実際に救助した動物たち -カモの雛とペンギン ~エコレポ「 オーストラリアの野生動物保護:現場編」

実際に救助した動物たち -カモの雛とペンギン ~エコレポ
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 エコレポで連載中の「オーストラリアの野生動物保護」、現場編の第11回がアップされています。(報告が遅くてすみません。。)今回から2回に渡って、私がWIRESの活動を通じて、実際に救助した動物たちについて、紹介させていただいています。

 まずは、資格をとって初めての救助の様子。そして、もともとは鳥類が苦手だった私が野生動物の救助活動を通じて、鳥好きになるまでのお話なども(笑)。実際の野生動物の救助活動がどのような感じであるのか、少しでもお伝えできれば幸いです。

★エコナビ・オーストラリアの野生動物保護 Vol.11 「実際に救助した動物たち -カモの雛とペンギン

実際に救助した動物たち -カモの雛とペンギン ~エコレポ

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Miki Hirano平野 美紀 
自然に魅せられ、6年半暮らしたロンドンからオーストラリアへ移住。トラベル・ジャーナリストとして各種メディアへの執筆、ラジオ/テレビ出演などで情報発信しながら、メディア・コーディネーターや旅行情報サイトの運営も。目下の関心事は野生動物とエコ。シドニー在住20年以上。詳細なプロフィールはこちら。
執筆依頼、取材代行、メディア・コーディネート等、承ります。お気軽にお問い合わせください。

人に優しい暮らしを目指したら、カモノハシが戻ってきた!~エコレポ「 オーストラリアの野生動物保護:現場編」

人に優しい暮らしを目指したら、カモノハシが戻ってきた!
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 エコレポで連載中の「オーストラリアの野生動物保護」、現場編の第10回目は、メルボルン中心部からほど近いブランズウィック地区にある、ユニークな活動をしている環境NPOの活動をご紹介しています。

 それは、持続可能な暮らしを目指す上で欠かせない環境保護の大切さを、広く一般市民に対して啓蒙活動している「CERES(セレス)」というNPO団体。彼らが活動を始めるに際し、汚染された土地を再生させ、人間の快適な生活のためにと始めた環境回復の取り組みが、野生動物の回帰へと繋がった。という、興味深い話題です。

 また、このCERESが行っている環境学習の取り組みは、この団体の活動資金を賄う上で、大きく貢献しており、講習会やセミナーなどのエデュケーション活動で得た収益を環境保護・保全へと還元する成功事例としても、大変興味深いものがあります。環境問題に興味のある方だけでなく、環境ビジネスを考えている方も、ぜひご一読ください!

★エコナビ・オーストラリアの野生動物保護 Vol.10 「現場編(4)人に優しい暮らしを目指したら、カモノハシが戻ってきた!

人に優しい暮らしを目指したら、カモノハシが戻ってきた!

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コアラだって水を飲みたいっ!

暑くて、水を飲んでいたコアラくん。たまらず水の中へドボン!
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※このエントリーは、私(平野美紀)が、2005年2月4日に執筆し、ODNの公式サイト内で連載していたブログ記事の1つとして公開され(のちにソフトバンクテレコムに買収され終了)ていたものを再アップしました。

 コアラといえば、オーストラリア先住民アボジリニの言葉で『水を飲まない』という意味だということは、動物好きな人やオーストラリアに詳しい人には、結構知られていることじゃないかと思う。

 goo ペットのコアラの説明『コアラってどんな意味!?』によれば……(現在、サイト閉鎖でリンク切れ)

 コアラが主食とできるユーカリの葉は、約600種類あるユーカリの中でも約50種類位に
限られおり、そのユーカリ林が減少しないよう様々な努力が行われています。
さて、このユーカリの葉の大きな特徴は、栄養価が少なく、葉の約50%が水分であること
です。コアラは水分の補給を全てユーカリの葉を食べることによって行っているため、
通常は水を飲むということは必要ありません。
ですから、オーストラリア原住民のアボリジニからは「コアラ」=「水を飲まない」と
いわれているのです。

とある。

水道の蛇口から口のみするコアラ そう、コアラは水を飲まない。とか、飲む必要がない。というのが、一般的なコアラの知識とされている。

 でも、コアラだって水を飲みたいときがあるのだー!
 先日の新聞整理の際に、またまた見つけてしまった決定的な瞬間!!

 水道の蛇口にヘバりついて、蛇口の隙間から滴り落ちる水を必至に舐めるコアラくん。

 この写真は、ワイルドライフ・サンクチュアリーで保護したコアラだそうで、記録的な旱魃でかなり乾燥した気候だったらしいけれど、人間の管理の下に置かれているのだから、食事にありつけないわけじゃないはず。それでも、あまりに乾燥していたら、普段はそれほど水を必要としないと言われるコアラだって、喉が渇いて水を飲みたいんですね~。

 …というわけで、従来のコアラに関する知識=コアラは水を飲まない。は、×。
→訂正:コアラだって水を飲みたい時があるのだ~♪
が正解(笑)。

<2014年2月2日追記>

 2009年の大規模ブッシュファイヤーで被災した野生のコアラが、救助される際に、水をもらって飲んだ映像は、世界に衝撃を与えました。このコアラは「サム」と名付けられ、救助された後、治療および手厚い介護を受けていましたが、残念ながら天国へ旅立ってしまいました…。

