動物たちを守るために保護区にする ~エコレポ「オーストラリアの野生動物保護」

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 エコナビで連載中のコラム『オーストラリアの野生動物保護』、Vol.4 「動物たちを守るために保護区にする」が先週アップされました!

 オーストラリア北部のトップエンドと呼ばれる地区にあるウラン鉱山と野生動物の問題について取り上げています。この地区の特異な自然と野生動物を保護するためにオーストラリア政府がとった対策、野生生物保護法や国立公園指定までの経緯なども、ざっとわかるように解説してみました。

 本来なら国立公園の一部となるべき鉱山地区に生息する希少な最小種のワラビーを通し、カカドゥ国立公園誕生の背景やこの地区が抱える環境問題について、ちょっとだけでもご理解いただけたら嬉しく思います。

豊かな自然と動物たちが棲む場所を国立公園に指定し、保護区として開発を不可能にする、そして世界遺産として保護しようとするオーストラリア。その姿勢は素晴らしいものです。その一方で、一度壊されてしまった自然は簡単には元に戻りません。動物たちにとって棲みにくくなった環境は、そう簡単には修復できない…ということを、私たちは肝に命ずる必要があるのではないでしょうか。

★エコレポ・オーストラリアの野生動物保護 Vol.4「動物たちを守るために保護区にする

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Miki Hirano平野 美紀 
自然に魅せられ、6年半暮らしたロンドンからオーストラリアへ移住。トラベル・ジャーナリストとして各種メディアへの執筆、ラジオ/テレビ出演などで情報発信しながら、メディア・コーディネーターや旅行情報サイトの運営も。目下の関心事は野生動物とエコ。シドニー在住20年以上。詳細なプロフィールはこちら。
執筆依頼、取材代行、メディア・コーディネート等、承ります。お気軽にお問い合わせください。

続)放射能と狂牛病の奇妙な関係

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 昨年7月に、「チェルノブイリ原発事故(放射能)と狂牛病の奇妙な関係」について触れたが、その後もいろいろと狂牛病に関して調べていたら、興味深い事実が次々とわかってきた。

 まず、ひとつめは、狂牛病(mad-cow disease)というのは、日本の厚生労働省なども認めているように「1986年に英国で発見」されたことになっているが、実はこれ以前にも、「へたり牛」と呼ばれる狂牛病にかかった牛と同様の症状が出ていた牛が、まったくいなかったわけではないということ。「へたり牛」とは、脳神経が侵されてちゃんと立てなくなり、へたったように座り込んでしまうことから名づけられたものだが、こうした症状を発症した牛は、1986年以前にも発症ケースは少ないものの、いたのだという。

 そして、それはイギリスだけでなく、アメリカでも見られていたということ。ちなみに、アメリカにおける狂牛病感染例は4例しかないことになっているが、この「へたり牛」に関しては、アメリカ国内で初の狂牛病が確認される以前からあり、この肉が市場に流通し、度々問題にもなっている。このあたりのことについては、(できたら)また回を改めてご紹介したいと思う。

 では、なぜ1986年に英国で発見された、ということになっているかというと、それは、この年を境に爆発的に増え、「狂牛病=mad-cow disease」と命名されて、正式に認められたからだ。ここで再度繰り返すが、1986年はチェルノブイリ原発事故が起こった年である。

 ※「mad-cow disease(狂牛病)」と「BSE」は同じもの、そして、「foot-and-mouth disease(口蹄疫)」も同様と考えていい。その理由はこちら。口蹄疫は、口蹄疫ウイルスの感染によって発症すると言われ、狂牛病はプリオン異常が引き起こすと考えられているが、狂牛病のプリオン異常については確定的な証拠はまだない。

 そして、二つめと三つめは、放射能と狂牛病の関連性をさらに強く示唆する以下の事実。

狂牛病を発症した牛はチェルノブイリ事故の翌年生まれが多い

 チェルノブイリ原発の事故が起こったのは、1986年の4月。英国で狂牛病が発見された(認定されたというべきかも…)のは、同年11月。その後、数年間で爆発的に増加した。しかし、最も多くの牛が発症したピークは、それから6年後の1992年から1993年にかけてだそうだ。

 九州大学の調査によると、「狂牛病を発症した牛の誕生年を調べると、1987年に誕生した牛が最も多いことが判明した」とある。つまり、チェルノブイリ原発事故の翌年に誕生した牛が、狂牛病を発症しやすかった、ということだ。

