1億年前の森へ ~世界遺産の森を歩く & 旅先では、その土地ならではの陶磁器をお土産に 【連載コラム:地球に優しい旅しよう!】

リスヴェル 地球に優しい旅しよう!
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 きっと旅に出たくなる!旅情報サイト「Risvel リスヴェル」で連載中のコラム:地球に優しい旅しよう!に、新コラムをアップしました!実は、先月分をご紹介してなかったので、今回は2本まとめてご紹介です。

 最新コラムは、『1億年前の森へ ~世界遺産の森を歩く』です。先日行ってきた、ニューサウスウェールズ州北部の世界遺産エリア「ニューイングランド国立公園」をご紹介しています。約1億年~8千万年前にかけて形成された太古の森の素晴らしい大自然とそこで出会った待望の生き物とは?!

 国立公園内の素朴なキャビンで過ごす、何もない贅沢なひととき… 壮大な日の出… 太古の森でのトレッキング… どっぷりと太古の自然に抱かれて、心も身体もリフレッシュする旅の提案です♪

 …それにしても、普通に都会で生活していたら、すごーーーく不便に感じてしまうであろう、超ベーシックなキャビンでの2日間でした。私は、もう慣れっこになってしまったせいか、かなり楽しんじゃったのですが(笑)。どんなところだったかは、コラムでどうぞ。

★リスヴェル連載コラム:地球に優しい旅しよう! 1億年前の森へ ~世界遺産の森を歩く

 そして、もう1本は、先月アップした『旅先では、その土地ならではの陶磁器をお土産に』。このコラムでは、旅先でお土産探しの私基準をご紹介しています。

 普段もずっと使えるその土地でなければ買えないものをお土産に…と求め続けた結果、あるものを買うようになったのですが、そのワケは?…というわけで、コラムのほうでそのワケをご確認くださいませ♪

★リスヴェル連載コラム:地球に優しい旅しよう! 旅先では、その土地ならではの陶磁器をお土産に

About Me
Miki Hirano平野 美紀 
自然に魅せられ、6年半暮らしたロンドンからオーストラリアへ移住。トラベル・ジャーナリストとして各種メディアへの執筆、ラジオ/テレビ出演などで情報発信しながら、メディア・コーディネーターや旅行情報サイトの運営も。目下の関心事は野生動物とエコ。シドニー在住20年以上。詳細なプロフィールはこちら。
執筆依頼、取材代行、メディア・コーディネート等、承ります。お気軽にお問い合わせください。

メルボルン春の陣 ~流血の第3ラウンド

歴史あるメルボルンカップが開催されるフレミントン競馬場
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 いよいよ今回のメルボルン取材最終日。午前中は市内のレストランやショップ、公園などを取材し、昨日の興奮冷めやらぬフレミントン競馬場を再び目指す。シドニーへ戻る便の出発時刻まで、またまたN嬢の案内でフレミントン競馬場のバックステージツアーを取材することになっている。

 それにしても、昨日のメルボルカップは凄かった!レース出走前からざわめき立つ観衆。ゲートが開き、馬たちが走り出した瞬間には、地の底から湧き上がるような歓声が上がり、それが徐々に大きくなって、ゴール寸前に爆発!場内が一気に、鳥肌が立つほどの興奮と熱気に包まれる。あんな感覚は今までにないものだったし、単なる興奮とか、高揚とか、そんなありきたりな言葉では表せない凄い体験だった。あの場にいなければ絶対にわからないものだと思うので、一度は体験する価値あり!です。

ヨーロッパ調の佇まいが美しい、メルボルンのブロックアーケードヨーロッパ調の佇まいが美しい、メルボルンのブロックアーケード

 さて、N嬢との待ち合わせ時間は、元々スケジュールでは15:30だったのが、彼女の都合で16:00に変更になっていた。ちなみにシドニー行きの便は19:30なので、17:30に空港へ向かう車を手配してもらっている。…しかし、約束の時間を過ぎても彼女は現れず。このままだと、ツアー取材はキャンセルして空港に向かわなくてはならない。

 そろそろ30分が経過しようかという、その時「遅くなってごめんなさ~い」とN嬢、登場。我々の荷物一式を事務所に預け、「博物館までちょっと距離があるので、車で向かいましょう。でも、私の車すごく汚いの。気にしないで」と。ええ、そんなくらいのことはお安い御用ですよ、とつぶやきながら歩き出し、彼女の車を目の前にして、目が点…。