 その他にも、たくさんの「コアラが水を欲しがる様子」が、写真や動画で確認できます。トップ画像は、上述のブッシュファイヤーがあった時、ものすごい熱波でハンパない暑さだったため、民家のガレージに溜まっていた水を飲みに来たコアラくんが、あまりの暑さに、いてもたってもいられずに水の中へ入ってしまった瞬間の画像。こちらのニュースから。

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野生動物と共存するために -ペンギンの島、フィリップ島の挑戦 ~エコレポ「 オーストラリアの野生動物保護:現場編」

野生動物と共存するために-ペンギンの島、フィリップ島の挑戦
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 エコレポで連載中の「オーストラリアの野生動物保護」、現場編の第9回目は、メルボルンから車で2時間程のところにあるペンギンの島、フィリップ島での環境維持と野生動物保護活動など、観光事業の裏側をご紹介しました!

 私自身もボランティアとして、保護活動を体験をさせていただいたのですが、華やかな観光事業の裏で、このような地道な作業が行われていたことを知り、大変意義深い取材となりました。

 このコラムでご紹介しいているフィリップ島の活動は、日本でも十分生かせるものだと思います。環境の保護・維持が野生動物を守ることに繋がり、ひいては、観光へと繋がっていく。本当に、エコツーリズムのお手本のような島だと思います。

 環境と野生動物の保護に関心のある方は、ぜひともご一読ください!

★エコレポ・オーストラリアの野生動物保護 Vol.9 「現場編(3)野生動物と共存するために -ペンギンの島、フィリップ島の挑戦

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再び 『 ツチノコ 』 現る!?

アオジタトカゲ
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※この記事は、ODNトラベル内公式ブログ「シドニー海外生活ブログ」から移転した「シドニーの達人」ブログへ、2006年9月24日に掲載したものです。本日、リンクが切れていた画像を入れ直し、再アップしました。

 庭掃除をしていた時に、突然現れた奇妙な生物。日本では2億円という懸賞金が掛けられている『ツチノコ』そっくりのその生物が、またまた出没!!

 アワアワしていた初対面の時と比べ、今度は落ち着いた(?)態度でそいつに臨み、デジカメを構えて超接近激写を試みた! 20cm程度からまず最初のシャッターを切る。まだまだ近づけそうだ。さらに距離を縮めて15cm。こっちを見ているが、まだ近づけそう。ええい!一気に5cmの超接近!!

アオジタトカゲ
アオジタトカゲ

再び登場!のアオジタくん。

…したらば、シャーッとヘビのように威嚇され、ヤツのシンボル“青い舌”を出してアッカンベーされてしまった(>_<)。

アッカンベーをするアオジタトカゲ

必見!アオジタ・トカゲのアッカンベー。
しかし、、トカゲにアッカンベーされるとは…(^^;

 やっぱり我が家の敷地内に棲んでいる模様。出掛けている間放置され、雑草が延びっ放しになっている荒れ放題の庭がお気に入りのようで、出たり入ったりして楽しんでいる。なんだかカワイイ♪(…あれ?こんな不気味な生物がかわいく思えてくるなんて??)

 近づいて話しかけるところまではできるようになったけれど、触るのはまだちょっとカンベンして欲しい感じ。ツルツル、ヌルヌル感が空気を通してでも伝わっくるような気がして、想像しただけで鳥肌立ってくる…(苦笑)。

 やーしかし、こんな微笑ましい(?)様子を見ているとなんだか愛着湧いてきますね。

 このツチノコそっくりのアオジタくん。日本の爬虫類マニアな方々には、とても人気があり、何十万円(…いや、もっとかも?…)もする高価なお品(…じゃなくてペット)なんだそうな。ん?ってことは、すごいお宝じゃない!気持ち悪がってないで、大事にしなきゃ。

 でも、見れば見るほどツチノコそっくり

 同じアオジタ・トカゲでも俗に言う“キタ(北部という意味)”は、顔と胴体の付け根あたり(要するに首ですね)が結構クビれててトカゲっぽいけれど、この我が家に生息している“ヒガシ(東部)”という種は、胴体が頭に比べてかなり太い体型でよりツチノコっぽい。

 もしかして、ツチノコって、昔にこの種がこっそり日本に持ち込まれてひょっこり姿を現したのかも?と思えてくるナー。ツチノコの正体見たり!?

