最強のレジ係、ジェシカ

シドニーのクリスマス 2007
標準

ここのところ、いろいろと慌しいこともあって、夜中…というか夜9時~10時頃になってからスーパーマーケットへ買物に行くケースが多くなっています。

本当はもっと早く行けばいいのですが、仕事が途中で止められない…というか、乗り気で原稿を書いている時には止めたくない…ということもあって、ついつい気が付くと夜も更けまくってしまっているのです。

近所のスーパーは11時頃まではやっている(はずな)ので時間的にはOKなのですが、夜遅くに行くと開いているレジの数が少ないというのが、実は私にとって大きなネック。

夜半の場合、レジ係が一人しかいなかったりするので、選択の余地はなく、必ずやそこで精算しなければならない。
これは大きな問題なのです。

それは、、

いまだかつて出会ったことのない、最強のレジ係 ジェシカがいるから。

ジェシカは、見た目年齢は30歳ちょっと超えの白人女性なのですが、とにかくまったくの無愛想。
 
単なる無愛想なレジ係だったら他にいくらでもいますが、このジェシカの場合はそのレベルが異常なほど高く、“無愛想度測定器”なるものがあれば、完全ぶっちぎりで測定針が振り切れることでしょう。

しかも、たまに半泣き顔だったりすることもあるのです。

彼氏と喧嘩でもしたのか?と思ったりもするけれど、声なんて掛けたら張り倒されそうな仏頂面ですから、当然声も掛けませんっ。ひぃぃ~(怖)。

当然態度も超デカく、客商売だってことを全然わきまえていません。商品をレジのセンサーに通してバーコードを読み取らせた後、

袋の中に投げつけるわ
いっぱいになった袋を放り投げるわ(こちらではレジ係が袋に入れてくれる仕組み)

そりゃびっくりするぐらいヒドいんですよ…(泣)。

先日まで来豪していた我が父も、そのすごさを目の当たりにして仰天していましたっけ。

何回目かの買物の時には、すっかり顔を覚えて「そっちには行かないほうがいいぞ、ジェシカがいる!」(※稀に昼間も働いている)と、言い出す始末。

ところが昨夜、思わぬ事態が発覚しました。

「うわぁ、今日もまたジェシカだよ…」

と、うんざりしながらレジに向かったところ、どうも彼女の様子がおかしい。しばらくじーっと彼女を見ていて気が付いたのは、髪の色が変わっていたことでした。

ブルネットよりも金髪に近い髪の色をしていたジェシカが、この日は白髪に近いほどのド金髪に!

で、レジ台に商品を置いていきながら、ふと彼女の胸についているネームプレートを見たら……

なんと、『エイミー』と書かれているじゃありませんか!?

もう一度顔を上げて、まじまじと彼女の顔を見てみましたが、ホクロの位置も同じだし、やっぱりどう見てもいつもの『ジェシカ』なんです。

でも、ネームプレートは『エイミー』。
一体コイツは何者???

でも、再び商品を投げつけるような態度を見て、間違いなくこの女は『ジェシカ』だと確信しましたね。

あんなヒドイ態度は他に滅多にいませんからーー

あの態度の悪さでは、他の客からきっと苦情があったのだろうとも思うのですが、髪の色を変え、名前を変えてまで、まだ居続けるなんて…。

やっぱりジェシカは、最強のレジ係。
ただもんじゃありませんっ!

About Me
Miki Hirano平野 美紀 
自然に魅せられ、6年半暮らしたロンドンからオーストラリアへ移住。トラベル・ジャーナリストとして各種メディアへの執筆、ラジオ/テレビ出演などで情報発信しながら、メディア・コーディネーターや旅行情報サイトの運営も。目下の関心事は野生動物とエコ。シドニー在住20年以上。詳細なプロフィールはこちら。
執筆依頼、取材代行、メディア・コーディネート等、承ります。お気軽にお問い合わせください。

最強のレジ係、ジェシカ」への9件のフィードバック

  1. ZUZU

    数年前、ダンナの実家近くの
    「昔は、ジャジャ麺が美味しいことで流行っていた」
    という中華料理屋に行ったときの店員(店主?)は
    ジェシカ以上かもしれませんよ。(笑)
    客はもちろん私らだけ。
    席に案内、どころか、出迎えてもくれず
    大声で呼ばなければ店にも出てこない始末。
    キワメツケは、食後。
    支払いのため、レジに向かったところ
    誰もいないので「すみませーん!」と
    大声でよんだところ、
    店の奥から超無愛想に出てきたおやじが一言。
    「何?」
    何って・・・ねぇ^^;)
    「会計を」というと
    「あぁ。○○円。」とまた一言。
    “はい”とか“です”とか言えないのーっ?!
    もちろん「ありがとうございました」もなく、
    金だけもらうと、見送りもせず、
    さっさと店の奥に引っ込みましたとさ。(苦笑)
    ここは本当に日本なのか?
    共産主義の国じゃねーの?
    と、疑ってしまいましたよ。
    昔は良かったらしいのですが。
    経営者が変わったんでしょうかねぇ。

  2. Miki

    う~ん、日本にもたまにいますよね…(^^;
    でも、髪の色を変えたり、名前を偽って(?)まで、というのは、ないんじゃないかと思うのですが(苦笑)
    > 経営者が変わったんでしょうかねぇ
    あー、その可能性大!ですね。
    こっちも、あそこのレストラン評判がいいから、とか、この前美味しかったから、と行っても、なんじゃこりゃ?なところ、結構多いんですよ。
    ヘッドシェフの引き抜きとか、商売(=レストラン)の転売とかが、すごく頻繁なんです…。

  3. さくらきのり

    フランスのレジ係りは 無愛想と聞いたことがあります。
    十数年前までの 中国の公営商店はそんな感じでした。
    一人でラーメン屋に 「ラーメン」と注文。
    そこのオヤジ返事無し、再度「ラーメン」。
    オヤジまた「・・・・」、再々度「ラーメン、ラーメン!」
    しばらくして、オヤジ「へい、ラーメン4丁出来あがり!」
    みたいなことになっても困りますので、返事くらいして欲しいですね。

  4. Miki

    うわー、それも困りますね~(笑)
    たしかに返事くらいしてくれないと、わかってるのかどうか、わかならないですからねぇ。
    > フランスのレジ係りは 無愛想
    むむ、もしかしてジェシカはフランス系だったりして??

  5. Miki

    ジェシカ、双子説!
    うーん、たしかになきにちもあらずです(笑)。
    ただ、ホクロの位置も同じ、態度(のデカさ)も同じ、ってかなりスゴイですよね~。
    それに、あんな人物がこの世に2人も存在するとしたら、それもそれで……かなりインパクトあり……です。
    ※ところで、この上のコメントで「わかならない」なんて打っちゃってますねー私…(^^;
    「わからない」としたかったんですっ!お見苦しくてスミマセン…。

  6. さくらきのり

    『なきにちもあらず』→『なきにしもあらず』??
    見苦しくはないですけど。

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