 そこに停められていたのは、これ、本当に動くのでしょうか?というくらい、そこらじゅうがぶつけられた状態でボコボコ&擦り傷だらけの車。左のバックミラーは半分割れて、今にもボロリと取れてしまいそう。一見しただけでは、廃車か?と思ってしまうほど。

 案の定、キーレス・エントリーが効かず、ドアは開かない。「あれ?あれ?」と言いながら、何度もボタンを押すN嬢。(この車にそれを要求するのは無理ですから…と心の底で思いながら)キーレスエントリーは諦めて、普通に開けましょうよと諭す私たち。

 しばらくキレースエントリーに固執していた彼女もようやく諦め、仕方なくキーホールに直接キーを差し込んで、ドアを開ける。そして、荷物を入れるようにと開けてくれたトランクを覗き込んで、これまた愕然…………。
 キタ────∵・(゚∀゚)・∵────ッ!!!!

 洋服や靴、食べ物、雑誌などが、あたり構わずぶち込んであって、ゴミ箱?と見紛うほど。。まあ、そんなことはどうでもいい。見なかったことにしますから、お願いですから安全運転で。と、神様にお願いしてしまったのは言うまでもありません。

祭りのあとは、こんな状態……。彼女だけではない?(- -;祭りのあとは、こんな状態……。彼女だけではない?(- -;

 そして、エンジン始動。のはずが、、、、、キーを回せども、スコッと頼りない音を発するばかりで、車はウンともスンとも言わず、ストライキに突入。。(あまりにケアしてもらえてないので、スト起こしても仕方ないわな…と車に同情してしまう私)

 どうやら、バッテリーが上がっている様子。ほんの5分ほどだったのだけれど、ライトをつけっぱなしにしたのが原因のようだ。「あーん、どうしよう。。」と、頭を抱えるN嬢。私だって、どうしよう~(いや、どうなっちゃうの~)と叫びたい気持ちでいっぱい…です…(泣)

メルボルンカップ博物館に飾られた優勝トロフィーメルボルンカップ博物館に飾られた優勝トロフィー

 「誰かに車出してもらうから、ちょっと待ってて」と走り出すN嬢。それから10分ほどで、同僚を連れて来た。助っ人に来てくれたスタッフの車に乗り換え、ようやくメルボルンカップ歴史博物館へと向かう。本来このツアーの所要時間は約1時間なのだそうだが、この時点でタイムリミットは、あと40分。うーむ、今日もやはり駆け足か……(- -;。

 博物館の専属ガイドが、大きな荷物は預かりましょうと、手持ちの撮影機材を除いて、カメラバッグをクロークへ入れることを勧める。この時、相棒は「いや、大丈夫です」と断りかけたのだけれど、N嬢も「大丈夫よ。また戻ってくるから預けてください」と促すので、その言葉を信じて預けることに。しかし、ここでのこの判断が、再び悪夢を引き起こすことに、我々はまだ気づいていなかった……。

 1時間かかるツアーを40分以内でこなさなければならないため、かなり駆け足状態で博物館ガイドの説明を聞く。ツアーは基本的に英語だが、日本語のipodを無料貸出ししてくれるので、日本人旅行者でも安心して参加できるようになっているらしい。試しにどうぞとipodを渡されたけれど、そんなの聞いている時間は、ない。

歴史を作った日本馬デルタブルースとポップロックの活躍シーンも見られる!歴史を作った日本馬デルタブルースとポップロックの活躍シーンも見られる!

