デビルのために死ねる男

標準

昨夜、テレビでアニマル・プラネットを見ていたら、タスマニアの動物に関するドキュメンタリーをやっていました。交通事故などで母親を亡くした孤児たちを育て、野生に放すプロジェクトの話です。
オーストラリアの野生動物はそのほとんどが有袋類であるため、もし車で動物を撥ねてしまっても、そのまま立ち去ってはいけません。運悪く交通事故死してしまった動物が雌だった場合、お腹の袋の中に赤ちゃんがいる可能性が高いからです。
そんな母親の袋に取り残されてしまった赤ちゃん動物達を一人前になるまで育て、野性に放つ。けして、簡単なことではありません。
昨日やっていた番組は、タスマニアのクレイドル・マウンテン近くにあるトロワナ・ワイルド・パークでの実録ドキュメンタリーで、孤児のタスマニアン・デビルとウォンバットを2人の若者が育て、野生に放つまでを追った育児奮闘記でした。
そのタスマニアン・デビルの担当の男性、どこかで見たような?と思ったら、なんと、この前取材した『デビルズ@クレイドル』のクリスでした!※取材記事はこちら
トロワナ・ワイルド・パークでデビル担当として働いていた若き日のクリスは、今と少しも変わらず“デビル一筋”!目の中に入れても痛くないというほどのデビルへの溺愛ぶりが、ブラウン管を通してもヒシヒシと伝わってくるほどです。
ああ、この人って三度の飯よりも何よりも、本当にデビルが好きなんだなぁと、つくづく思いました。彼はきっとデビルのためなら死ねる…んじゃないかと思います。
たしかに、それくらい、ものすごーく赤ちゃんデビルはかわいい
皆さんもチャンスがあったら、是非、赤ちゃんデビルに会いにオーストラリアへ来てください!

devil
どべ~と寝そべるタスマニアン・デビル
なんて平和な…

About Me
Miki Hirano平野 美紀 
自然に魅せられ、6年半暮らしたロンドンからオーストラリアへ移住。トラベル・ジャーナリストとして各種メディアへの執筆、ラジオ/テレビ出演などで情報発信しながら、メディア・コーディネーターや旅行情報サイトの運営も。目下の関心事は野生動物とエコ。シドニー在住20年以上。詳細なプロフィールはこちら。
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