 ちなみに、肉用牛の妊娠期間は、平均285日(280~290日)間(参照)。母牛は妊娠期間中に原発事故に遭い、被曝したであろうことが示唆される。また、直接事故による被曝でなくとも、放射線量の高い時期に妊娠していたことは事実だろう。

 上記のことから、ピーク時が1992~1993年だとすると、産後すぐに発症するよりも、生まれてから5~6年後に発症するケースが多いということになる。そういう意味では、狂牛病がもし原発事故等による放射能と関係があるとすれば、他の放射能との関連性が疑われる甲状腺疾患や癌などと同様、本体または母体(妊娠期)の被曝から数年後に発症するケースが多いといえるのかもしれない。

 また狂牛病関連では、原発事故に右往左往している間に、来年初めにも、日本の牛肉に対する輸入規制が緩和されることになった。BSE(狂牛病)対策として現在実施されている輸入規制では、月齢「20カ月以下」の牛に限られているが、これを「30カ月以下」に緩和するという。(参照:牛肉の輸入規制緩和 BSEの不安拭えるか

福島原発事故後にも狂牛病が発生

 福島原発事故から約1年経った2012年4月、アメリカ西海岸のカリフォルニア州の乳牛に狂牛病=BSE発症が確認された。(参照:カリフォルニア州乳牛で狂牛病確認、流通網に入らず-米農務省アメリカで6年来初めてのBSE 非常に稀な非定型BSEというが徹底的検証が必要

 そして、この牛は、これまで狂牛病の感染経路とされてきた「汚染された動物性飼料」からの感染ではないという。以下、CNNの日本語ニュースより該当部分を抜粋。(参照

BSE感染はカリフォルニア州中部の乳牛で確認された。米当局によると、感染牛は人間用の食肉の処理工程には入っておらず、感染源は汚染された動物性飼料ではないとみられる。

 BSEは大抵の場合、肉骨粉などの動物性飼料を通じて牛に感染する。しかし農務省によれば、今回確認されたのは特異な形態のBSEで、飼料汚染が原因ではないようだという。

この記事で最も興味深いのは、感染経路が「飼料ではない」、と米当局が言明したことだろう。では、何が原因だったのか?については、その後の発表はないままに、この問題もウヤムヤになってしまった。

 また、狂牛病ではないが、2011年半ばに欧米で「スーパーサルモネラ菌」が流行、8月にはアメリカで死者がでる騒ぎとなった。このスーパーサルモネラ菌の発病は3月に遡ることができる、と英デイリーメール紙は伝えている。(参照:One dead in turkey salmonella outbreak across US

 ちなみに、ここでも書いたが、イギリスで狂牛病騒動が起きた際も、サルモネラ菌が流行した。

 一方、原発事故と狂牛病との関連性に目を向けるとどうか? これは、もう既にご存じの方も多いと思うが、福島原発から放出された放射性物質は、偏西風に乗り、事故から数日後には、既にアメリカ西海岸に届いていた。このことは、オーストリア気象地球力学中央研究所(ZAMG)のシュミレーション・データを見てもよくわかる。(※画像クリックで本サイトへ飛びます)

福島第一原発から放出された放射能拡散の様子 -オーストリア気象地球力学中央研究所(ZAMG)のデータ
 また、2011年3月17日にアメリカCBSで放送されたニュースでも、翌日の18日には西海岸に到達する、と報道している。

 チェルノブイリ原発事故と共にイギリスで狂牛病が確認され、その後数年で爆発的に増加。イギリスをはじめとする欧州各地で被害は拡大し、死者を出すまでになった。そして、今度は福島原発事故が起き、その1年後にアメリカで狂牛病が確認された…という事実。福島原発事故の数年後は、一体どうなっているのだろうか?

<追記2012.11.7>IAEAの『NUCLEAR GLOSSARY(核用語集)』に「BSE」が入ってるのも興味深い。

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脱原発と原発維持を考える

美しい日本を台無しにする放射能汚染
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 冷静沈着で才女と言うイメージ(あくまでもTVなどで拝見する限り)の有名ジャーナリスト氏が、先日ツイッターで以下のような発言をしていたので、驚いた。

原発に関してはリスクを最大限に考えろというのに、脱原発のリスクをあまり考えていない人が少なくない。本気かつ現実的に脱原発を求めるからこそ、そのリスクやデメリットを見つめ、どう解決し乗り越えていくか考えないと。原発なくなったけど、経済どん底、凍死者餓死者続出、というのじゃ困るし (Tweet

原発やめても誰も何も困りませんという極端な脱原発安全神話は、原発安全神話の裏返しに過ぎない、という気がする。脱原発を目指せばこそ、そのリスクとそれに対する対応策や備えをしっかり考えようじゃありませんか…というと経団連の回し者みたいに言われるのはほわい? (Tweet

 どちらのツイートも50人以上にリツイートされ、ツイッター上ではかなり拡散されたと思われる。この方はこれ以外にも再三、「放射能はたいしたことはない。心配には及ばない」的な発言を繰り返す原発推進派といわれる大学教授らに共感の意を示している。

脱原発=原発を再稼働させないリスクとは何なのか?

