豪総選挙、大接戦!過半数割れでハングパーラメント確実

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オーストラリアは総選挙真っ只中!投票は昨日、集計は本日まだまだ続行中で、現在開票率78.09%(22日18:18時点)、与党労働党、野党保守連合の2大勢力ともにほぼ互角の大接戦!!

オーストラリア下院は、議席数150のため、過半数に達するには76議席が必要ですが、どの政党も届かない公算が濃厚となりました。

つまり、“ハングパーラメント”は確実。ハングパーラメントとは、パーラメント(=国会)が、ハング(=ぶらさがった)状態になるということで、日本語に無理やり直せば「宙づり国会 または 宙づり議会」ということ。国会が機能していない状態になってしまうわけです。ある意味、国家の緊急事態!

しかし、この選挙も「???」なオーストラリア満載(笑)。まず、一応即日開票はするけれど、その日のうち(つまり投票日の21日中)に終了しない分は翌日に持ち越しとなるため、テレビの選挙速報中継にゲストコメンテーターとして出演していた政治評論家が、0時をまわった途端、「んじゃ、ワシはここでさようなら」と席を立って、帰ってしまいました…。

日本では、投票日に即日開票、翌未明には全議席確定が、いわば当然のはず。でも、頑張って働かないのが基本(?)のオージーですから、時間が来れば選挙委員会の集計者も帰ってしまうわけです。でもって、コメンテーターの政治評論家もさっさと帰ってしまう。たしかに即日開票には賛否両論あるかもしれないけれど、こんな国が大問題に直面しているときに「それでいいの?」と思ってしまうのは日本人ならでは…なのでしょうか。。(オージーは誰もそんな危機感持ってない??)

さらに、「???」なことに、各テレビ局がこぞって選挙速報の特番を放映していたのですが、見る番組によって開票結果が微妙に違っている。某局では、獲得議席数 70 vs 70 とあったかと思えば、別の局では 71 vs 70、また別のチャンネルに合わせると今度は69 vs 70 だったり。それぞれの局がそれぞれ違った表示をしているのです。多少のズレがあるのはいたしかないとしても、一応速報番組なんですよね?と聞きたくなる…(^^; 一体どれを信じていいのやら?

22日19:33現在でも、以下の3つのニュースサイトでそれぞれ違った表示が…

うーん、、これは一体…??

さて、過半数がとれない2大政党が、いかに無所属または少数政党を取り込むか、がこの総選挙の鍵となるわけですが・・・・・・そうなると、48歳の独身才女ジュリア・ギラード 対 52歳の中年おっさんトニー・アボットの対決構図が明確に!

ジュリアは一人でも生きていけます系の強い女性のイメージ。そして対するトニーは、気の強そうな(言い換えればしっかり者)奥さんと3人の(これまた気の強そうな)娘達に囲まれて暮らす気の弱い(言い換えれば家庭的でやさしい)典型的なオージーハズバンド。しかも、もう頭も寂しくなってきている…。というわけで、ある意味、トニーが世のオージー男性の同情をかっている感がなきにしもあらず。

注意)オージーハズバンドとは、直訳すれば「オーストラリア人の夫」ですが、結婚後も奥さんの言うことを聞いて、家族に尽くす働き者の夫という感じ。日本語で言うところの『 かかあ天下 』とも言えるのが、一般的なオージー家庭です。しかし、イギリスでは「女にこき使われる気の弱い男」の意味合いで使われ、揶揄されていたりすることをオージーは知らない…(^^;。

同様にハングパーラメントとなった今年5月の英国総選挙では、英ポンド売りが加速し、ポンド安になったことを考えると、この選挙の行方次第では、投資家が豪ドル売りに走る可能性も。そうなったらやっぱり、国家の緊急事態じゃないかと思うのですが…?

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Miki Hirano平野 美紀 
自然に魅せられ、6年半暮らしたロンドンからオーストラリアへ移住。トラベル・ジャーナリストとして各種メディアへの執筆、ラジオ/テレビ出演などで情報発信しながら、メディア・コーディネーターや旅行情報サイトの運営も。目下の関心事は野生動物とエコ。シドニー在住20年以上。詳細なプロフィールはこちら。
執筆依頼、取材代行、メディア・コーディネート等、承ります。お気軽にお問い合わせください。

しゃべるコッキー オウムのバリー君

オウム(コッカトゥー)のコカタくん
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オーストラリアの空をギャーギャー言いながら飛び交っている野鳥のコッカトゥー。略してコッキーともいう、日本でいうところのキバタンという種の白いオウムですが、「オウムならしゃべれるんじゃないの?」と、常々思ってました。

で、ウチにやってくるオウムにも、「おはよう」とか「こんにちは」とは声を掛けては、何とかしゃべらせようとしていたのですが、これがなかなかそううまくはいかない…。

でも……先日出掛けたケープトリビュレーションで、しゃべるコッキーに出会ってしまったのです!!