 ツアーはN嬢先導で行われ、途中でドアが閉まっていて開かないとか、本来は入れるはずのエリアへも鍵がなくて行けないとか、そういった細かいトラブルは常について回り、最初に訪れた博物館からは、もうかなりの距離を歩いてきていた。フレミントン競馬場はなんたって広いっ!N嬢は、ゲートの外に我々を迎えに来てくれている空港送迎車を見つけ、「ほら、時間ぴったし!」と得意満面になって小躍りした。博物館に荷物を預けたことなど、もうすっかり忘れてしまっているようで……(- -;

 「博物館に預けた荷物は、どうすれば?」と尋ねると、「あー、いけない!!私がとってくる!」と、乗りかけた車を降りて走り出してしまった。えぇぇぇーーー、、、とってくると言っても、もうかなり遠くまで来てしまっているんですけど。。 そんなことはお構いなしに猛スピードで走るN嬢を慌てて相棒が追いかける。ああ、再び小雨が振り出した競馬場内を猛ダッシュで走ることに。。(涙)

 車に戻ってきたのは、それから約15分(いや20分?)後。本当に急いで空港へ向かわねば!N嬢はここで機転を利かし、本来一般車が通れない場内を通行できるように警備員に交渉。すんなりOKが出て、我々は競馬場内を走行できることになった。ん?場内を通るということは、あの博物館の横を通るのでは・・・・・・?

 思った通り、私たちを乗せた車は、博物館の真横をスルー。あぁぁぁぁ、さっきの猛ダッシュは何だったの~!? 最初から警備員に交渉しておくれよ~…(泣) ゼーゼーと息を切らしながら、恨めしそうに博物館を横目で眺める。悲しいーっ!!!

メルボルン中心部の道端で見つけた馬マークのマンホールメルボルン中心部の道端で見つけた馬マークのマンホール

 事務所に預けていた荷物一式をピックアップし、さあ大至急空港へ直行です!3日間毎日顔を突き合せたN嬢とも、ここでお別れ。明日からもう彼女に会わなくて済むということが、ホっとするような、なんだか寂しいような複雑な気持ち…(^^; なんだかたくさんありすぎて、めちゃくちゃ大変だったけれど、一応なんとかすべて間に合っているのが、ある意味スゴイと思う。何はともあれ一生懸命な彼女に(いろいろな意味で)脱帽した3日間でありました。

 そして、このメルボルン滞在以降、しばらく足が絆創膏だらけだったのは言うまでもありません。。。(苦笑)

 ★ちなみに、このメルボルンカップ&フレミントン競馬場のツアーの詳細はこちらでご紹介しています。普通はN嬢ではなく、ちゃんとしたガイドさんの案内ですのでご安心を!?(笑)。

新緑が美しい春のメルボルン新緑が美しい春のメルボルン

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自然に魅せられ、6年半暮らしたロンドンからオーストラリアへ移住。トラベル・ジャーナリストとして各種メディアへの執筆、ラジオ/テレビ出演などで情報発信しながら、メディア・コーディネーターや旅行情報サイトの運営も。目下の関心事は野生動物とエコ。シドニー在住20年以上。詳細なプロフィールはこちら。
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メルボルン春の陣 ~怒涛の第2ラウンド

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 昨日の足の疲れも癒えぬまま、いよいよメルボルンカップ当日。朝、ホテルのロビーに集合して、電車でフレミントン競馬場へと向かうことに。

 まだ早い時間だというのに、駅には大勢の人、人、人!しかも皆、「どこへ行くんだ?」というようなゴージャスなドレスやスーツに身を包み、女性の頭は「未開の地の原住民か?」と見紛うようなカラフルな羽飾りで彩られている。

 電車がホームに滑り込んで来るや否や、どーっと人が押し寄せ、座れない人が出るほどの盛況ぶり。行き先はフレミントン・レースコースなので、乗車している全員が今日のレースに直行!です。

あまりのハデさに注目の的だった羽飾りの女性あまりのハデさに注目の的だった羽飾りの女性

 電車は途中2つの駅に停車し、フレミントン競馬場に到着。まず我々は、集合場所であるインターナショナルラウンジへと向かう。ラウンジはまだレース前だったこともあり、一応座って飲み物飲んだり、食べたりできたのでよかったのだけれど、ほんの30分ほどで昨日同様、N嬢に先導され、スポンサーが出しているマーキーだとか、ファッションショーだとかをぐるぐる回ることに。

メルボルンカップのファッションショー

 しかし、途中で雨が降っ たため、ファッションショーをやる大テントの足場はぐちゃぐちゃ。浸水した泥沼牧場のようになっていて、靴のヒールが泥の中に3~4cmも沈み込んでしまうほど!ファッションショーを見に来ている人々は、皆ハデなドレスに身を包み、高~いハイヒール。しかし、彼女達の足元に目をやると、この日のために揃えた(と思われる)ゴージャスな靴は、泥に埋まってドロドロ…。サンダルを履いた人は、足が泥遊びしたような状態になっている。

 #ちなみに、後で自分の靴を見た ら、ヒール先のゴムが泥に埋まって取れてしまっていた…(泣)。相棒の靴は浸水しすぎで壊れてしまい、ラウンジに戻って、ビニールテープをぐるぐる巻きにして応急処置。茶色の靴に黒いビニールテープがなんとも妙、、(^^;。とはいえ、身なりを構っている場合じゃありません!