 まず疑問に思ったのは、「原発なくなったけど、経済どん底、凍死者餓死者続出」というのは、ありえるのか?ということ。これは結論からいくと、「原発あるけど、事故が起きたら経済どん底、放射能で死者続出」というのが正解なのではないだろうか。

 実際、今回の福島原発事故で多くの国々が日本製品を(放射能汚染の懸念から)拒絶したり、安全性の確認を求めるなどの措置を講じている。これが経済への影響がないか?と言われれば、「ない」とは言い切れないはずだ。また、国内に流通する食品も汚染を心配し、放射能測定結果を気にしながら、買い控えたりする人も多くなった。これらが、経済の停滞ではなく、何だというのか。

 原発事故が起きて死者が続出したか?と聞かれれば、現時点では顕著な現象として見られないかもしれないが、今後はどうなるかわからない。放射能(放射線被曝)による健康への影響は、医療被曝も含め、「ある」ということはわかっている事実だ。そもそも、これほど大規模な放射能汚染は、チェルノブイリ原発事故以外に地球上で起きたことはなく、その影響はいまだによくわかっていない。こんなことを言うと、「放射能は心配ない」と主張する人たちは、これを逆手に「ほら、健康被害が出るかどうか、わからないじゃないか」というのかもしれないが、被害が出てからでは遅いのだ。わからないからこそ、無意味な被曝は避ける必要がある。常に最悪の状態を想定する…それが『リスク管理』というものだ。

 とはいえ、現時点で原発を稼働させない=代替の発電方法での電力供給に移行する場合に、(電力)創出の不安定さなどから、一時的に経済が落ち込む可能性もないとは言えない。しかしそれは、あくまでも一時的であり、代替発電による安定供給が確立されるまでの間だ。また、それに向かって進むことで、新設する再生可能エネルギーの発電施設や従来の火力・水力発電所の整備拡張などで、コスト増になることも否めないだろう。脱原発を主張する人々も、それに伴う増税や電気料金の値上げ、多少の不便は覚悟する必要がある。

経済活動は民が支えるもの

 上記のような脱原発のリスクを鑑みても、原発を維持するリスクのほうがはるかに大きい。原発は、一旦事故を起こせば、放射能がまき散らされ、国土の一部は半永久的に使えなくなる。そして、放射能汚染された土地で農産物や製品を作っても、人々が不信感を抱いて買わなくなることは、今回の福島第一原発事故を見ても明らかだ。こうした事態のほうが、よほど経済ダメージも大きく、人々の精神的ダメージも計り知れない。その上、放射能による健康被害が続出し、国を構成する民(国民)に支障がでたら、経済活動どころの話ではない。国の存続にかかわる問題だ。

 『経済』とは、社会の生産活動のことだ。その生産活動を支えているのは民である、ということを、原発維持を主張する人々は忘れている。

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チェルノブイリ原発事故(放射能)と狂牛病の奇妙な関係

狂牛病発症は牛たちが被曝したせい?
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 チェルノブイリ原発事故から25年。事故発生は1986年4月26日、その頃私は日本にいたが、その6年後の1992年、英国ロンドンの地に降り立っていた。

 今から思えば、相当放射能汚染された物を食べていたんだろうなぁ…と考えつつ、あの頃の食生活を思い出しながら、あることに気が付いた!

 ロンドン滞在中には、その後日本でも問題になる「BSE(牛海綿状脳症)」こと狂牛病騒動が起き、牛肉を食べる機会は限りなくゼロだったし、同時期にドイツでの豚肉サルモネラ菌蔓延等もあって、鶏肉ばかり食べていた。今思い出しても、かなりヒモジイ感じの食事だった(苦笑)。

 イギリス国内で最初の死亡者が出た「狂牛病」。その後、死者は増え続け、確か100名以上に上ったと記憶している。当時、英国政府は国内で飼育されているほとんどの家畜牛を焼却処分し、病気の蔓延を防ごうとしていた。思い出せば当時、英国内では牛肉がほぼ一斉にスーパーから消え、代わりにオーストラリアから輸入された「エミュー」の肉が並んでいた。そういえば、あの時初めてエミュー肉を食べたのだった。