野生なのだけれど、すっかり居ついてしまって、名前をつけてもらったのはコッキーのバリー君。レストランへやってくるお客さんから「ハロー!バリー」と声掛けられているうちに、自らも「ハロー!バリー」としゃべるようになったという。これ、まさに“オウム返し”ですな(笑)。

そのうち、お客さんが「サンクス、マイ!」(←オージーの決まり文句。サンクスは、ありがとうのThanksで、その後に何にでもマイ=mate=相棒の意をつける。「ありがとさん!」って感じ?)と言うのも、マネしたりするようになったとか。今じゃ結構いろいろしゃべるのだそう。

コッカトゥーはやっぱり、鍛えればしゃべれるようになるのだ!と、バリー君に会って再確認したのでありました。そのバリー君、ビデオに収めてきたので、よかったら見てやってください!

仲間をいっぱい連れてくるオウム(コッカトゥー)バリー君にすっかり感化されて、よーし、ウチに来る子も鍛えようっと、と思ったのですが・・・この子たちにはちょっと問題が。。まず一羽がやってきて、慣れてくると、仲間をいっぱい連れてきちゃうこと。ほら、こんな具合に→

でもって、放っておくとデッキなどの木を齧ってボロボロにしてしまうことも…(涙)。ちょっとたくさん来すぎなんだってば!(怒)

あ、トップの写真はバリー君ではなく、ウチにやって来るコカタ君です。隣はそのお友達(?)。そして、数日後・・・下の写真のようになってしまいましたとさ…(泣)。

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W杯アフリカ大会の伏兵、イタリアを苦しめた白い巨塔 -ニュージーランド

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国民の期待を一身に背負い、アジア地区予選をトップで抜け、早々に今大会出場を決めたオーストラリアの陰で、虎視眈々とW杯出場を狙っていた“白い巨塔” がその存在感を世界に知らしめ始めている。

国技とも言えるラグビー国代表のニックネームである「オールブラックス」=黒の反対色である白をとって、「オールホワイツ」と呼ばれるニュージーランド・サッカー代表チーム。

ニュージーランドもオーストラリア同様、ラグビー人気に押され、サッカーはイマイチ人気がない。しかも、オセアニア地区全般的にサッカーのレベルは低く、W杯出場枠は0.5にとどまり、世界レベルには到底及ばないと言える。

だが、世界最強の呼び声高いラグビー代表に見られるように、国民のスポーツ熱は高く、個々の身体能力も高い。なにより、オージー同様、体がデカイのが強みだ。そんな彼らにとって今大会は、28年ぶり2度目のW杯出場となる。

レベルの低いオセアニア地区の中でも最も強かったオーストラリアがアジアへ加入したことで、地区内に敵と言えるチームがいなくなり、ほぼ無敵状態でオセアニア地区予選をトップで抜けると、アジアとの大陸間プレーオフでバーレーンを破り、本大会への出場を決めたのだ。

しかも、今回のニュージーランドには、Luck(運)がある、といえる。(としか思えない)

元々オーストラリアと一緒にアジアへの移籍を希望していたニュージーランドだが、そのままオセアニアに留まったことで、無敵で地区トップとなり、さらに、これまでのオセアニア枠では南米5位とのプレーオフを制することが必要だったが、今大会出場権を賭けての戦いは、アジア内グループ3位同士の2チーム間プレーオフを制した相手(今回はバーレーン)でよかった。

#こういっちゃ何だが、南米とアジアではレベルに差があり過ぎる。のでは?と思うのだが。。

しかし、ニュージランドが組み入れられた今大会F組は、決して楽なグループではなかった。…はず。前大会の覇者イタリア(世界ランキング5位)を筆頭に、世界屈指の高レベル地区とも言える南米パラグアイ(同31位)、レベルの高いチームがしのぎを削るヨーロッパのスロバキア(同34位)と同組。

サッカー競技そのものがようやく勢いづいてきたばかりのニュージーランドは、現時点の世界ランキング78位と、どう見ても最も格下であり、世界中のサッカーファンの中にもほとんど気に留める人などいなかっただろう。