靴を脱ぎ捨ててしまった人も…。予めビーチサンダルを用意していた兵もいた!靴を脱ぎ捨ててしまった人も…。予めビーチサンダルを用意していた兵(つわもの)もいた!

 そして、いよいよ本日のハイライト、メルボルンカップ・レース出走まであとわずか!となり、スタンドへ移動することに。しかし、スタンド方面は既に、砂糖に群がるアリのように大勢の人が押し寄せている。その人々をかき分けながら、一目散にスタンドを目指す。

 レース出走まであと15分。なのに我々ときたら、アジアからの取材陣が途中でトイレの騒ぎをするわ(先に行っとけつーの)、いまだどこに陣取っていいかわからない状態でウロウロ。どうやら、N嬢は場所を確保していなかった模様。とりあえず、通路の最上部で待機することに。N嬢、しっかりしてちょうだい!と叫びたい気持ちでいっぱい…です……(;;)。

 いよいよあと10分。と、その時、それまで場所確保の交渉をしていたN嬢が、いきなりこちらを振り返り、この期に及んで「ここはダメだっていうから、上へ移動しましょう。今すぐに!急いで!」と。

 へ?今から?あと10分切ったんですけど??
「とにかく、今すぐ移動するのよ!早く!!」と叫ぶN嬢。
ぐえ’’ーっマ、マジですか ?!?! あそこまで行くには、どう見てもあと3階以上は上らなきゃならないし、まだ結構な距離がありますが・・・・・・?

この上にもまだ観客席がある。フレミントン競馬場は広い!この上にもまだ観客席がある。フレミントン競馬場は広い!

 日本のS新聞社のKさんたちは、半ば怒り心頭で、「自分達はもうここでいいです!(>キッパリ)」と、N嬢に従うことを拒否。N隊からの戦線離脱を宣言。えぇぇぇ…どうすれば。。でも、上のほうが よく見えるかもしれない。そんなかすかな期待もあって、とりあえず彼女の後をついていくことを決断した私たち。4人でフレミントン競馬場内を走る、走る、走る!もう、なりふり構わず、猛ダ~ッシュです!!

 皆着飾って、出走を心待ちにしながら、楽しく飲んだりおしゃべりしたりしているフレミントン競馬場スタンド内をものスゴイ形相で、猛ダッシュで駆け抜ける奇妙な4人組。「何なの?この人たち、なんで走り回ってるわけ?」という皆の視線が痛いっ。。エレベーターなんて待っている暇はありません!エスカレーターだって、靴音をカッツンカッツンいわせながら、走って駆け上り、階段だって、もちろん猛スピードでダーッシュ!

とにかく凄い人!

 レース出走4分前。ゼーゼーしながら、スタジオの最上部に到着。ああ、もう撮影機材をスタンバイしている時間はない。撮影担当は、慌ててレンズを取り付け、無我夢中でコース上にカメラを向ける。あれよあれよという間に、場内が怒涛のような歓声があがり、馬が走り出してしまった…。

メルボルカップ出走前、観客で埋め尽くされたフレミントン競馬場メルボルカップ出走前、観客で埋め尽くされたフレミントン競馬場

 ほぼ全員が総立ちになって、怒りとも喜びとも言えない、もの凄い歓声が沸き起こり、場内が熱気と興奮の渦に包まれ、レース終了。ゴール寸前は、総立ちになった大きなオージーたちが立ちはだかり、目の前が真っ暗になって、ほとんど何も見えなかったのありました…(涙)。

 それでもN嬢は、「間に合ってよかったね♪」と、、、うーむ、そういう もんだろうか。。結局、この日もほぼ立ちっ放し、おまけにヒール靴で猛ダッシュですから、足の疲れ、いや痛みはハンパじゃありませんっ!(泣)

 そんなこんなで、今回のメインイベントであったメルボルンカップも終焉。しかし、あんな状況でもなんとか撮影できていたのは、奇跡以外の何ものでもありません。。。明日こそ、じっくりと最後の仕事にかかりたいところ…だけれど、そう簡単にはいかないのが世の常。明日もN嬢の案内で、競馬場内のツアーが待っている…。あたしゃ、もうすっかりトラウマ状態です・・・・・・(涙)。>>続きはこちら!

