起きる前には、海底や大気中の磁気や音波、イオンやラドンの濃度などに乱れが生じるとも言われていますので、彼らはこの僅かな変化を敏感に感じ取っているということに。たとえ人間には何も感じなくても……。

 今になってみれば、3日前及び2日前にはハッキリと確認できたシドニーでの驚異的な夕焼けも、地震に関連する大気の変化によるものだったのではないか?と思えてきます。改めてもう一度、当日の写真を見てみると、何やら地震雲とも思えるような帯状の雲とウロコ雲が写っているのがわかります。

2011年2月19日のシドニー郊外の夕焼け
2011年2月20日のシドニー郊外の夕焼け ※左側が南東の方角(3枚目では海に突き出た半島の先)=ちょうどクライストチャーチ方面に当る

 こうした動物たちの奇妙な(?)行動や異常な自然現象などは、地震の前触れの宏観異常現象例として昔から言われていることばかり。日本でも、阪神淡路大震災の前日に、水族館のイルカショーのイルカたちが普段と違って係の言うこと全く聞かず、暴れまわって子供が泣き出してしまった…ということがあったり、また、やはり地震の数日前から、日本各地で異常な夕焼けや変わった形状の雲が発生していたという報告が何件もあったそうです。

 しかし、その科学的なメカニズムや根拠は、まだよくわかっていないとか。地震予知研究は進んでいるようで、実はそうでもない、、というか、そもそも人間が自然のことを完全に理解するのは難しい……というのが現状なのかもしれません。。

★クライストチャーチ地震への寄付(募金)は以下で行っています。
Salvation Army New Zealand -Earthquake Appeal (ニュージーランド救世軍 -地震募金)

About Me
Miki Hirano平野 美紀 
自然に魅せられ、6年半暮らしたロンドンからオーストラリアへ移住。トラベル・ジャーナリストとして各種メディアへの執筆、ラジオ/テレビ出演などで情報発信しながら、メディア・コーディネーターや旅行情報サイトの運営も。目下の関心事は野生動物とエコ。シドニー在住18年。詳細なプロフィールはこちら。
執筆依頼、取材代行、メディア・コーディネート等、承ります。お気軽にお問い合わせください。

「死体投げコンテスト」ニュージーランドの教育に物申す!

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ニュージーランドという国が、どんどん嫌いになっていく…。青い空にポッカリと浮かぶ白い雲。清々しい空気感に満ち溢れた高き山と美しい緑。自分の中では、そんな、爽やかな光景が真っ先にイメージされていたニュージランド。でも、(隣国という)身近な国になってみて、ずいぶんとイメージが変わってしまった。

天気予報を見る限り、なんだか常に雨のマークが目立ち、とくに冬場は週の半分以上が雨マークだったりする。しかも冬の気温は結構低く、かなり寒そうだ。雨が多いということは、きっとイギリスのように昼でも薄暗いに違いない、と、過去のロンドン暮らしを思い出して身震いがすることも。これだけでも十分なほど、「青い空、清々しい空気」のイメージはぶち壊れ、“いいイメージ”がガラガラと音を立てて崩れていく。

さらにニュージーランドに対する“いいイメージ”が、(私の中で)崩壊寸前にまでなったのは、ニュージーランド人のある行いについて知ってしまったから。それは、ポッサムに対して、普段極々当たり前のように行われていると言う、ニュージーランド人にとっては半ば常識と言える「行為」なのだそうだ。

ポッサムは、オーストラリア固有の夜行性有袋類で、元々ニュージーランドには存在しない動物。しかし、寒いニュージーランドにおいてポッサムの毛皮を目的に、ヨーロッパ人が持ち込んだものが野生化し、現在では在来種に影響を与えると駆除の対象になっている。そのため、ニュージーランドでは車で道路を走行中にポッサムを見かけた場合、戻って轢き殺すのが当たり前なのだという。

この話を聞いたとき、身の毛がよだつほどゾっとした…。一度通り過ぎたにもかかわらず、わざわざ戻ってでも轢き殺すというその神経に、おぞましさを覚えたほどだ。たしかに、ニュージーランドでは、在来種を脅かすペスト(害獣)ではあるのだろうけれど、、、どうしても理解できない。。そこまでする必要があるのか?もっと別の手段があるのでは?と思ってしまう。そんな話を何度も耳にするうちに、こうした常識がまかり通っているニュージーランドという国が、なんだか遠い国に思えてきてしまっていたのだった・・・・・。

そして今日、ついに駄目押しとも言える新聞記事を目にし、私の中のニュージーランドに対する“いいイメージ”は、ほぼ完全に崩れ去った。

その記事の内容は、学校のカリキュラムの一貫として、死んだポッサムを投げて飛距離を競うコンテストを行っているというもの。動物に対する愛護の精神を教えるのが当たり前だと思っていた学校という場所で、そんなコンテストが行われているという事実に驚愕した…。(しかも、親も一緒になって、、)

このコンテストについては、ニュージーランド国内でも、動物愛護団体や保護団体をはじめとするいくつかの筋から、「死んだ動物に対する畏敬の念がない」「たしかに害獣ではあるが、死んだものに対してそれはあまりにも酷い行為だ」といったような抗議があったそうだが、学校側は一向に意に介さない様子で、「我々の子供達は、害獣であるポッサムとペットの猫の区別くらいつく」と言い放っているという。さらに、ニュージーランドのネットメディアが行った「ポッサムの死体投げコンテストをどう思うか」という投票では、60%もの人々が「harmless fun for kids(子供達にとって無害な楽しみ=遊び)」と回答したのだそうだ。

子供達が動物の死体を投げて遊ぶという行為が狂気の沙汰でないなら、一体何なのか?こんな遊びをして育った子供は、死んだ者に対してどんな思いを抱くのだ ろうか??例え害獣であろうとも、死んだ動物に対しては敬意を払い、きちんと埋葬してあげましょう、というのが教育ではないのか???

たしかにポッサムは、ニュージーランドの在来種ではなく、農作物等にも被害が出ている現状から見れば、かわいいとは言ってられないのだとは思うけれど、そこまで死者に鞭打つのか、、というのが正直な気持ち…(涙)。しかもポッサムが自らニュージーランドに渡ったわけではなく、勝手に連れていかれたのだから余計にやるせない。

どちらにしても、自分達の身勝手な理由から動物達を移住させ、都合が悪くなったら殺す・・・・・・といった、あくまでもすべてをコントロールしようとする西洋式のやり方に、ホトホトうんざりするんですけど。。

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Miki Hirano平野 美紀 
自然に魅せられ、6年半暮らしたロンドンからオーストラリアへ移住。トラベル・ジャーナリストとして各種メディアへの執筆、ラジオ/テレビ出演などで情報発信しながら、メディア・コーディネーターや旅行情報サイトの運営も。目下の関心事は野生動物とエコ。シドニー在住18年。詳細なプロフィールはこちら。
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