だが、蓋を開けてみるとその活躍ぶりには目を見張らざるを得ない。

初戦のスロバキアでは、技術力を見せ付ける華麗なパスワークで優勢のスロバキアに対し、豪快で少々荒削りなロングボール作戦で攻めるも、なかなか得点できず、後半に1点を入れられ、そのままアウト(負け)か…と思いきや、ギリギリのロスタイムで同点シュートを決め、ドロー(引き分け)とする。この戦いぶりだけでも、世界中、いや何より自国のキウイ達(ニュージーランド人)が一番驚いたと思う。

そして第二戦目、グループリーグを難なくスルリと勝ち抜けるであろうと見られていたイタリアに対し、試合開始後すぐの前半7分に先制点を奪うことに! 27分、ゴール前でのファウルでPKを献上し、同点に追いつかれるも、イタリアは追加点を奪えないまま、ゲームオーバー。世界ランク5位の王者を相手に、再びドロー試合を演出した。

試合全般を通して、やはり技術力で上回るイタリアに始終押されっぱなしの感はあったが、GKは好セーブを連発し、DFも体を張ってよく防いだ。どんなにゴールを脅かされたって、点を与えなければいいのだ。

しかも、このゲームでもキウイラック(ニュージーランド人の運)はひしひしと感じられた。

最初の先制点の場面で、ゴールを決めたスメルツが若干(いや、かなり完璧に?)オフサイド気味であった。これは、当地オーストラリアで全試合完全生中継しているSBSの解説員も指摘していた。ハーフタイムの間にスタジオから解説を依頼された元サッカルーズのサッカーアナリストも「完璧にオフサイドだ」と指摘している。

だが、副審も主審もオフサイドのコールをしていない。つまり、あのプレーはスルーされ、ルール上OK=有効なのだ。そして、イタリア相手にドローという、ある意味『大金星』を得た。なんとツイてるんだ。すごいぞ、キウイ!! 審判にも見放され、運も尽きたかのようなオージーとは雲泥の差だ。もしかして、今大会のキウイはマオリの神がついているのかも?

#ちなみに、前大会で日本を破りグループリーグ突破を決めたオーストラリアだが、ニュージーランドとは正反対にまったくと言っていいほどラック(運)がない。
初戦のドイツ戦で主力のケーヒルが一発退場を食らい、0-4で大敗。さらに第二戦目のガーナ戦では、これまた主力のキューウェルが、(どう見ても故意には見えない)ゴール前のハンドを取られてこれまた一発退場…。残すはあと1試合、セルビア相手に大量得点するしか16強入りの道はない。どんなことがあっても諦めないオージー気質でとにかくやるっきゃないのだ!

さらに、キウイの凄いところはこれだけではない。
国家のスポーツ予算のほとんどをラグビーに注ぎ込んでいるから、サッカーにかける予算はかなり乏しい。国外の有名監督を招聘するなどというお金のかかることは到底出来ないから、国内唯一のプロチーム「ウェリントン・フェニックス」の監督が代表監督を務めている。しかも、プロチームといってもニュージーランドにプロリーグはないため、オーストラリアの
Aリーグに参加しているのが現状だ。

さらに、代表選手も国外リーグに所属している一部の選手を除き、今大会で活躍している選手のほとんどがこのウェリントン・フェニックスに所属。ある意味、すべて自国産(国内)でまかなっているようなところがあり、チームの連携も容易だろう。

高い技術力を誇る同組他チームとは異なり、ロングボールを豪快に飛ばして陣地を進め、空中戦では高身長を生かした高いジャンプで相手を押しのけ、ゴール前では体ごと球にぶつかって得点を阻止するという少々荒削りなラグビー流ともいえるサッカーで、グイグイと16強入りに近づくニュージーランド。

早々に16強入りを決めると見られていたイギリスをはじめ、フランス、ポルトガル、スペイン、そして荒削りなラグビー流サッカーに翻弄されたイタリア等、有力チームが揃って揮わない結果となっている今南アフリカ大会。
世界中の誰も関心を払っていなかった伏兵の活躍で、ますます面白くなってきた!

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ご無沙汰してしまいました…

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すっかりご無沙汰してしまいました…。5月はバタバタをあわただしく終わってしまい、気がつくともう既に6月。

シドニーもすっかり冬となり、毎日寒々しいほど雨が降っています。本当に今年は雨が多い!

そうこうしているうちに、ココログさんからメールが届き、「ご使用中のテンプレートが使えなくなるので変更してください」、とのこと。今しがた、とりあえずのテンプレに変更しました。が、またそのうち変更しようと思っています。

しかし、フリーのブログだとこういうこともあるので、面倒だなぁと思う今日この頃。近いうちに違った形でのブログ(?)を立ち上げたいと思っています。それまでしばらくは、ココログさんにお世話になることになるのかな?