日本でも宮崎をはじめとする各地で「口蹄疫」が流行ったことがあるが、「狂牛病」=死者が出た=人間にうつる、というイメージを植え付けないための情報操作のようにも感じる。これは単に口蹄疫は人間にはうつらないが、狂牛病はうつると一般的にはいわれているからだ。そう思う根拠は、イギリスで騒動になった頃も最初は「foot-and-mouth disease(口蹄疫)」とされていたが、死者が出た頃から「mad-cow disease(狂牛病)」と変わったように記憶している。

狂牛病=BSEとは?

 狂牛病=BSEは、スクレイピーという神経を冒す病にかかり、プリオン異常が起こった羊の残骸を餌として与えたことから、牛に感染。本来は人には感染しないと言われていた羊の特有の病だったはずのスクレイピーが人間に感染したと言われている。

 そして、こうした経路でBSEにかかった牛が、さらに肉骨粉となり、家畜飼料として世界中に散らばり、各地で狂牛病が発生した、と信じられている。(注:オーストラリア、ニュージーランドは輸入していないため、発症していない)

 「狂牛病」騒ぎの発生源がイギリスだったことから、当時の発症元はイギリス国内だけと思いがちだが、実は、イギリスに比べると数は少ないものの、イギリスで最初の発症者が出たのとほぼ時を同じくして、ヨーロッパ各地で発症していたのだ!(参考資料 , ドイツのレポート, ポーランドのレポート

 ここで、ふと、あることに気が付いた。それは、「チェルノブイリ原発事故後に、イギリスも放射能汚染されたのだから、狂牛病はそれと関係ないのだろうか?」ということ。

遺伝子の異変によっても起こる狂牛病

 まず、狂牛病について、もう一度おさらい。Wikiに興味深い記述を発見した。(参照

2008年9月11日、米国農務省(英語略:USDA)動物病センター(英語:National Animal Disease Center/UADC)で研究を行ったカンザス州立大学のユルゲン・リヒト(Jurgen Richt)教授は、BSEの病原体である異常プリオンは外部から感染しなくとも牛の体内での遺伝子の異変によって作られ、BSEを発症する例につながると発表した。この発表は2006年アラバマ州でBSEを発症した約10歳の雌牛の遺伝子の解析から異常プリオンを作る異変が初めて見つかったことによる。人間でも同様の異変が知られ、クロイツフェルト・ヤコブ病を起こす。

つまり、外部から感染しなくても、遺伝子異常で起こる可能性があるということ。

 ということは、やはり、チェルブイリから約2000キロも離れたイギリスまで届いたという、原発事故由来の放射性物質による可能性も否定できない。放射性物質による被曝で遺伝子異常が起こる可能性があることは、よく知られている事実だ。

チェルブイリ原発事故と狂牛病発生時期は重なるという事実

 さらに様々な文献をあたっていて、興味深いものを発見した!

 それは、ハンガリーのブタペスト技術経済大学Budapest University of Technics and Economyの博士課程の学生が2000年に発表した研究論文だ。原文のまま、該当箇所を抜き出してみる。

The Chernobyl accident occurred at 01:23 hr on Saturday, 26 April 1986, when the two explosions destroyed the core of Unit 4 and the roof of the Chernobyl reactor building.

In Britain, the first cases of the Mad Cow Disease can be dated back to 1986, in the same year when the Chernobyl accident occurred.

 まず、チェルノブイリの原発事故で炉心が破壊され、2度の爆発が起こったのが1986年4月26日土曜日の1時23分であることに触れ、イギリス国内で最初の「狂牛病」が発症したのが同じ1986年に遡ることができると指摘している。このことが示すのは、私が在英時代に狂牛病が騒動になったのは初の死亡者が出たからであって、実はその前から発症していた患者はいたということ。裏を返せば、1986年以前には発症していないということだ。

The Chernobyl accident occurred 15 years ago, nevertheless the caesium-137 (half-life: 30 years) radionuclides and strontium-90 (half-life: 90 years) radionuclides could be the most likely candidates for causing the MadCow Disease in cows and the Creutzfeldt-Jakob Disease in humans.