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メルボルン春の陣 ~苦難の第1ラウンド

メルボルンカップ・パレード
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 Twitterでつぶやいていたりするので、もう知っている人もいるかと思うけれど、先週、メルボルンへ行ってきました!今回は、豪州最高峰の競馬レース「メルボルンカップ」の取材だったため、3日間みっちりお仕事…(涙)。でも、またシドニーとは違う雰囲気だし、おいしいものを食べられたりで、(仕事を除けば)充実した3日間でありました。

 ただ・・・・・・・・・・メルボルンは寒かった!あまりの寒さにびっくり!!シドニーを出る前日に、メルボルンはココよりも寒そうだという情報は掴んでいたのだけれど、まさかあれほど寒いとは。。もう春なのだからと高をくくっていたら、強烈なしっぺ返しを食らった感じ。シドニーの真冬でもあれほど寒くない、というほど猛烈な寒さで、何より風がムチャムチャ冷たいっ…(泣) 「ああ、これが南極から吹いてくる風なのね…」と、真剣に思ったほど。(なのに、今日あたりのメルボルンは30℃超えとか。気候が極端すぎでしょう…)

 さて、メルボルンカップ=ファッション、優雅に競馬観戦、ランラン♪  といった感じをイメージしながら向かったメルボルン。待っていたのは、猛烈な寒さと、あまりに過酷な3日間、でありました。

 春なのだからと冬物は仕舞い、軽快な春の装いのみを持って出かけてしまったため、寒さに震えながら市内を徒歩で取材撮影。自宅を出る寸前に手にした、コットンのハーフコートだけが唯一の救い…(涙)。そして、メルボルンカップ前日のパレード取材へ。ここでは、レース主催者のVRC(ビクトリアレーシングクラブ)のN嬢らと待ち合わせして、撮影ポイントへ向かうことになっている。でも、パレードを最前列で見ようと、早くから陣取っている人が大勢いて、見つけるのが大変!ちゃんと会えるのだろうか?と、ちょっぴり心配に。

優勝杯と記念撮影する子供達優勝杯と記念撮影する子供達。メルボルンカップは本当に皆に愛されている!

 なんとか、会えたのはいいけれど、「ここじゃなくて別の場所へ行きましょう」ということになり、慌てて場所を移動することに。この時点で、パレード開始時刻まであと10分少々。沿道の歩道部分は見物客が多すぎて、とてもじゃないけれど通ることはできそうもない。でも、こっちには主催者のVRC関係者がいるのが強み。N嬢のパスを見せて、本来はパレードが通るためにバリケードを作って空けてある道の真ん中を歩くことに!そう、まるで、私達がパレードしているような状態に…(^^;

メルボルンカップ・パレードを見ようと早くから沿道に陣取る市民達メルボルンカップ・パレードを見ようと早くから沿道に陣取る市民ら。
パレードの通り道を足早に駆け抜ける私たちって何者?

 バリケードの向こう側に陣取っていたお兄さんたちが、「おぉ~」と歓声を上げながら、道の真ん中を歩く私達に向かって手を上げ、ハイタッチを要求(笑, もう既に酔っ払ってる?)。それにイチイチ答えながら、競歩並みの早歩きで移動する私たち。まるで、見世物のようでありました。。(^^;

 しかし、辿りついた先は、撮影ポイントでもメディア席でも何でもない、ただの交差点。しかも、結局バリケードの後側に無理矢理押し込められて、ぎゅうぎゅう詰めの状態に…。早くから前の場所に陣取っていた人は、後から来た私達に場所をとられたような格好になり、ムチャクチャ怒っている。そりゃそうですよね…。そうこうしているうちに、パレードが出発。撮影準備なんてしている間もなく(てか、できる状態じゃない)、パレードの先頭が目の前を通過していくじゃありませんか!