ツチノコ―幻の珍獣とされた日本固有の鎖蛇の記録

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野生動物を診てくれる獣医と専門ケアラー ~エコレポ「 オーストラリアの野生動物保護:現場編」

現場編(2)野生動物を診てくれる獣医と専門ケアラー
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 エコレポで連載中の「オーストラリアの野生動物保護」、現場編として実際の保護活動の様子をお伝えしているシリーズ、第2弾は、「野生動物を診てくれる獣医と専門ケアラー」。今回は、保護された傷病個体の治療やケアを担当する獣医と専門ケアラーを紹介しています。

 保護した動物たちを診てくれる獣医の存在、そして、治療を受けた後、野生へ戻すまでの間、面倒を見るケアラーについて、どのように機能しているのか?をオーストラリア・NSW州の国内最大級の野生動物保護団体WIRESでの活動を通して、ご紹介しています。

 固有種が多いオーストラリアの野生動物保護が、どのように行われているのか?現場の様子を知ることで、具体的にイメージしていただけたら幸いです。

★エコレポ・オーストラリアの野生動物保護 Vol.8 「現場編(2)野生動物を診てくれる獣医と専門ケアラー

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アボリジニの伝承とオーロラの出現

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夜空に光り輝くオーロラ。観測地として一般的に知られているのは、カナダやフィンランドなど、北極圏に近い場所が多い。しかし、オーロラとは本来、地球の極に近いところでの、大気の発光現象なので、南極圏でも当然見られる。

南極圏で見られるオーロラを「サザン・ライツ」または「オーロラ・オーストラリス」という。その名からもわかるように、オーストラリアでも見られる。(もちろん、ニュージーランドでも観測可能) とくに、南半球のオーロラは、よく知られた緑色のカーテンだけではなく、どちらかというと、赤系(赤~紫)のものが観測されることが多いかもしれない。

オーロラ・オーストラリスは、太古の昔、オーストラリア大陸に暮らしていた先住民アボリジニたちも、もちろん見ていた。そして、その現象について、『ドリーミング』というオーラルヒストリー(口頭による伝承)で伝えている。近年、先住民アボリジニの伝承研究から、このオーロラ・オーストラリスに関する部分について、非常に興味深いことがわかってきた。

オーロラの出現は、『火』の暗示

それは、オーロラの出現は、『fire(火)』の暗示、予兆であるというもの。

オーロラ出現が意味するものには、この『火』に加え、『血』や『死』もあるというが、とくに、赤く見える場合は、『火』のメッセージとされている、と、先日オーストラリア国内で開かれた宇宙科学会議で発表されたのだ。(参照

つまり、自然発火現象のブッシュファイヤー=森林火災が多いオーストラリアでは、火事に気をつけろというメッセージとして受け取れる。

オーストラリアでは、ほぼ全域でオーロラが観測できるらしいが、やはり高緯度のほうが出現率が高く、また、はっきりと確認できる。タスマニア在住の天体観測専門家によれば、シドニーより南部では、より確認しやすいという。そして、この伝承を持つのは、ビクトリア州と南オーストラリア州のアボリジニ部族に多いのだそうだ。(注意:タスマニア州のアボリジニは、白人の狩りによって絶滅させられてしまったため、現在は生存していない)

オーロラは、偉大なる空の神の怒り

この伝承を持つ部族のひとつ、ビクトリア州のグナイ族には、「オーロラは、偉大なる空の神“Mungan Ngour”の怒りの表れ」であるという伝承が残っている。

Munganの火は、神聖なる法や伝統に背いた人々に降り注いだ

「オーロラ出現現象は、天災の前兆である」という、伝承を持つ先住民は、ニュージーランドのマオリ族をはじめ、南半球のほかの地域にも存在するという。

ニュージーランドで観測された赤いオーロラと少雨

その赤いオーロラが、先日の2013年10月2日、ニュージーランド南島で観測された。(参照, 参照2) おりしも、NASAが「地球に太陽嵐が到達する」との予測を発表していたその日に…。(参照

9月30日に太陽でかなり大型のフィラメントが噴出。このフィラメント噴出現象により、強い太陽嵐も発生。NASAの最新予測によると、太陽嵐は10月2日の昼頃に地球に接触する…

恐らく、オーストラリア南部でも観測できただろう。太陽嵐が地球に到達する、ということは、地球上でも何かしらの自然現象が起きているはずで、この赤いオーロラ出現もそのひとつなのだと思う。また、前日の10月1日には、シドニー郊外で異常なほど赤い夕焼けが見られた。(参照

2013年10月01日に、シドニー郊外で見られた異常に赤い夕焼け

この異常に赤い夕焼けは、2011年2月にニュージーランド南島のクライストチャーチで起きた地震の数日前にも見られたことを思いだす。この件については、このブログにも当日記しているので、興味のある人はそちらを読んでみてください。その時にも、赤いオーロラが出現していたのだろうか?と、今になってとても気になっている。もしかしたら、これまで地球上で起こった大規模な自然災害は、太陽活動と密接に関係あるのではないか…

冒頭で触れたように、オーストラリアの先住民アボリジニたちは、赤いオーロラの出現は、「火事」の予兆であるということだが、確かに今年の冬は雨が少なく、今夏は大規模なブッシュファイヤーが懸念されている。既に、まだ9月(通常なら春)であるにも関わらず、深刻なブッシュファイヤーが何度か起きている。先日のオーロラはその暗示なのか?

ともあれ、「南半球でのオーロラ出現は、天災の前兆」という、太古の時代から多くの部族が受け継いできた伝承は、無視せずに、心に留め置く必要があるのではないか…と、つくづく思うのです。

VELTRA
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