 そして、チェルノブイリの事故は15年前ほど前のことだが、セシウム137(半減期30年)やストロンチウム90(半減期90年)といった放射性物質が大量に放出されたことに触れ、それらが狂牛病および人間に発症するクロイツフェルト・ヤコブ病を引き起こす有力な候補となる、としている。

 つまり、チェルノブイリ原発事故由来の放射能で牛たちが被曝したことで、遺伝子異常が起き、BSE=狂牛病が発症したのではないか?ということになる。

放射能という目に見えない敵が放つ、形を変えた攻撃

 この研究論文では「科学界は、チェルノブイリ事故の影響を一部分しか究明しておらず、こうした知らない事実が多いにもかかわらず、英国政府もそうした事実を心配もせず、調査しようともしていない」と指摘する。この論文以外にも、調べてみると「狂牛病とチェルノブイリ事故の関連性は否定できない(明らかになっていない)」とする意見もかなりあるようだ。

 チェルノブイリ原発事故は、旧ソ連下にあったということもあり、事故の検証も完璧にはできていないばかりか、放射能が人間や生物、植物などの生態系に与える影響も、いまだよくわかっていない。しかも、突き詰めて調査研究もできていない(事実は「公表されていない」が正しいかも?)…というのが今の現状なのである。それは、そうした調査研究ができるだけの国力のある国のほとんどが原発推進国である、ということと無関係ではなさそうな気がする。

 …と、ここまで書いて、ピンとくる人もいると思うが、今回の福島の原発事故により、今後、狂牛病のような(もしくはそれ以上の?)わけのわからない病気が蔓延する可能性もあるということ。また、上述のWiki引用文にあるように「人間でも同様の異変が知られる」ということも、一応留意しておくべきだろう。放射能という目に見えない敵が仕掛けてくる攻撃は、後で形を変えて現れることも否定できない……ということを忘れてはならない。

続)放射能と狂牛病の奇妙な関係 (2012 年 9 月 27 日付け)

【参照】

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温暖化にだまされるな!地球は今、氷河期に向かっている!?

映画「デイ・アフター・トゥモロー」は現実になる!?
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 「ストップ温暖化!地球を守ろう!」といったようなスローガンを掲げ、一心不乱に温暖化問題をことのほか『一大事』であるかのごとく、大きく取り上げる環境運動家たち。私は環境問題には関心あるが、温暖化問題に対する今のありようだけは容認できない。

 個人的には、温暖化という『宗教団体』にしか見えなかったが、どうもそれが正しかったような雰囲気になってきた。それは先日7/8の記事「地球は1万2千年のダイエットを経て、再び太ってきている(膨張してきている)」というもの。

地球が太ると寒冷化し、氷河期に入る

 1万2千年前といえば、最後の氷河期が終えた頃。つまり、氷河期の頃は太っていて、その後1万2千年かけてスリムになってきていた、というのだ。ところが、また近年太り始めているという。地球はこれまで、年間約7mmのペースでスリムになってきていたが、近年また約7mmずつほど膨張し始めているのだそうだ。(太る=膨張といっても、全体ではなく、横に広がって楕円状になるということ)

 記事では、「地球は最後の氷河期を終え、徐々にスリム化しながら温暖化していった。そして、温暖化が最も著しくなった近年、自浄作用で冷やし始めているのではないか。残念ながら、長い夏は終わりに向かっているのだ」と繋がっていく。(参照記事


突然、人類に襲い掛かる氷河期。

映画「デイ・アフター・トゥモロー」が現実に…

 つまり、地球が痩せていく時は温暖化していき、太り始めると寒冷化する。この周期は約1万2千年。最も痩せていた時期は温暖化の最高期。最も痩せていた時は氷河期の真っ只中ということがわかってきたのだという。そして、あの最後の氷河期が終えてから約1万2千年、今また地球はまた+7mm/年 ずつ太り始めてしまった。

【追記】地球が太る(膨張)理由は、一説には「寒冷化すると極(南極、北極)の氷が増え、その重みで地球がぎゅっと上下から押しつぶされる形になり、横に広がる」というのがあるらしい。検証は難しいと思うが、理屈としては理解できなくもない。

 このデータから見えてくるもの……それは、地球は再び氷河期に向かっている!ということではないのか?

 氷河期が訪れることを示唆するデータは、この他にもいくつも出てきている。

 地球温暖化信者によれば、温暖化の原因は、人間活動に起因するCO2=二酸化炭素によるものであるため、「CO2削減」しなければならないと言う。しかしながら、実は、このCO2濃度が高ければ高い程、氷河期を起こす誘因になるという説がある。

 しかしひとつ言えるのは、CO2濃度が高くても太陽熱(エネルギー)は少なくないと、そうはならないらしい。では、氷河期が訪れるための他の大きな誘因は何か?