フリンダースストリート駅前には、動物愛護団体のデモ看板もフリンダースストリート駅前には、競走馬のレース中の事故や処分に反対する動物愛護団体のデモ看板も。

 で、結局ちゃんと見たのか、何がどうなったのか、よくわからないうちにパレードは終了。次は、フェデレーションスクエアのイベント会場へ移動。ここでも、なぜか一般の人の間に押し込められたような形で、ただ立って見ることに。朝メルボルン空港に到着してからここまで、かれこれ5時間、ずーっと立ちっ放しで足が棒のよう…(涙)。ところがN嬢は、始まって15分もしないうちに、「それじゃあ、また明日」と、帰ってしまった。まだ、イベントは途中なんですけど~~。時計を見ると2時を回っていた。たしかにお腹も減ってきたよ…。

 でも、明日は競馬レースを見るだけだから、そんなことはないはず。と思っていたのが、甘かった!苦難はまだまだ続く…ので、ありました…………(- -; >>続きはこちら

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聖地をぶち壊す、傍若無人なアメリカ人

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クイーンズランド州北部の町クックタウン郊外にある、先住民族アボリジニの聖地を訪れるツアーに参加したときのこと。この日ツアーに参加したのは、アメリカ人グループ6名とオージー夫婦、ドイツ人カップルと私達の計12名ほど。

その聖地は、参加者の中には途中で涙を流し、座り込んでしまう人もいるという、強力なパワースポット。今、パワースポット/聖地として人気のアメリカ・セドナよりも波動値レベルが高いと、世界中のヒーラー達が密かに注目している場所ということで、ちょっとワクワクどきどきしながら向かう♪

先住民族アボリジニ達が守ってきた閉ざされた聖域。しかし、汲々とした現代社会で生きていかなければならない現状では、その子孫達でさえ、やがてその意味を忘れ、太古の時代より伝えられてきた神話や逸話は、語り継がれることなく途絶えてしまうであろう運命が近づいています。そうした現状を憂うアボリジニのウィリー・ゴードン氏が、広く一般の人々にもこの場所の持つ重要な意味を考え、後世へと伝えて欲しいという願いから、はじめたのがこの聖域をめぐるツアー。

未舗装路が続く未開の地に、まったく自然のままの状態で残されているその場所には、いくつもの洞穴があり、そこには無数の壁画が描かれています。その場所を案内しながら、現代社会を生きる者にとって大切なもの、忘れてはならないことを説くウィリー。哲学的で意義深い彼の言葉ひとつひとつに、心を打たれる思いがするほど。涙こそ流さないけれど、いちいちうなずいてしまう私。

そう、彼の言うこと、スピリットはまさに、人類にとって最も大切な基本理念!!だと。

洞穴の中で人生を諭す、アボリジニ聖地ツアー

が、しかし!

そんな思いや感銘をぶち砕いてくれた方々が。。

ウィリーが、「あなたは何を学び、それをどのように生かせていますか?」と聞けば、「我国のカリフォルニアの大学は・・・・・・・」と、誰も聞いていないアメリカの大学の豪華な設備やカリキュラムについて、延々と話し出す。そして、洞穴に入った時、ウィリーが「この場所は、祖先からのバースプレイス(誕生の地)だったのです」と言えば、「えーっ!?こんなところでお産??信じられなーい。不衛生じゃない」と大声で喚く。

ひとりでバクバクとオレンジを食らうアメリカ人さらに、太陽が出て急に気温が上昇してきたこともあるけれど、歩きながら水をガブガブ飲んでいたからか、アメおっさんは途中で立ちショ○までする始末…(- -;

そして、そのまた別の洞穴に移動したところでウィリーが「オレンジを持ってきたので、よかったどうぞ」と差し出してくれたのだけれども、オレンジの数が人数分には足らないため、皆手を出しにくく、少々遠慮気味。そこへ、立ちショ○で後から洞穴にやってきたおっさんが、「あーオレオレ、オレンジもらうよ」と一人手を出し、いい香りを漂わせながら剥き始め、隣の人に勧めるでもなく、ひとりでバクバクと全部食べてしまったのでした………。

もうホンっと、世界の困ったちゃん=アメリカ人、を実感した日でありました。

あ、アメリカ人と一緒でなければ、非常に意義深いツアーであったことは、ここに間違いなく宣言いたします! いいグループに当れば(?)、超おすすめです。

それにこのツアー、本当に不思議なこともありました。ツアーの最初のうちに、長い時間歩いたわけでもなく、足場が極端に悪かったわけでもないのに、私はなぜか腰のあたりに痛みにも似た軽いだるさのような違和感を覚えたのです。そしたら、そのすぐ後に辿りついた洞穴が「バースプレイス」だったところ。つまり、出産の場所に近づくにつれ、腰がだるくなってきた…というわけです。うーん、不思議!やっぱり、聖地なのかも??

