蒙古の証

標準

ちょっと南米まで行ってきました!あちらもここシドニーと同じく南半球にあるため、今ちょうど冬に向かうところ。ですが、朝晩の冷え込みを除けば、日中はかなり暖かく、半袖でも過ごせるほどでした。
…とはいえ、高地では太陽に近い分、日差しがキツく、半袖なんぞになろうものなら、あっという間に黒コゲになりそうでしたが(笑)…
アマゾンのジャングルやインカ道をトレッキングしたりしながら、再び地球のエコロジーについてつくづく考えさせられました。ここのところ、世界のあちらこちらでエコなツアーに関わることが多く、そうしたチャンスに恵まれていることに感謝せざるをえません。ありがとー!(>誰に?)
今回深く心を動かされたのは、アマゾンのジャングル生まれのガイドさんのお言葉。
「自分は日本に住んでいるとか、ペルーに住んでいるとかに関係なく、私達が住んでいるのは、地球という同じひとつの星なんだということを忘れないで欲しい」
このままアマゾンの森林破壊が進むと、クスコやアレキパなどの街は、あと10年以内には枯渇してしまうそうです。そうならないためにも、遠く離れた日本やオーストラリアでもCO2を削減し、森林・環境保護に注力して欲しいと。本当にすぐそこまで迫っている危機と必死で戦う地元民の声は、痛いほど心に染み入りました…。
さて、そんな南米で。私はどうしても確認しておきたいことがありました。
それは、先住民族が我々と同じくモンゴロイドであるという事実。そう、同じモンゴロイドなら子供のときに『蒙古班』があるはずです。それをどうしてもこの目で確かめたい!
…というわけで、子供のお尻を片っ端からチェック!!(あ、無理矢理脱がせたりはしてませんよ(笑))
子供の後ろ姿を追い続けること半日。そしたら、ちょうどいい具合に階段で遊んでいる子供の背中がめくれて、ズボンが半分ほどずり落ちた格好になってくれました。
思わず後ろに回りこんでみると…
あった!ありました~!!
背中からお尻にかけてできた4~5センチ程度の楕円状の紫斑。青黒くアザのように現れている蒙古の証、蒙古班です。
私にもあった(はずです)し、同い年の従姉妹なんて、そりゃあもうくっきりとありましたよ。
やっぱり彼らとは繋がっているのだなぁ…と、一人(意味も無く?)感慨にふけった南米の旅でありました。
#なんでも最近の日本では、蒙古班のない子が増えているというじゃありませんか!?ホント?

蒙古班
ペルーの先住民の子供にも蒙古班がありました!

About Me
Miki Hirano平野 美紀 
自然に魅せられ、6年半暮らしたロンドンからオーストラリアへ移住。トラベル・ジャーナリストとして各種メディアへの執筆、ラジオ/テレビ出演などで情報発信しながら、メディア・コーディネーターや旅行情報サイトの運営も。目下の関心事は野生動物とエコ。シドニー在住20年以上。詳細なプロフィールはこちら。
執筆依頼、取材代行、メディア・コーディネート等、承ります。お気軽にお問い合わせください。

蒙古の証」への2件のフィードバック

  1. sakurakinori

    こんにちは!
    アグネス・チャンだったか、北米(どっち?)で出産した時、ドクターが研修生たちを集めて「これが(専門書に出ている)蒙古斑だ!」と教えたらしいですね。
    そういえば昔、「お前は、まだケツが青い!」と言われていました。

  2. Miki

    日本人や中国人の方が西洋諸国で出産すると、いろいろな目に遭うようですね(笑)
    生まれたての赤ちゃんの頭に、真っ黒な髪の毛がボーボー生えていてギョッとされたり、生後何ヶ月か検診で連れて行った赤ちゃんを見て、幼児虐待か!と思われたり。(蒙古班を叩かれてできたアザだと思い込んだとか)
    > 「お前は、まだケツが青い!」
    そうそう、この「ケツが青い」ってのは、蒙古班からきているそうですね!

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