 それは、太陽活動だ。

太陽活動が左右する地球の寒冷化

 実は今年2月、NASAは大規模な太陽フレアーが発生し、巨大な太陽嵐が地球を襲うと発表した。太陽嵐で電磁波が狂い、すべての機能をマヒさせると…。その根拠は、2008年から2010年暮れにかけて、黒点はほとんど現れず、2008年8月頃には100年に一度という太陽の黒点が全く無くなった月があったのだが、その後、黒点は増え始めた。そして、2013年には太陽活動の活発化とともに「スーパー・ストーム」が地球に到達すると予測していたからだ。(参照記事) 

 しかし、今年6月、米天文学会の総会で、黒点は増えるどころか、著しく減少し始めており、太陽は休止期に向かっているのではないかという、これまでとまったく逆の見解が示されたのだ。

 さらに、先日7/4にも「小氷河期はそこまで来ている?」と題した記事が、イギリスの新聞「デイリー・メイル」紙に掲載された。(参照記事

 ここ数年、冬場に異常な寒波に見舞われているイギリスをはじめとするヨーロッパ。この寒冷気候の原因は、やはり太陽黒点の活動にあると指摘する。また、2010年に開かれた気候学会で、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)のメンバーでもあるドイツのキール大学ライプニッツ研究所は、太平洋と大西洋の水温自然循環を分析した結果、地球は寒冷期に入り、「小氷河期」状態であると発表している。

 ライプニッツ研究所は、温暖化で氷が解けているとされる北極圏では、実は2007年から氷結面積が約106万平方キロ増加したことを突き止め、これまでの「温暖化によって北極の氷が解けている」説とは全く逆の見解を示した。その上で20世紀初頭から2000年頃にかけては、たしかに地球は温暖化していたが、これはCO2排出量とは関係なく、海洋の深層海流である寒流と暖流の循環(流れ)に原因であると指摘した。そして現在は、その循環が逆の動きになっていることから、寒冷化が進むと見ている。(参照記事

 CO2濃度が高まっているこの時期に、太陽活動が弱まる。海流の循環にも変化が見られ、そして冒頭の1万2千年周期の地球の変化…………かくして、氷河期に入る準備は整った、というわけだ。

氷河期を遅らせる唯一の方法とは?

 すなわち、地球はこれから、冷えていく方向へ向かってまっしぐら!ということになる。どのみち、地球の自浄作用や変化の周期なんて、人間がどうにかできるわけはないのだが、唯一、氷河期が来るのを遅らすことができるとすれば、、

 それは、膨大なCO2をはじめとする温室効果ガスを排出すること。科学批判のサイトSkeptical Scienceの記事によれば、「1000ギガトンの排出が起きれば13万年氷河期を防ぐことがき、もし5000ギガトン排出されたとしたら、50万年遅らせる事ができる」という。

 つまり、氷河期にならないようにするための唯一の方法は、今叫ばれている「CO2削減」とはまったく逆の「CO2排出」しかも、膨大な量を!なのだ。「クリーンな空気。二酸化炭素を出しません」なんて言って原発作ってる場合じゃない。これが真実ならば、じゃんじゃんCO2を排出してくれる火力発電所を増やさねばならないくらいなのだ。じゃないと、地球はどんどん冷却化し、本格的な氷河期へ突入してしまう!

 しかしながら、そんな膨大な量を排出するのは到底無理な話。2008年度の世界全体のCO2排出量は295億トン(参照)、ギガの単位は10億だ。

 最後にダメ押しともいえるのが、次回やってくる氷河期はこれまでで最長になる可能性を秘めているということだ。先ほどの科学サイトは、数々のデータを基にした試算によると「今の状態、比較的弱い軌道強制力と長いCO2の寿命、両方を合わせ考えると、過去260万年、最長期間の氷河期になる可能性がある」としている。

 これだけでは氷河期突入の要因としてはイマイチな気も?という意見もあると思うが、オーストラリアの今冬の異常な寒さといい、北半球の極寒の冬といい、侮れない大きな気候変動が起こっていることはたしかだと思う。

 今夏の日本では「こんなに暑いのに、そんなはずはない!間違いなく温暖化だ」と思うかもしれないが、冬のことを思い出して欲しい。今年に入ってからも4月、いや北海道などでは5月に入っても雪が降り、寒さが厳しい『極寒』の長い冬ではなかったか?東日本大震災における被災者の人々は、その極寒の中耐えたのではなかったのか?