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優雅なグレートバリアリーフ&南太平洋クルーズ

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…と言っても私がしているわけではないのですが、、(^^;

先日イギリスからやって来た知人の最大の目的は、シドニーから出向するクルーズに乗船すること。

2人は、「オーストラリア(グレートバリアリーフ&北部クイーンズランド)クルーズ10日間」と、「南太平洋クルーズ(シドニーから南太平洋の島々経由でハワイまで)12日間(?)」に乗船。そう、2つのクルーズをくっつけて、約3週間の船旅なのだ。あー、なんと優雅…[E:lovely]

オーストラリア・クルーズ10日間は、もうすでにクルーズ中で本日が最終日。明日、再びシドニーに寄航し、明日の夕方、再びハワイへと向けて出航する。

この豪華な船旅、お二人の「○○祝い」なのだそうだ。1ヶ月弱もの長い日々をクルーズ船上で過ごすなんて、なんと優雅!…でも、ちょっと飽きてしまいそうでもあるけれど…(^^;

そんな彼女達を乗せた船が、先日グレートバリアリーフへと向けてシドニーを出航した時、ちょうど我が家からも見えたので、写真をパチリ!

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上写真の左端に見える青白い筋が、ソレ。下写真はその部分へズーム。

豪華客船での船旅って、「優雅でリッチ」なイメージたっぷりで、やはり一度はやってみたいもの。ウチは相棒が極度の船酔い体質なため、今のところ断念している。が、でもいつかそのうち、(ダマして?)絶対乗ってやるゾ!

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鈍色(にびいろ)の銀メダル <男子モーグル豪州代表>

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2010年バンクーバー冬季五輪が開幕した。大会3日目、男子モーグルが行われ、オーストラリア代表のデール・ベッグ-スミス選手が銀メダルを獲得。オーストラリアにとって、この大会初のメダルをもたらした。

世界第2位、堂々の銀メダル。のはずが、彼にとっては複雑な思いの詰まったメダルだったに違いない。

デール・ベッグ-スミス選手は、今でこそオーストラリア代表としてオーストラリア国旗を背負っているが、元々はカナダ出身。しかも、今大会開催地バンクーバーが生まれ故郷だ。彼は幼い頃よりスキーで秀でた才能を発揮し、地元カナダでももちろん、国代表候補として成長していた。

スキー、モーグル競技を続けるには資金が必要ということもあり、彼は同じくモーグル代表として頭角を現していた16歳の兄と共に、13歳でIT会社を立ち上げた。これにより、この兄弟は自分達で資金を稼ぎながら、競技を続けていくこととなる。

しかし、そのIT会社が悪評高きスパム広告を配信する会社であったことや、会社運営に面白さを見出して競技に没頭しない兄弟に対し、カナダ・スキー連盟が代表外しなどの懲罰を与えたことから、ベッグ-スミス兄弟とカナダ・スキー連盟は2001年に喧嘩別れしてしまう。

モーグル競技を続けたい。会社もうまくいっている。両立させることはできないか?

ベッグ-スミス兄弟は、新天地にオーストラリアを選んだ。その時、兄18歳、弟(デール)15歳。幼き兄弟は故郷を離れ、移民としてオーストラリアへ渡り、3年かけて市民権を取得。晴れてオーストラリア国民となり、国代表選手となれる資格を得た。

こうして、兄弟は共にオーストラリア代表として、冬季五輪前回大会のトリノ五輪に出場。弟のデールは完璧な滑りで金メダルを獲得し、オーストラリア冬季五輪史上3つ目の金メダルをもたらした。

4年後、再びデールはオーストラリア代表として五輪の舞台に立つ。

しかし、そこは彼にとって因縁の地。愛する生まれ故郷でありながら、スキー人生を絶たれかけ、捨てた地でもあるバンクーバーだ。元々、無表情であるとか、感情を露にしないことから、当地=オーストラリアでは、「Mr. Ice man」「Mr. Mysterious」(「(表情もなく)つめたい奴」「(何を考えているか)わからない奴」という意味で)と皮肉を込めて呼ばれることの多いデール。今回のバンクーバー大会はとくに、これまでにない複雑な思いがよぎり、ますます頑なな表情になっていたのではないかと推察する。

大会が始まり、前大会覇者としてデールは当然のように決勝へ進む。そして再びほぼ完璧な滑りで一時は金メダルの座に付くのだが、結果は、その後滑った地元カナダ代表のアレクサンドル・ビロドーに0.17点差をつけられ、銀メダルに終わった。