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Miki Hirano平野 美紀 
自然に魅せられ、6年半暮らしたロンドンからオーストラリアへ移住。トラベル・ジャーナリストとして各種メディアへの執筆、ラジオ/テレビ出演などで情報発信しながら、メディア・コーディネーターや旅行情報サイトの運営も。目下の関心事は野生動物とエコ。シドニー在住20年以上。詳細なプロフィールはこちら。
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デビルのために死ねる男

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昨夜、テレビでアニマル・プラネットを見ていたら、タスマニアの動物に関するドキュメンタリーをやっていました。交通事故などで母親を亡くした孤児たちを育て、野生に放すプロジェクトの話です。
オーストラリアの野生動物はそのほとんどが有袋類であるため、もし車で動物を撥ねてしまっても、そのまま立ち去ってはいけません。運悪く交通事故死してしまった動物が雌だった場合、お腹の袋の中に赤ちゃんがいる可能性が高いからです。
そんな母親の袋に取り残されてしまった赤ちゃん動物達を一人前になるまで育て、野性に放つ。けして、簡単なことではありません。
昨日やっていた番組は、タスマニアのクレイドル・マウンテン近くにあるトロワナ・ワイルド・パークでの実録ドキュメンタリーで、孤児のタスマニアン・デビルとウォンバットを2人の若者が育て、野生に放つまでを追った育児奮闘記でした。
そのタスマニアン・デビルの担当の男性、どこかで見たような?と思ったら、なんと、この前取材した『デビルズ@クレイドル』のクリスでした!※取材記事はこちら
トロワナ・ワイルド・パークでデビル担当として働いていた若き日のクリスは、今と少しも変わらず“デビル一筋”!目の中に入れても痛くないというほどのデビルへの溺愛ぶりが、ブラウン管を通してもヒシヒシと伝わってくるほどです。
ああ、この人って三度の飯よりも何よりも、本当にデビルが好きなんだなぁと、つくづく思いました。彼はきっとデビルのためなら死ねる…んじゃないかと思います。
たしかに、それくらい、ものすごーく赤ちゃんデビルはかわいい
皆さんもチャンスがあったら、是非、赤ちゃんデビルに会いにオーストラリアへ来てください!

devil
どべ~と寝そべるタスマニアン・デビル
なんて平和な…

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ハエが一匹、ハエが二匹……

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先日出掛けた西オーストラリア北部でのこと。世界遺産エリアを歩いて散策するウォーキング・ツアーを取材しました!
参加者のほとんどは、定年後のご夫婦ばかり。ま、かなりの僻地ですから、会社勤めの人が平日気軽にいけるようなところじゃないわけなのですが。それにしてもご年配の方が多いところでございました…(苦笑)。(ちなみに、バスツアーで来ていた人はほとんど60才以上でした)
その世界遺産とは、“地球最後の秘境”と言われるバングル・バングル。どんなところなのか?ということについては、また改めてこちらこちらで紹介する予定ですが、、そのウォーキング・ツアーで参加者の方々と一緒に歩きながら、思わずブッと噴出してしまいました。
だって、歩いている人、ひとりひとりに必ず1~2匹づつハエがたかっているんですもん。
たかられている人が気づいて払い、一旦離れてもまたすぐに舞い戻ってくるハエ。払っても払ってもすぐに、です。まさしくイタチごっこ状態(笑)。しかも時期的にまだそれほどハエが多い時でもないので、ひとりに1~2匹づつなんです。一見すると、まるで何かのマークみたいに。
その様子が面白くて思わずパチリ↓

fly

…そんな風に笑いながら写真撮ってる私もたかられていたのかも??(^^;

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