 つまり、『極寒』の長い冬と『酷暑』の比較的短い夏となり、気候が極端化しているだけ。温暖化ではなく、気候変動。しかも大きなうねりの中に今、入ってしまったのかもしれない。(このブログでもそんなことを書いてますね…)

【参考サイト】

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カカドゥから、日本そして東北を応援する力強いメッセージ

カカドゥのアボリジニ・グループが作った日本応援のマーク
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 先週末、先日ご紹介したクーンガラの世界遺産組入れのために渡仏していたクーンガラ地区の部族代表であるジェフリーはじめ、同カカドゥ地区に暮らすアボリジニ・グループの代表らがオーストラリアに戻ってきました。

 彼らのサイトでその報告を読んでいて、驚く発見をしたのです!

 ずっと小さなアイコンしか見えていなかったので、彼らの使っているマークに何と書かれているのか読み取れていなかったのですが、アボリジニのフラッグカラーを使ったそのマークの外側にあったのは……

頑張れ、日本

頑張れ、東北

カカドゥのアボリジニ・グループが作った日本応援のマーク※クリックでサイトに飛びます。

 なんと!驚くことに、彼らは自分たちを表すマーク=シンボル(象徴)に、日本応援のメッセージを刻み込んでくれていたのです。これを見つけた瞬間、胸がいっぱいになり、熱いものが込み上げて来たのは言うまでもありません。。(涙)

 横には、このマークに関する説明も書かれています。

 ”In sympathy and solidarity with the people of Japan change your social media profile image to this logo, which reads “Ganbare, Nihon. Ganbare, Tohoku.(Courage, Japan. Courage, Tohoku).”

 「日本の人々への共感(同情)と連帯の気持ちを込めて、ソーシャルメディアに表示される画像をこのロゴに変えました(あなたも変えようよ、と言っています)。これはこのように読みます。“ガンバレ、ニホン。ガンバレ、トウホク”」

 そして、最後に “頑張れ、日本。頑張れ、東北” の『頑張れ』意味を英語のCourageと説明しています。

 Courageは勇気とか度胸を意味する単語ですが、このCourageには、精神的な意味合いが強く、信念を貫くといった感じもあり、強いて意訳すれば「苦難や不幸な出来事にもくじけず、恐れずに立ち向かう勇気」と言えるのではないかと思います。

 苦難や不幸な出来事にもくじけず、恐れずに立ち向かう勇気を持って、頑張れ!

そんな意味合いを込めて、自分たちのシンボルに刻んでくれた「頑張れ、日本。頑張れ、東北」の文字。カカドゥのアボリジニの人々に、何度「ありがとう」を言っても足りないくらい、感謝の気持ちでいっぱいです。。

【関連コラム】

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原子力産業の魔の手から故郷を守った男、その後

ジェフリーが守ったクーンガラは、本当に何もない原野
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 昨日、オーストラリア・ノーザンテリトリーのクーガラ地区世界遺産組入れ決定までの物語「潤沢なウラン鉱脈クーンガラ、世界遺産のカカドゥに組入れ決定!」をご紹介したところ、原子力産業の魔の手から故郷を守った男ジェフリーへ賞賛の声をたくさんいただき、本当に嬉しい限りです!私も自分のことのように嬉しい♪

 ジェフリーは今、世界遺産委員会が開かれているパリへ現地入りしており、決定直後の昨日午前(オーストラリア東部標準時間8時過ぎ)に豪国営放送ABCラジオのインタビューに答え、またまた素晴しい発言を聞かせてくれました。

 「未来へ、未来を受け継ぐ子供たちへ、この素晴しい土地をそのままの形で伝えるのが私の役目」

 そう断言し、欲深き人間であれば簡単になびいてしまうであろう大金をものともせず、これまでの人生を生きてきた1人の男の確固たる信念を垣間見せてくれるコメントでしたので、再びここでご紹介したいと思います。

彼の偉大なる勇気は、世界中の人々への素晴らしい贈り物

 ※以下、放送されたラジオ番組より。ラジオ局レポーターのコメントは「」をつけていません。

 伝統的な土地所有権を持つジェフリー・リー氏は、彼の土地クーンガラを世界遺産に組入れる決定への後押しのため、パリへ行っています。

ジェフリー:「私はクーンガラについて伝えるためにフランスまで来ました。なぜならば、長い時間、私が10代の子供の頃からクーンガラを守るために戦ってきたことを知ってもらうためです。それは、長く困難な道のりで、私にとっても過酷な日々でした。私はこうして歳も取り、さらに成長した。(世界遺産となった)これからが、私にとって本当の意味での現実、スタート地点なのです」