※この結果に対し、オーストラリアの代表チーム・ディレクターは、個人的な見解であると前置きした上で、「アレックス(金メダルのビロドー選手のこと)が、5点満点中4.8や4.9点に値するターンをしたとは思えない。デールは、最も高いターンポイントかつ、最も高いエアポイントで、何の欠点もない素晴らしい滑りだった。デールが勝ったと思った」とコメント。「地元贔屓ではなかったか」とカナダ・オリンピック委員会に異議申し立てをしたようだが、却下されたようだ。<参照

表彰式でデールは一切笑顔を見せなかった。

前大会では金メダルだったとはいえ、誇れるべき、銀メダル。しかし、彼にとってはメダルの色が何であっても関係なく、笑顔を見せられるはずもなかった。カナダを捨てた男、裏切り者として、故郷での扱いは冷酷。表彰式ではブーイングの嵐だったそうだ。
その様子をオーストラリア各紙は、「Mr. Miserable(かわいそうな男)」と評した。

これは、生まれ故郷での酷い扱いに対してもあったのだろうが、銀に下がったとはいえ2大会連続のメダルであるにもかかわらず、その喜びを表現しない(できない?)彼の性格に対して贈られた言葉なのかもしれない。

スポーツ好きで、勝つ喜びを爆発させるのが真のオージーであると自負するオーストラリア人にとって、彼の無表情な態度は“人種の違う人間”と映るのだろう。そんなこともあってか、デール・ベッグ-スミス選手については国代表であるにもかかわらず、常にどこか冷めているところがある。(ある意味、ウィンタースポーツとあまり縁のないオージーにとっては、冬季五輪自体に興味が薄いというか、冷めているのだが…)

彼がスパム長者だから、生粋のオージーじゃないから、(競技のためもあり)オーストラリア外での暮らしが長いから、本心が見えないから…… なんとなく親しみがわかない。そんなところかもしれない。

米有力紙「LAタイムス」は、こんな彼の様子を以下のような見出しで書きたてた。

Dale Begg-Smith looks for acceptance
Men’s moguls star is Canadian, competes for Australia and isn’t a hero in either place.

デール・ベッグ-スミスは受入れ先(自分の居場所)を探している。
男子モーグルのスターはカナダ人でありながら、オーストラリアのために戦い、そしてどちらの地でもヒーローではない。

故郷のカナダ、代表国であるオーストラリア。どちらの国からも心からの賞賛を得られないデール・ベッグ-スミス選手。彼の胸にかけられた銀メダルは、鈍い光を放っていた。


後で知ったところによれば、試合前、カナダ・メディアには一切口を開かなかったデール・ベッグ-スミス選手は、オーストラリア・メディアに対してだけ、記者会見を開いたのだそうだ。こんな彼の態度も、ますますバンクーバー市民/カナダ国民を怒らせてしまったのかも……。

そういえば、日本のメディアで以下のような記事を見つけたけど、ちょっとニュアンス違うんじゃ?
銀メダリストの態度に難色=男子モーグル表彰台でぶぜん-豪紙


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バンクーバー冬季五輪開幕!…どうりで似てると思ったら…

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バンクーバー冬季五輪が始まりました!
美しい自然、先住民族との融合、氷と雪をイメージした会場などなど…、伝統色も感じられるなかなか凝った演出でした。

あれ?でもどこかで見たような??

そう思った人も多かったのでは?

先住民族の踊り、一人の男の子が空中を舞う演出、ステップを踏んで歌い踊る若者達……。そうです! これらの演出は、多少の違いはあれど2000年のシドニー五輪に酷似。

それもそのはず、バンクーバー冬季五輪の開会式(そして閉会式、パラリンピックも)の演出は、2000年シドニー五輪のセレモニーを仕切ったオージーだったのです。

こうした世界規模大会のセレモニーを手がけ、大成功を収めてきたのは、デイビッド・アトキンス氏。彼もまた、こっそりと世界で活躍するオージーのひとり。ハリウッドで活躍する俳優等、一部の著名人を除いては、ほとんど表舞台に出て来ず、目立たないオージーですが、実は世界各地で思わぬ活躍をしていたりするのです。例えば、イタリアの空港やカナダの高速道路等もオージーカンパニーの所有だったりとか…。

そんなわけで、シドニー五輪似のバンクーバー冬季五輪ですが、たしかに、移民国であるとか、先住民族問題を抱えているとか、雄大な自然がウリだったりとか、同じような境遇にある国なので、理解しやすいのかもしれません。

でも、あまりにも似すぎ……じゃ。。( ゚д゚)

カナダ人じゃなく、オージー演出の地元大会。現地での評判はどうなんでしょうね?

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