フランスの大手原子力企業アレバ社からの圧力を受けているという記事よりフランスの大手原子力企業アレバ社からの圧力を受けているという記事より
(画像クリックで記事へ飛びます)

 ジェフリーは今でもクーンガラに隣接して住み、(昔と変わらず)釣りや狩りをして暮らしています。彼は自分達の土地、さらにはカカドゥ国立公園が、巨大資源企業の手に渡ることを非常に恐れていました。フランスの大手原子力企業アレバもジェフリーを口説いていました。

ジェフリー:「彼ら(アレバ社)は私に大金やたくさんのオファーを申し出てきました。でもそれらはすべて、さらに私を失望させただけでした。私の土地への責任はあるけれど、私の土地じゃない。(私が所有しているのではなく)土地が私を所有しているのです」

 ※ここで、オーストラリアの環境保護団体エグゼクティブのコメント

環境保護団体エグゼクティブ:「フランスのウラン採掘目当ての大手原子力企業、彼らは非情なまでに、この緑の土地から(ウラン)採掘を得るために圧力をかけてきた。そのため、この土地は本当に危機にあったと言えます。でも、それ(今回の決定でそんな危機感)は消え去り、祝福する時がやってきたのです」

 ※このコメントの後、レポーターは以下のように付け加えました。

 彼の偉大なる勇気、それはすべてのオーストラリア人と、さらには世界中のすべての人々への素晴らしい贈り物です。

日本は今、間違った道を修正できる最後の時

クーンガラ地図(クリックでPDFが開きます) このインタビューを聞き終え、私は思いました。原発を抱える県や自治体は、ジェフリーとはまったく逆の道を選んだのだと。

 甘いオファーに簡単になびき、愛する故郷、美しいふるさとを台無しにしてしまった…。もし、彼らにジェフリーのような『故郷を守る』固い決意があったなら、こんなことにはならなかったのではないかと。

 あえて付け加えますが、ジェフリーの守った土地は、それこそ電気も水道もない、本当に何にもない原野(一番上の写真を参照)。そこに住んでいるのは、もちろん、ジェフリーら一族だけ。

 そもそも元から人がほとんど住んでないのだから、「過疎化」という言葉すら当てはまらない辺鄙な土地です。買い物しようにも店だってないし、道路だってガタガタの砂利道。日本人なら2~3日も居たら逃げ出すかもしれません。

 彼らにとっては、近代的な設備や便利なもの、人工的な物質の数々は、ほとんど何の価値もないのです。本当に何もない。けれども、そこには豊かな自然とそこにたくさんの恵みがある。本来は、それだけで十分なのではないでしょうか?

 オーストラリアの先住民族アボリジニの人々の考え方は、基本的には皆、ジェフリーと同じです。(ただし、一部には西洋かぶれして、部族の掟を破り、本来のあり方を無くしてしまった人もいますが…)

 日本人も元々はアボリジニの人々と同じように、自然に対する畏敬の念を持ち、感謝しながら暮らしてきた民族のはず。

 ですが、西洋的な近代文明への憧れの強さからか、いつしかその本質を見失い、ただひたすら近代化の道を歩んでしまったように思います。そして、このことを今問題となっている原発に置き換えるならば、それらを建設することで得られる巨額のお金や仕事に目が眩み、悪魔に魂を売ってしまったのではないか…そんな気がしてくるのです。

 ジェフリーの言葉を借りれば、本来、私達は誰しも「(自分が)土地に所有されている=属している」はずなのです。つまり土地(地球)があってはじめて、そこで生まれ育ち、そして(自分が)生きているということ。その土地=故郷に育ててもらったのだから、守る義務があり、それを子々孫々まで伝える義務があるのではないでしょうか?

 でも、守るための方向を間違ってはいけない。もし、間違えたなら、取り返しのつかないことになる。今、日本は間違って歩んできた方向=道を修正しなければならない最後の選択の時なのかも知れません……。

【参考コラム】
潤沢なウラン鉱脈クーンガラ、世界遺産のカカドゥに組入れ決定!
【オーストラリアの世界遺産】カカドゥ国立公園

About Me
Miki Hirano平野 美紀 
自然に魅せられ、6年半暮らしたロンドンからオーストラリアへ移住。トラベル・ジャーナリストとして各種メディアへの執筆、ラジオ/テレビ出演などで情報発信しながら、メディア・コーディネーターや旅行情報サイトの運営も。目下の関心事は野生動物とエコ。シドニー在住20年以上。詳細なプロフィールはこちら。
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